巡礼者の小道(Pursuing Veritas)

聖書の真理を愛し、歌い、どこまでも探求の旅をつづけたい。

虹の小道

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日本では、虹の色の数は一般的に7色とされています。ですが、物理学の視点では「虹には無限の色が有る」と見るのが正しいそうです*。なぜなら、地上に届く太陽光のスペクトルというのは連続していて、そのため、連続するものを「数える」ことはできないからです。

 

私たち日本人の「眼」に、7色に映っているものが、実際には無限色あるというのは考えてみれば驚きに満ちたことです。虹を創造され、この世界を造られた主なる神の「眼」に、被造界はどのように映っているのでしょうか。

 

キリスト者の霊的旅路は、もしかしたら、この無限の虹になぞらえることができるかもしれません。

 

それは、「赤」から「橙」、「青」から「紫」といった色称によって分類されるものというよりはむしろ、途切れることなく連続した色のグラデーションなのかもしれません。

 

私たちは主のお造りになった無限の虹の中を歩いています。静画的でありながら常に変化を続けてやまない夜明け空のように、虹の街道もまた時空を超え連続しています。

 

一つの旅の終わりが次の旅のはじまりであるため、この道程には決して終わりがありません。「境」は時代、場所、文化、主観、視座によって多かれ少なかれ異なり、また、それは外的なものだけでなく多分に内的次元をも含んでいるように思われます。それもこれも主が叡智をもち永遠の昔にお定めになったこと。あゝその智慧と知識の富は、何と底知れず深いことでしょう。その道は何と測り知りがたいことでしょう。

 

天のお父様の造られた大きな虹の中で神の子どもたちは旅をつづけています。いつの日か、あなたの「色」が、ーー人々の眼にーーもはや別のものとして映るようになる時が来るかもしれません。

 

それはおそろしいことなのでしょうか。でも、気づいたんです。無限の虹の色の連続体はそれ自体すっぽり神の御手に包まれている。だから、幼な子は何も心配せず、主の御手につかまり、一歩一歩あゆんでいけばいいんだと。

 

どうか私たち一人一人の虹の行程に主の導きと絶えざる支えがありますように。