G.K. Chesterton (1874-1936)
現代世界全体が、〈保守〉と〈プログレッシブ〉に分割されている。プログレッシブ派の仕事は、次から次に間違いを犯していくこと。保守派の仕事は、間違いが正されていくことを阻むことである。
たとい革命家自身、自らの起こしたその革命を悔いている場合にも、伝統主義者はすでにそれを自分の伝統の一部として愛護している。それゆえ、ここには二つの偉大なる類型がある。ーーすなわち、われわれを廃墟へと駆り立てる前進的人物、そして廃墟をうっとり称賛する回顧的人物、この二種である。
プログレッシブ卿や啓蒙家のしでかす新しい失態は、たちまちの内に、俗物たちにとっての『有史以前の古代伝説』と化す。そしてこれが、われわれの憲法の中で言われているところの、いわゆる ‟バランス” であり相互抑制なのである。
ーG・K・チェスタトン
