巡礼者の小道(Pursuing Veritas)

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東方キリスト教世界で激しさを増しつつある〈アンチ西洋メンタリティー〉とそのレトリックについて(by デイビッド・B・ハート、東方正教会)

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Embryo Parson, For Evangelicals and Others Considering Eastern Orthodoxy(抄訳)

 

改宗した私が直面したのは、西洋的なものに対する正教徒の方々の敵対心でした。「信仰の母胎である西洋神学的枠組みの中のなにかを、改宗後も保持できたら。。」と願っている福音主義者やローマ・カトリック信者は、ひとたび正教会のメンバーとなるや、その希望が所詮叶わぬものであると知り、失望することでしょう。

 

正教会の神学者デイビッド・B・ハートはこの問題について次のように言及しています。(尚、彼は、アングロ・カトリック司祭であるロバート・ハート神父の実の兄でもあります。)

 

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デイビッド・B・ハート(David Bentley Hart, 1965-)正教の神学者、哲学者。代表作The Beauty of the Infiniteは、ジョン・ミルバンク、ジャネット・M・ソスカイス、レインハード・フッター等、広範囲に影響を与えている。新無神論者たちとの論争者としても有名。

 

「今世紀における正教の動きの中で最も損害多きものは、、、激しさを増しつつある東方神学によるアンチ西洋的論述の増加です。より正確に言うなら、こういった戦闘的論述に伴う自信の肥大化現象です。

 

 これは諸教会の一致を妨げる問題となっているだけにとどまりません。ロスキーや彼の追随者たちのアンチ西洋熱(or 偏執病)により、時として、東方神学が深刻に歪められています。

 

 さらにこういった描かれ方により、西方キリスト教神学の賢明にして非常に重宝すべき諸解釈は、正教思想家たちの目にほぼ受け入れ不可能なものとされてしまっています。

 

 ネオ教父学における正教学界は往々にして、西方神学者たちに関する耐えがたいほど不正確な取り扱いと並行しているため、ーーそれらの論述が正教クリスチャンたちの集合的鋭敏さにもたらしている有害さはもちろんのことーー正教学者たちの不正確な言説が、西洋の有識的学者たちの目にされされた際の恥辱は相当なものになります。

 

 人が、現代の正教会文献にあたると、必ずと言っていいほど毎回、一人か二人かの西洋著述家に関するワイルドに誤りある表記に出くわします。そしてその中でも特に、正教論戦術におけるとっておきのターゲットと言えば、ーー①アウグスティヌス、②アンセルムス、③トマス・アクィナス、④十字架のヨハネーー、この4人です。

 

ー終わりー

 

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