巡礼者の小道(Pursuing Veritas)

聖書の真理を愛し、歌い、どこまでも探求の旅をつづけたい。

遠望(えんぼう)

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出典

 

友がいました。私などよりもずっと力強く堅い信仰を持ち、生き方においても聖潔さと一途さが光っていました。そして友はその信心全てをかけ、古典的ディスペンセーション主義が真理であることを信じ、その主義を真実に生きようとしていました。

 

多くの経綸主義者たちが器用に、よりマイルドなバージョンに切り替えていく中、友だけは「いや、それは聖書の真理に対する変節であり、妥協である」として、孤独に耐えつつ、なおもスコフィールドの原型に忠実であらんとしていました。

 

そして、、友はその忠実さゆえに、私から離れていきました。訣別は互に避けられないものでした。

 

去りし友の空間に心疼かない日はありません。主義はしばし人間(じんかん)を引き裂けど、友誼は山谷を越え、どこまでも友の面影を追うてやみません。あゝ汝のその不器用さ!哀しくまたどこまでも愛しきその不器用さよ!

 

阿諛迎合のなれ合いよりも、より深くより根本的な一致がある。だからこそ、しばしの別れを忍びたい。ーー必ず再会できるかの日を眺望しながら。