巡礼者の小道(Pursuing Veritas)

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キリストの内にある民族間の真の和解ーーユダヤ人に主の愛を伝える元イラン革命防衛隊員ハンス兄の近況

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出典

 

先週、元イラン革命防衛隊員ハンス兄の証しを掲載しましたが(ココ)、その後、彼から私たちに連絡があり、昨晩、電話でお話をうかがいました。

 

それによると、ハンス兄は経済的な備えが与えられ、不自由な体ながらもイスラエルの地に足を運び、そこで大勢のユダヤ人を前に謝罪とイエス・キリストによる救いの証しを話す機会が与えられたそうです。

 

そして涙ながらの真実なる彼の証しと和解のことばは、イスラエル・メディアでも取り上げられ、現在、より広範囲の人々に「キリストによって180度人生が変えられた元テロリスト」による救いの証しが伝えられているそうです。

 

下はイスラエル・メディアで取り上げられたハンス兄の証し


↑「みなさんに謝罪したいことがあります。私はかつてあなたがたユダヤ人を憎み、何度もあなたがたの国旗を燃やし、その他さまざまな悪を企てていました。今、ユダヤ人の方々を前に私は公に謝罪します。私を赦してください。」(1:50-2:10の部分。)

 

また彼はある場所で、ユダヤ人の方々に次のように語ったそうです。

 

「みなさん、あなたがたに本当に必要なのは、ミサイルでもなく最新兵器でもありません。みなさんに真に必要なのはナザレのイエス・キリストです。なぜならこの御方だけが他の誰にもできないことーーあなたがたを殺戮しようとしているテロリストたちの心を内側から完全に変えることができる方だからです。今日、みなさんの前に立っている私がその生き証人です。」

 

そしてこの日、彼のこの証しを聞いたユダヤ人が3-4人、イエス・キリストを救い主として信じ公に信仰を告白したそうです。

 

ハンス兄の証しが正統派ユダヤ教、キリスト教、無神論、セキュラーの別を問わずさまざまな宗教的/政治的立場のユダヤ人の心にダイレクトに届いている理由の一つは、彼の天真爛漫さにあるのではないかと思います。

 

「まことにあなたがたに告げます。子どものように神の国を受け入れる者でなければ、決してそこに入ることはできません。」(マルコ10:15)。

 

複雑さを極める中東の政治情勢の中にあって、彼は本当にこどものようです。彼のシンプル性は御霊の働きと共に、もしかしたら重度の脳卒中とその後数回に渡る脳外科手術による「後遺症」?なのかもしれません。神だけがその真相をご存知です。

 

いずれにせよ、確かなのはハンスさんが主イエス・キリストに捕えられ、キリストのものとされ、そしてかつて敵であったユダヤ人に和解と愛のメッセージを宣べ伝える憐みの器とされたということではないかと思います。

 

当然、彼のこういった大胆な言動は、イスラム教、キリスト教各方面の政治的・宗教的原理主義をそれぞれのベクトルで強く刺激するものですので、彼が、宗教過激派からの襲撃あるいは政治的/宗教的シオニズム・イデオロギーへの取り込みに利用されないとも限りません。

 

私は、読者のみなさんと共に、ハンスさんの尊い魂を全能なる神の力強い御手にお委ねしたいと思います。主よ、どうか超自然的な方法で彼をあらゆる危険や各種イデオロギーからお守りくださり、キリストの十字架による愛と和解を伝える器として彼を用いてください。イエス・キリストの御名によってお祈りします。アーメン。