巡礼者の小道(Pursuing Veritas)

聖書の真理を愛し、歌い、どこまでも探求の旅をつづけたい。

この船は沈没しつつある。逃げよ。ーー古典的/改訂ディスペンセーション主義の教会で育った若者たちへの避難警告の呼びかけ【緊急版】

現在、私たちの属するプロテスタンティズムの世界は、今後の刷新のために外部から数多くの鋭く且つ有益な批判を受けています。そしてこの過程でますます浮き彫りにされてきているのが、クラーク・カールトン師の言う、いわゆる「19世紀の発明品*」であるディスペンセーション主義という局地的特殊神学の問題です。

 

この主義を信奉しているのは、全キリスト教宗派の中でもただ現代プロテスタントだけです。しかも現在その信奉者はプロテスタント内でもごくごく一部に限られています。

 

考えてみてください。もしもこの主義が真理なら、なぜそれは広域性、普遍性とは正反対の性質を露わにしているのでしょうか?聖霊によって絶えず支えられ守られてきたキリスト教会は、1830年代にプリマスの一英国人ダービーが現れるまで、1800年余り、ひたすら偽りの教えの下に眠らされていたということなのでしょうか。

 

私たちが古典的/改訂ディスペンセーション主義という特殊な教えにしがみついている限り、プロテスタンティズムの ‟霊的ゲットー化” はさらに深刻なものになり、破綻は確実なものになるでしょう。そして、その反動で今後さらに多くの人々がプロテスタンティズム自体ーーそして最悪の場合、キリスト信仰自体ーーを捨てていくことになるでしょう。

 

私は愛と友情を込め、学生のみなさんにこのメッセージを書いています。前の記事の中でも申し上げました通り、アカデミズムの世界ではすでに古典的/改訂ディスペンセーション主義は消滅しています。

 

つまりどういうことかと言うと、日々大学で知的・霊的挑戦を受けているみなさんの側に立ち、みなさんの先頭に立ってキリスト教信仰を擁護し弁証してくれる人が、この陣営にはもはやいないということなのです。

 

現在、ポストモダン世界にあって確固としたキリスト教世界観に立ち、その上で若者たちを率い、彼らのリアルな葛藤・悩みを理解し、彼らを真にサポートしている弁証家たちの顔ぶれをみてください。その中に古典的/改訂ディスペンセーション主義を信奉する人はいるでしょうか?皆無です。

 

そしてこれが、普遍性に欠け歴史的キリスト教に根付かない局地的神学の辿る常道です。その運命はプロテスタントであれ、カトリックであれ、正教会であれ、どこでも同じです。どの時代であれ、どの宗派であれ、問題を抱えた神学には、神の御手に握られたハンマーが打ちおろされます。容赦なく打ちおろされます。

 

なぜなら神はご自身の教会を心から愛し、私たち羊の健全な成長を願っておられるからです。ですから私たちは主の愛の懲らしめと裁断の下に身を低くしなければなりません。

 

神の主権の下、この船は現在、沈没しつつあります。それもものすごいスピードで沈みつつあります。みなさん、逃げてください。後ろを振り返らず迅速に避難してください。