巡礼者の小道(Pursuing Veritas)

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イグナティオスのローマ人への手紙【AD2世紀前半、初代教会】第7章――わが唯一の望み

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第7章 わが唯一の望み

 

この世の君は、わが心を無理にも運び去り、こうして、神へのわが決心をぐらつかせ、腐敗させようとしています。ですから〔現在、ローマにいる〕あなたがたの内、誰も、〔この世の君である〕彼を介助してはなりません。その代り、私の味方、そして神の味方になってください。

 

口先ではイエス・キリストと謳いながら、心はこの世への未練で一杯であるーーそのようなことがあってはなりません。また、あなたがたの間に妬みがあってもなりません。仮に私が今あなたがたと共にいて、あなたがたに嘆願したとしても、どうかそれに折れないでください。そしてむしろ今私が手紙で書いている内容を信じてください。

 

現在、生きてこの手紙をしたためていますが、わが心は〔殉教の〕死を望んでいます。地上的願望は、十字架に付けられ、もはや私の内に、この世の諸々のことに対する渇望心は跡形もなくなりました。

 

唯一、聞こえてくるのは、「御父の元へ来なさい」と私の内にささやきかける、生ける水のせせらぎ音だけです。朽ちゆく食物にも、この世での肉的悦びの内にも真の喜びは見い出されません。

 

ああ、私が望むのは唯一、神のパンーーダビデの子孫であられる神の御子イエスのキリストの肉です。そして不滅の愛であるイエスの血です。

 

原文

VII
1 Ὁ ἄρχων τοῦ αἰῶνος τούτου διαρπάσαι με βούλεται καὶ τὴν εἰς θεόν μου γνώμην διαφθεῖραι. μηδεὶς οὖν τῶν παρόντων ὑμῶν βοηθείτω αὐτῷ· μᾶλλον ἐμοῦ γίνεσθε, τουτέστιν τοῦ θεοῦ. μὴ λαλεῖτε Ἰησοῦν Χριστόν, κόσμον δὲ ἐπιθυμεῖτε.

2 βασκανία ἐν ὑμῖν μὴ κατοικείτω. μηδ ̓ ἂν ἐγὼ παρὼν παρακαλῶ ὑμᾶς, πείσθητέ μοι· τούτοις δὲ μᾶλλον πείσθητε, οἷς γράφω ὑμῖν. ζῶν γὰρ γράφω ὑμῖν, ἐρῶν τοῦ ἀποθανεῖν. ὁ ἐμὸς ἔρως ἐσταύρωται, καὶ οὐκ ἔστιν ἐν ἐμοὶ πῦρ φιλόϋλον· ὕδωρ δὲ ζῶν καὶ λαλοῦν ἐν ἐμοί, ἔσωθέν μοι λέγον· Δεῦρο πρὸς τὸν πατέρα.

3 οὐχ ἥδομαι τροφῇ φθορᾶς οὐδὲ ἡδοναῖς τοῦ βὶου τοὺτου. ἄρτον θεοὺ θέλω, ὅ ἐστιν σὰρξ Ἰησοὺ Χριστοῦ, τοῦ ἐκ σπέρματος Δαυείδ, καὶ πόμα θέλω τὸ αἷμα αὐτοῦ, ὅ ἐστιν ἀγάπη· ἄφθαρτος.