巡礼者の小道(Pursuing Veritas)

聖書の真理を愛し、歌い、どこまでも探求の旅をつづけたい。

摂理の暗闇(イサク・ワッツの信仰詩)

主よ、私たちは汝の壮大な御企図を慕っています。

摂理の薄暗い深淵を。

それはあまりに深く、死すべき詩では音を奏で得ず、

あまりに杳(よう)として、脆弱な感覚では見ることのできないものです。

 

今 汝は笑み無く、怒りの御顔を

みせておられます。

しかしそれでも、私たちは雲のすき間から

汝の恵みを信じ、汝のご慈愛を確信しています。

 

深い悲嘆の海と嵐の中を、

私たちは見るところによってではなく、信仰によって

帆走しています。

茨そしてまた茨。漆黒の夜――。

しかし荒野の中で、私たちは信仰により導かれています。

 

愛する御父よ、この地上にあって、

たとい汝の懲らしめの鞭を受けようとも、

私たちは汝に寄り頼みます。

汝の御腕が私たちを最後まで確実に支え続けてくださると。

 

Isaac Watts, The darkness of Providence(私訳)