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巡礼者の小道(Pursuing Veritas)

聖書の真理を愛し、歌い、どこまでも探求の旅をつづけたい。

ハインリッヒ・スソーの信仰詩【第二部 神との出会い】

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申命記32:10

主は荒野で、獣のほえる荒地で彼を見つけ、これをいだき、世話をして、ご自分のひとみのように、これを守られた。

 

今、私は汝を見、汝を見い出しました。

なぜなら、汝がこの羊を探し求めてくださったからです。

 

私は逃げ出したのです。しかし、汝の愛はそのような私を追い続けました。

いろいろな所を彷徨い、道に迷いました。しかし汝の恵みは尚も、そのような私を保ちつづけました。

 

汝だけがわが心の願いを満たしてくださるお方です。

ああ幸いなるかな、

汝のうちに憩うまでは、どんな安らぎも甘美さも味わわぬ魂は!

 

おお主よ、汝はすべてを見ておられ、すべてをご存知です。

わが内にあるこの喜び、愛、そして悲しみを打ち明けることが

できるのは、汝をおいて他に誰もいないということを。

 

汝のお心と、わが心の間には一つの言語(ことば)が有り、

それが互の間を行き交っています。

 

茫漠として、言葉なく、孤独なこの世にあって、

私にとっては、汝の心だけがすべてなのです。

主よ、わが愛はひたすら汝に注がれています。

ですからどうか、汝のお心をこの者に顕してください。

 

「愛しい者、わが栄光を知りたいと望むのか?

『わたしは有る』という至高なる存在者であるわたしを知りたいと望むのか?

それならば、お前の目をまっすぐにわたしに向けるがよい。

屠られ、鞭打たれた小羊を。

わたしの顔だちは誰よりも損なわれ、

姿かたちも、他のどんな人の子以上に崩され、傷を負った。

にもかかわらず、わたしのものとされた魂にとって、

わたしは人の子らにまさって麗しい。

 

お前は、太陽をその栄光により知っており、

バラを、その息吹により知っており、

火をその赤熱の光によって知っており、

そして、わが愛を、死によって知っている。

 

創造のわざの中で、

わが栄光の光線がどこで出会うのか、

恐るべきわが義と平和がどこで甘美な口づけをするのか、

永遠なる神の計画の知恵と奥義がどこで輝き出でるのか、

それを知りたいと望むのか?

 

それなら、十字架の不名誉の極みの中で、

呪われ、死にゆく人(Man)を見なさい。」

 

Heinrich Suso, The Finding(私訳)