漆黒の夜が地一帯を影で包み、
深淵の懐をヴェールで覆い、
自然は、疲れた頭を傾け、
悲しみの眠りについている。
わが魂は今なお、より崇高な安息を求め、
救い主の御胸に抱かれんと切望している。
おお、恵みを運ぶ御使いたちよ、
来て、われを援けたまえ。
天にいる汝の父の御顔を仰ぎ見よ。
そしてわが魂をかき抱き、
永遠の日の拡がる地に運び入れたまえ。
下にある地より旅立つことができたらどんなにいいだろう。
痛みと罪に呻く 暗闇のこの住み処を。
うす暗い悦び、絶え間ない悲哀が、
あるいは魅惑し、あるいは神から私を引き離す。
至福を疑わしめるもの、揺るがすもの、
しかし信仰こそがわれを立たしめる。
かの日まで、嘆息し、
あえぎつつ、ただひたすらに故郷を恋い慕う。
涙濡の目を天に向け、
花婿の到来を待ち望む。
おお主よ、すぐに来てください!
そして汝の民を受け入れたまえ。
ああ汝の御顔を見させ、われを生かしめたまえ、主よ。
捕囚のわが魂は、汝から引き離され、
肉の地下牢の中で深く呻いています。
周りには闇雲がたちこめ
苦しげな沈黙が、声にならぬわが呻きとなっています。
主よ、早く来てください!ああ汝の御顔を仰がせ、
わが真夜を昼の光にしたまえ。
汝が被造物の破滅を元に復してくださる日、
過ちも、罪も、死も、そのすべてが消え去る。
主よ、救い主である汝が来られるとき、
悲しむラケルはもはやその喪失を嘆き叫ばず、
汝のものとされ、そして
汝の内で、われらは光、いのち、愛の天国を
たしかに知るだろう。
John Wesley, A Hymn for Midnight(私訳)