天空のかなた奥に、わが神は退いておられる。
わが憧憬の対象である主は
ご自身の御顔を隠されている。
私の視界にまで降りて来られる時、
主は、私が理性によってご自身を追い求めるよう鼓舞される。
しかし、ああ、不釣り合いな追跡の果てに、私は疲れきり倒れてしまう。
もしくはたとい並はずれた高嶺に達し、
ほとんど主のご臨在に届かんとするも、
ああ今度は、栄光の洪水が、わが飛行を妨害し、
知覚という大胆なるわが翼を縛り、
こうして、私の思考の音階はちりぢりに乱れてしまう。
光の海―知恵、正義、憐れみの輝き出でる海の中に
私は飛び込み、転げまわる。
交差する線の、無限の光線により
視界はかすみ、濃い雲の中で
混沌としたわが霊は内に圧倒さるる。
偉大なる神!見よ、わが理性は恍惚と汝を仰ぎつつ
横たわっている。そしてわが愛は、自分のものではない翼によって
飛翔する。
そう、信仰が、わが愛の貧しき飛行を導き、
未跡なる光の海原をつき抜け、こうして、
われをして、永遠なる美であり、
無限にして知り尽くすことのできない汝へと
向かわしめるのだ。
Isaac Watts, The Incomprehensible(私訳)
関連記事: