巡礼者の小道(Pursuing Veritas)

聖書の真理を愛し、歌い、どこまでも探求の旅をつづけたい。

知り尽くしえない神(イサク・ワッツの信仰詩)

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天空のかなた奥に、わが神は退いておられる。

わが憧憬の対象である主は

ご自身の御顔を隠されている。

 

私の視界にまで降りて来られる時、

主は、私が理性によってご自身を追い求めるよう鼓舞される。

しかし、ああ、不釣り合いな追跡の果てに、私は疲れきり倒れてしまう。

  

もしくはたとい並はずれた高嶺に達し、

ほとんど主のご臨在に届かんとするも、

ああ今度は、栄光の洪水が、わが飛行を妨害し、

知覚という大胆なるわが翼を縛り、

こうして、私の思考の音階はちりぢりに乱れてしまう。

 

光の海―知恵、正義、憐れみの輝き出でる海の中に

私は飛び込み、転げまわる。

交差する線の、無限の光線により

視界はかすみ、濃い雲の中で

混沌としたわが霊は内に圧倒さるる。

 

偉大なる神!見よ、わが理性は恍惚と汝を仰ぎつつ

横たわっている。そしてわが愛は、自分のものではない翼によって

飛翔する。

 

そう、信仰が、わが愛の貧しき飛行を導き、

未跡なる光の海原をつき抜け、こうして、

われをして、永遠なる美であり、

無限にして知り尽くすことのできない汝へと

向かわしめるのだ。

 

Isaac Watts, The Incomprehensible(私訳)

 

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