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巡礼者の小道(Pursuing Veritas)

聖書の真理を愛し、歌い、どこまでも探求の旅をつづけたい。

前回の記事「ローマ16:7のユニアは女使徒?」の追記です。

福音主義教会の大惨事―この世への迎合精神について 対等主義(Egalitarianism)

日本福音同盟(JEA)のホームページに掲載されている論稿の中に、次のようなパラグラフがありました。

 

レベッカ・メリル・グルースイス(Rebecca Groothuis)は、著書『女性のためのグッドニュース』の中で 以下のように指摘しています。

 

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初期の教父たちは、パウロにより、アンドロニコと共に「使徒たちの間によく知られている」として推奨されているユニアが、女性であり、使徒であったということを受け入れていました

 

しかし、最近の学者たちは 「ユニアは女性ではなかった、あるいは、女性であったにしても、使徒ではなく、単に使徒たちに重んじられたに過ぎないと説明するのに懸命でした。」彼らがそうしたのは、使徒は男性でなければならないという前理解に立っていたからです。さらに、テキストを自分たちの前提にかなうものとするために、聖書翻訳者たちが彼女の名前をユニアスに変えることもありました

 

出典:マリリン・B.・(リン)・スミス著「性差によるのか賜物によるのか ---キリスト教界におけるリーダーシップの根拠の再考察--- 女性の聖書的位置づけに関する研究資料」 【世界福音同盟女性委員会「性差か、賜物か」全文訳】

(傍線は、ブログ管理人によります。)

 

このパラグラフ全体が、学的にも、史実的にも真理に基づいていません。レベッカ・グルースイスのこの見解に対する応答記事:

 


また、この論稿を訳された方は、次のような註書きをしておられました。

 

訳者注NIV は「ユニアス」と訳していますが、スタディー・バイブルの注で女性名であるとしています。新共同訳は「ユニアス」と訳しています。AV、NRSV、JNT は「ユニア」と訳しています。新改訳とNASB は「ユニアス」と訳し、注で「ユニア(女性)」訳も紹介しています。

 

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なぜ、NIVのスタディー・バイブルが注の欄で、「ユニアスが女性名である」と断定しているのか、その背景について詳しくお調べになりたい方は以下の記事をご参照ください。

 

 

-CBMW, An Evaluation of Gender Language in the 2011 Edition of the NIV Bible: A report from the Council on Biblical Manhood and Womanhood (here)

-Vern S. Poytress, Gender Neutral Issues in the New International Version of 2011 (here)

-Michael D. Marlowe, The Gender-Neutral Language Controversy (here)