R.C. Sproul, The Consequences of Ideas, p. 29
プロタゴラス
プロタゴラスは、古代アテーナイにおけるもっとも影響力あるソフィストでした。そして近代歴史家たちはしばし彼のことを「ヒューマニズムの父」と描写しています。
プロタゴラスのかの有名な金言「Homo mensura」において、彼は次のことを宣言しています。「人間はすべての物事の尺度である。あるものについては、あることの。ないものについては、ないことの。」
しかし、聖書的観点でみるなら、もちろん、最初のヒューマニストとしての誉れは、プロタゴラスに帰せられるわけではありません。事実、それは、人間にではなく、蛇―「あなたがたは神のようになるでしょう(‘Sicut erat Dei’)」(創3:4)との金言を言い放った―かの古の蛇に帰せられるのです。
ー引用おわりー
*みなさんと共に考えたい一つの〈問い〉
「ゲイやレズビアンの人々に愛を示さない者は誰であれ、神さまを侮辱しているのです。もし愛さないのなら、こういった者たちは、ただ単に〈同性愛〉嫌悪者(homophobic)であるばかりでなく、―実のところ、〈神〉嫌悪者(Godophobic)でもあるのです。なぜなら、神さまは、こういったゲイ・レズビアンの人々一人一人を愛してくださっているからです。」
ーディアルムルド・マーティン(ダブリン大主教)
問い
ここで大主教の言っている「愛」というのは、はたして聖書の中に啓示されている「愛」でしょうか。それとも、一見、愛と包容に満ちた言葉のレトリックの裏には、実は巧妙に隠されたヒューマニズム的「愛」が不気味にうごめいているのでしょうか。