巡礼者の小道(Pursuing Veritas)

聖書の真理を愛し、歌い、どこまでも探求の旅をつづけたい。

聖書解釈(Hermeneutics)

予型論について(『ベイカー福音主義神学事典』他)

目次 予型論について(『ベイカー福音主義神学事典』) 予型/予型論について(Type, Typology) 解釈的重要性 現在の論争 〔参考文献〕 予型論について(『ティーセルトンのキリスト教神学事典』) 〔比較研究のための資料〕オリゲネスのローマ書解釈ーオリ…

「この聖書テキストには果して『意味』があるのだろうか?」ーーケヴィン・ヴァン・フーザーの著書レビュー(by ヴェルン・ポイスレス、ウェストミンスター神学校)

Vern Poythress, Review of Kevin Vanhoozer’s Is There A Meaning In This Text? in Westminster Theological Journal 61/1 (1999) 125-28. (拙訳)

聖書に取り組む際、私たちは自らの持つ「諸前提」をどうすればいいのか?(by D・A・カーソン、トリニティー神学校)

目次 前提的および歴史的誤謬 新解釈(New Hermeneutic)の影響 疎隔(distanciation)の必要性 まとめ

「聖書を『素直に』読めば、、、」という表現について【自己反省とお詫び】

「聖書を『素直に』読めば、自然と○○という理解に至るんです。」(○○には、自分の支持する聖書解釈や主義名が入ります。) 私はこれまでどれだけ多くの場で、上記のようなフレーズを使ってきたことでしょう。しかし振り返ってみて今、私はその事を大いに恥…

アンソニー・C・ティーセルトン著『二つの地平』の書評(by ヴェルン・ポイスレス、ウェストミンスター神学校)

地平 Vern S. Poythress, Review of Thiselton on the Two Horizons, Westminster Theological Journal 43/1 (fall 1980): 178-180. 著者名:Anthony C. Thiselton 書名:The Two Horizons. New Testament Hermeneutics and Philosophical Description with …

聖書のワード・スタディーをする際に注意すべき事:その⑯ 意味と指示(reference)との間の根拠なき連結(by D・A・カーソン)

D.A.Carson, Exegetical Fallacies, Chapter 1. Word-Study Fallacies, p.25-66(拙訳) 小見出し 意味と指示について 事の核心点:文脈に対処する

聖書のワード・スタディーをする際に注意すべき事:その⑬ 拡大された意味領域を、根拠なく採用する(by D・A・カーソン)

積み荷しすぎて苦しいよぉ~。 D.A.Carson, Exegetical Fallacies, Chapter 1. Word-Study Fallacies, p.25-66(拙訳) 本ケースにおける誤謬の原因は、ある特定の文脈における単語の意味が、文脈それ自体の許容範囲よりもずっと広いと思い込み、また、おそ…

聖書のワード・スタディーをする際に注意すべき事:その⑫ 意味領域に対する根拠なき制限(by D・A・カーソン)

広域的ひろがり・・・ D.A.Carson, Exegetical Fallacies, Chapter 1. Word-Study Fallacies, p.25-66(拙訳) 小見出し 単語のトータルな意味領域の広さ boardの事例 広大な意味領域をもつεἰμί "This is my body" ヨハネ1:1「ことばは神であった」

聖書のワード・スタディーをする際に注意すべき事:その⑩ えり好み的、かつ偏向した立証資料の使用(by D・A・カーソン)

D.A.Carson, Exegetical Fallacies, Chapter 1. Word-Study Fallacies, p.25-66(拙訳) 小見出し 自分が主張したいことを、えり好み的な資料使用により訴える トーマス・H・グルームのキリスト教教育論と、彼の陥っている複数の落とし穴

聖書のワード・スタディーをする際に注意すべき事:その⑨ シノニム(同義語)と成分分析に関する諸問題(by D・A・カーソン)

D.A.Carson, Exegetical Fallacies, Chapter 1. Word-Study Fallacies, p.25-66(拙訳) 小見出し 同義性(synonymy)と等価性(equivalence)の区別がなされていない なぜこれが問題となるのか? なぜシノニム(同義語)の扱いがこれほど難しいのか 意味的…

聖書のワード・スタディーをする際に注意すべき事:その⑧ 専門的な意味に関する誤った諸前提(by D・A・カーソン)

D.A.Carson, Exegetical Fallacies, Chapter 1. Word-Study Fallacies, p.25-66(拙訳) 小見出し 「専門的な意味」 "baptism in the Spirit" 大宣教命令の中のπάντα τὰ ἔθνη(all nations)という句は、イスラエルを排除している??

聖書のワード・スタディーをする際に注意すべき事:その⑦ 言語と精神構造(メンタリティー)を連関させようとする(by D・A・カーソン)

情報源 D.A.Carson, Exegetical Fallacies, Chapter 1. Word-Study Fallacies, p.25-66(拙訳) 小見出し ヘブライ的思考とギリシャ的思考? 『Theological Dictionary of the New Testament(キッテル新約聖書神学辞典)』の根本問題

聖書のワード・スタディーをする際に注意すべき事:その⑤ 背景資料への不注意な依拠(by D・A・カーソン)

ὕδωρ D.A.Carson, Exegetical Fallacies, Chapter 1. Word-Study Fallacies, p.25-66(拙訳) 小見出し ヨハネ3:5のὓδατος καίについてーー私の過去の誤解釈 マタイ5:1の「山;ὄρος」とルカ6:17の「平らな所;πεδινός」 過去の失敗からの教訓

聖書のワード・スタディーをする際に注意すべき事:【目次】と【プロローグ】(by D・A・カーソン)

D・A・カーソン、トリニティー神学校、新約学 D.A.Carson, Exegetical Fallacies, Chapter 1. Word-Study Fallacies, p.25-66(拙訳) 目次 プロローグ 釈義的誤謬の蔓延 批判的釈義(critical exegesis)の大切さ よく「聞く」 なぜ私たちの間にこれほどま…

「新約聖書はどのように旧約を用いているのか?」詳細文献目録(G・K・ビール著『Handbook on the New Testament Use of the Old Testament: Exegesis and Interpretation』より)

目次 はじめに さまざまな旧約聖書のバージョンを、新約聖書の中の旧約引用や引喩と比較する際に有益な文献 新約聖書の中での旧約使用に関するさまざまな側面に関する著述や論文 福音書および使徒の働きに関する著述や論文 福音書および使徒の働き一般 マタ…

新約聖書はどのように旧約を用いているのか?(by E・アール・エリス)

目次 新約聖書解釈における諸前提 1.概要 2.歴史としての救済 3.予型論(Typology) 4.その他の諸前提 この章の文献目録

ダニエル書「第70週の契約」(by メレディス・G・クライン)

目次 ダニエル9章の統一性 ダニエルの祈りの中における契約テーマ ガブリエルの預言の中における契約テーマ ダニエル9:27における契約 結論

教会はいつ始まったのか?(by D・A・カーソン)

D・A・カーソン(トリニティー神学校) D.A. Carson, When Did the Church Begin?(全訳) 「教会はいつ始まったのか?」この問いは、特に神学を学ぶ学生たちの間で頻繁に出されます。

聖書解釈の原則――アナロジー・オブ・フェイス(=聖書は聖書によって解釈する)by R・C・スプロール

プロテスタント宗教改革 R.C. Sproul, Knowing Scriptureより翻訳抜粋 宗教改革者たちがローマ教会と袂を分かち、聖書こそが教会の至高の権威であるという見解(Sola Scriptura)を主張したとき、彼らは聖書解釈上の基本原則について細心の注意を払いました。…

「字義的」それとも「文字通り」?――"Literal "という用語に関する本ブログの方針について(私の試験的な試みです)

目次 「字義的」それとも「文字通り」? 【参考資料1】ディスペンセーション主義は聖書を「字義的に」解釈する教えなのでしょうか。(by コリン・ピアソン) 【参考資料2】"Literal" or "Literalistic"?, How Do We Interpret Bible Prophecy? (「字義的」…

女性の結婚指輪は、祈りのベールの代わりになり得る??

Jeremy Gardiner, Can Wedding Rings Replace Head Covering? (執筆者:ジェレミー・ガーディナー) 目次 はじめに 理由その1.結婚指輪は、1世紀にも存在していました。(Wedding rings were practiced in the first century too) 理由その2.結婚指輪…

諸文化を超えた恒常性について

source 私たちクリスチャンが聖書を読む際に大切なことは、その中にまず永遠の真理および教理の本質を識別することであり、そしてそれらを表現している一時的な形式からそれらを区別することであるとミラード・J・エリクソン氏は述べています(『キリスト教…

私がクリスチャンの教理論争史を愛しんでいる理由――Exclusive Psalmody Debateの事例から【キリスト礼拝の本質を考える】

私は、クリスチャンの教理論争史にとても興味があり、それらの文献を読むのが好きです。そして今日はみなさんに、私がなぜExclusive Psalmody Debate(礼拝時に詩篇歌だけを歌うべきか否かの論争)を愛しているのか、その理由をお分かち合いしたいと思います…

ディスペンセーション主義者を理解する ㉒「物理的な王国」「未来におけるユダヤ人信者たちの役割」「シンボルの深み」 (by ヴェルン・ポイスレス/ウェストミンスター神学校 新約学)

小見出し 追記―1993年 物理的な王国(A PHYSICAL KINGDOM) 未来におけるユダヤ人信者たちの役割(THE FUTURE ROLE OF JEWISH BELIEVERS) シンボルの深み(SYMBOLIC DEPTH) 文献目録(BIBLIOGRAPHY) Vern Sheridan Poythress, Understanding Dispensa…

ディスペンセーション主義者を理解する ㉑ 「キリストにあるイスラエルの成就」(by ヴェルン・ポイスレス/ウェストミンスター神学校 新約学)

旧約の約束の相続人になる(BECOMING HEIRS TO OLD TESTAMENT PROMISES) 救いからイエス・キリストの公同的合一へ(REASONING FROM SALVATION TO CORPORATE UNITY IN JESUS CHRIST) 将来的な探求のための他の領域(OTHER AREAS FOR POTENTIAL EXPLORATION…

ディスペンセーション主義者を理解する ⑳「ヘブル人への手紙12:22-24」(by ヴェルン・ポイスレス/ウェストミンスター神学校 新約学)

小見出し シオンの山およびエルサレムの成就(FULFILLMENT OF MOUNT ZION AND JERUSALEM) アブラハムの希望(ABRAHAM’S HOPE) 黙示録における新しいエルサレム(THE NEW JERUSALEM IN REVELATION) 新しい地(THE NEW EARTH) ヘブル11:16と12:2…

ディスペンセーション主義者を理解する ⑲「予型(よけい)について」(by ヴェルン・ポイスレス/ウェストミンスター神学大 新約学)

小見出し 予型の挑戦(THE CHALLENGE OF TYPOLOGY) 予型に対するディスペンセーション主義者のアプローチ(DISPENSATIONALIST APPROACHES TO TYPOLOGY) 予型としての神殿(THE TEMPLE AS A TYPE) 文法的・歴史的解釈への制限(A LIMIT TO GRAMMATICAL-HIS…

ディスペンセーション主義者を理解する ⑱ 「旧約聖書のイスラエルにおける解釈学的見地」(by ヴェルン・ポイスレス/ウェストミンスター神学大 新約学)

小見出し 前キリスト教時代の聞き手による実際の諸解釈(ACTUAL INTERPRETATIONS BY PRE-CHRISTIAN AUDIENCES) イスラエルの希望(ISRAEL’S HOPE) 後の日 祭司の王国としてのイスラエル(ISRAEL AS A KINGDOM OF PRIESTS) 偉大なる王の臣下としてのイスラ…

ディスペンセーション主義者を理解する ⑰ 「字義性についてのディスペンセーション主義者自身の説明に耳を傾ける。」(by ヴェルン・ポイスレス/ウェストミンスター神学大 新約学)

小見出し 字義性についてのライリーの説明(RYRIE’S DESCRIPTION OF LITERALNESS) 字義性についてのその他の言明(OTHER STATEMENTS ON LITERALNESS) 聖書解釈における全域的要因について(SOME GLOBAL FACTORS IN INTERPRETATION) Vern Sheridan Poythre…

ディスペンセーション主義者を理解する ⑯ 聖書の「字義的」解釈とは何でしょうか?【後篇】(by ヴェルン・ポイスレス/ウェストミンスター神学大、新約学)

小見出し 字義性を定義する(DEFINING LITERALNESS) 《平べったい解釈》 「プレーンな」解釈(“PLAIN” INTERPRETATION) Jam Session:〔特にジャズの〕ジャムセッション、即興の演奏会(情報源) Vern Sheridan Poythress, Understanding Dispensationalist…