巡礼者の小道(Pursuing Veritas)

聖書の真理を愛し、歌い、どこまでも探求の旅をつづけたい。

聖書解釈(Hermeneutics)

「混沌」から「より明瞭」な方向へ羊を導いてくれる聖書教師

目次 はじめに 1.立場や前提やリソース元をごまかさず、率直に明かしてくれる教師 2.解釈の「なぜ」に共に取り組んでくれる教師

「神学者レベル」の牧師と、「大衆レベル」の牧師?

出典 キリスト教界には、「神学者レベル」の牧師と、「大衆レベル」の牧師という二種類(二層)のパスターが存在するのでしょうか。聞くところによると、後者のカテゴリーに属するパスターたちの方が、より一層、誤教理・誤解釈・誤体系にのめり込みやすく、…

2テサロニケ2:3は、「教会の携挙」のことを言及しているのでしょうか?ーー「アポスタシア」の意味解釈について(by ゲイリー・ショーグレン、ウィリアム・W・カムズ)

目次 ゲイリー・ショーグレン師の論考〔邦訳〕 ウィリアム・カムズ師の論考〔英文〕 はじめに 2テサロニケ2:3の文脈 ラプチャー見解の歴史 ラプチャー見解における幾つかの訴え ①より初期の英語訳に訴える ②ἀποστασίαの意味 ③文脈的議論 結語

私のディスペンセーション主義にいかにして変化が生じていったのかーーデイビット・L・ホワイト師の証し

出典 目次 証し 大学および神学校時代 論理的誤謬 釈義的諸問題ーー「キリストの裁きの御座(ベーマ)」 釈義的諸問題ーー2テサロニケ2:1-12 最終決定打 〔補足1〕「大きな白い御座の裁き」と「キリストの裁きの御座(ベーマ)」の釈義について(ジ…

「そもそも聖書の解釈の仕方など学ぶ必要あるの?」(D・A・カーソン、トリニティー神学校)

目次 はじめに できる限り良心的に、聖書のバランスを計り、歴史的/神学的「あれかこれか」的分裂への屈服を避ける。 聖書のある部分におけるアンチテーゼ的性質(特にイエスの説教のある部分)はレトリックなものであり、絶対的でものではないことを認識す…

ヘブル的ルーツ運動の神学的「ルーツ」に関する考察(クラーレンス・B・バス)

Clarence B. Bass, Backgrounds to Dispensationalism: Its Historical Genesis and Ecclesiastical Implications:C・B・バス著『ディスペンセーション主義の背景』 目次 はじめに 各章の主題 2005 年版への序(S・R・スペンサー) 結びの言葉(C・B・バス)

組織神学の中における釈義の役割(D・A・カーソン、トリニティー神学校)【英文】

目次 序 問題の所在 釈義と解釈 釈義と歴史神学 釈義と聖書神学 釈義、組織神学、そして霊的経験 釈義、組織神学、そして説教 結論

キリストの再臨に先立ち、イスラエルはリバイバルもしくは回復を経験するのでしょうか?(by D・A・カーソン、トリニティー神学校)

D.A. Carson, Will Israel experience a revival or restoration prior to Jesus' return?(拙訳) 「キリスト再臨の前に何らかの形でイスラエルはリバイバルもしくは神への回復を経験するのでしょうか?」という問いに関してですが、これは主としてローマ人…

過度の単純化/還元主義/誤前提から生み出される解釈的弊害を避けるために①ーー「ヘブライ的思考」「ギリシャ的思考」に関する考察(ミラード・エリクソン『キリスト教神学』)

「ヘブライ的思考 vs ギリシャ的思考」ーー代表的な「ヘブル的ルーツ運動」の団体119Ministriesの教えより Millard J. Erickson, Christian Theology, Part 5. Humanity, sec. 23. The Constitutional Nature of the Humanより(抄訳) 非常に重要かつ影響力…

「ヘブル的ルーツ運動」を検証する②(by クリス・ローズブロー)

「これまで存在してきたものとは異なる種類の信仰を定義している『ヘブル的ルーツ運動』。信仰をそういった運動の定義の中に閉じ込めることにより、『普遍性』および『歴史性』というキリスト教の二大強点がはく奪されています。 この運動を推進しておられる…

「ヘブル的ルーツ運動」を検証する①(by ジョシュ・サマー)

目次 はじめに ヘブル的ルーツ運動(The Hebrew Roots Movement) プロテスタントとの対比 相違その1 相違その2 相違その3 核心問題 考えられ得る反論 結論

二つの深淵ーー「放縦主義」と「ユダヤ主義」の狭間を歩むキリスト者のけわしい道

振り子は右から左、あるいは左から右へと振り切れやすいものです。私は元来、白黒はっきりさせたいタイプの人間であるため、他の人以上に「振り切れ」の潜在的危険性を持っています。そして忍耐深く憐れみに富んだ主は、さまざまな形で私のそういった弱点を…

聖書の神的意味に関する考察(by ヴェルン・ポイスレス、ウェストミンスター神学校)

私の目を開いてください。私が、あなたのみおしえのうちにある奇しいことに目を留めるようにしてください。詩篇119:18 私は主を待ち望みます。私のたましいは、待ち望みます。私は主のみことばを待ちます。詩篇130:5 目次 はじめに 第1章 神的意…

「○○的な聖書の読み方をしよう」と人に誘われた時、私たちはどう対応すればいいのでしょうか?

ある時、教会の役員の方が私の所に来られ、次のようにおっしゃいました。「あのね、○○的な聖書の読み方って知ってる?これ、すごいんよ。講義テープ貸したげるから一度聴いてみて。○○的読み方分かるとね、聖書が、ぐぁーってものすっごく良く分かってくるか…

神が比喩的に語られるとき(by ヴェルン・ポイスレス、ウェストミンスター神学校)

春陽のかがやき。さあ、神の創造された〈ことば〉の草原を元気いっぱい駈け巡ろう! 目次 神からの贈り物としての、言語の持つあらゆる能力 比喩的表現を識別する 「文字通り/字義的」と「比喩的」を共に受け入れる

啓示論ーー聖書解釈の諸前提(by 水草修治師)

日本同盟基督教団 苫小牧福音教会 水草修治師(出典) 目次 序 解釈者の世界観が聖書観と聖書解釈を規定する (1)理神論者の聖書解釈。 (2)有神論的世界観をもつ者の聖書解釈 照明(啓明 illuminatio) 聖書の神言性と人言性 啓示の中心キリスト

予型論について(『ベイカー福音主義神学事典』他)

目次 予型論について(『ベイカー福音主義神学事典』) 予型/予型論について(Type, Typology) 解釈的重要性 現在の論争 〔参考文献〕 予型論について(『ティーセルトンのキリスト教神学事典』) 〔比較研究のための資料〕オリゲネスのローマ書解釈ーオリ…

「この聖書テキストには果して『意味』があるのだろうか?」ーーケヴィン・ヴァン・フーザーの著書レビュー(by ヴェルン・ポイスレス、ウェストミンスター神学校)

Vern Poythress, Review of Kevin Vanhoozer’s Is There A Meaning In This Text? in Westminster Theological Journal 61/1 (1999) 125-28. (拙訳)

聖書に取り組む際、私たちは自らの持つ「諸前提」をどうすればいいのか?(by D・A・カーソン、トリニティー神学校)

目次 前提的および歴史的誤謬 新解釈(New Hermeneutic)の影響 疎隔(distanciation)の必要性 まとめ

「聖書を『素直に』読めば、、、」という表現について【自己反省とお詫び】

「聖書を『素直に』読めば、自然と○○という理解に至るんです。」(○○には、自分の支持する聖書解釈や主義名が入ります。) 私はこれまでどれだけ多くの場で、上記のようなフレーズを使ってきたことでしょう。しかし振り返ってみて今、私はその事を大いに恥…

アンソニー・C・ティーセルトン著『二つの地平』の書評(by ヴェルン・ポイスレス、ウェストミンスター神学校)

地平 Vern S. Poythress, Review of Thiselton on the Two Horizons, Westminster Theological Journal 43/1 (fall 1980): 178-180. 著者名:Anthony C. Thiselton 書名:The Two Horizons. New Testament Hermeneutics and Philosophical Description with …

聖書のワード・スタディーをする際に注意すべき事:その⑯ 意味と指示(reference)との間の根拠なき連結(by D・A・カーソン)

D.A.Carson, Exegetical Fallacies, Chapter 1. Word-Study Fallacies, p.25-66(拙訳) 小見出し 意味と指示について 事の核心点:文脈に対処する

聖書のワード・スタディーをする際に注意すべき事:その⑬ 拡大された意味領域を、根拠なく採用する(by D・A・カーソン)

積み荷しすぎて苦しいよぉ~。 D.A.Carson, Exegetical Fallacies, Chapter 1. Word-Study Fallacies, p.25-66(拙訳) 本ケースにおける誤謬の原因は、ある特定の文脈における単語の意味が、文脈それ自体の許容範囲よりもずっと広いと思い込み、また、おそ…

聖書のワード・スタディーをする際に注意すべき事:その⑫ 意味領域に対する根拠なき制限(by D・A・カーソン)

広域的ひろがり・・・ D.A.Carson, Exegetical Fallacies, Chapter 1. Word-Study Fallacies, p.25-66(拙訳) 小見出し 単語のトータルな意味領域の広さ boardの事例 広大な意味領域をもつεἰμί "This is my body" ヨハネ1:1「ことばは神であった」

聖書のワード・スタディーをする際に注意すべき事:その⑩ えり好み的、かつ偏向した立証資料の使用(by D・A・カーソン)

D.A.Carson, Exegetical Fallacies, Chapter 1. Word-Study Fallacies, p.25-66(拙訳) 小見出し 自分が主張したいことを、えり好み的な資料使用により訴える トーマス・H・グルームのキリスト教教育論と、彼の陥っている複数の落とし穴

聖書のワード・スタディーをする際に注意すべき事:その⑨ シノニム(同義語)と成分分析に関する諸問題(by D・A・カーソン)

D.A.Carson, Exegetical Fallacies, Chapter 1. Word-Study Fallacies, p.25-66(拙訳) 小見出し 同義性(synonymy)と等価性(equivalence)の区別がなされていない なぜこれが問題となるのか? なぜシノニム(同義語)の扱いがこれほど難しいのか 意味的…

聖書のワード・スタディーをする際に注意すべき事:その⑧ 専門的な意味に関する誤った諸前提(by D・A・カーソン)

D.A.Carson, Exegetical Fallacies, Chapter 1. Word-Study Fallacies, p.25-66(拙訳) 小見出し 「専門的な意味」 "baptism in the Spirit" 大宣教命令の中のπάντα τὰ ἔθνη(all nations)という句は、イスラエルを排除している??

聖書のワード・スタディーをする際に注意すべき事:その⑦ 言語と精神構造(メンタリティー)を連関させようとする(by D・A・カーソン)

情報源 D.A.Carson, Exegetical Fallacies, Chapter 1. Word-Study Fallacies, p.25-66(拙訳) 小見出し ヘブライ的思考とギリシャ的思考? 『Theological Dictionary of the New Testament(キッテル新約聖書神学辞典)』の根本問題

聖書のワード・スタディーをする際に注意すべき事:その⑤ 背景資料への不注意な依拠(by D・A・カーソン)

ὕδωρ D.A.Carson, Exegetical Fallacies, Chapter 1. Word-Study Fallacies, p.25-66(拙訳) 小見出し ヨハネ3:5のὓδατος καίについてーー私の過去の誤解釈 マタイ5:1の「山;ὄρος」とルカ6:17の「平らな所;πεδινός」 過去の失敗からの教訓

聖書のワード・スタディーをする際に注意すべき事:【目次】と【プロローグ】(by D・A・カーソン)

D・A・カーソン、トリニティー神学校、新約学 D.A.Carson, Exegetical Fallacies, Chapter 1. Word-Study Fallacies, p.25-66(拙訳) 目次 プロローグ 釈義的誤謬の蔓延 批判的釈義(critical exegesis)の大切さ よく「聞く」 なぜ私たちの間にこれほどま…