巡礼者の小道(Pursuing Veritas)

聖書の真理を愛し、歌い、どこまでも探求の旅をつづけたい。

聖書解釈(Hermeneutics)

宗教改革ーー「もしもあの時、、、」(by ピーター・J・ライトハート)

聖餐における聖書解釈で意見を違わせるルターとツヴィングリ(マールブルク会談、1529年) 目次 はじめに ーー「もしもあの時、、」 形成、粉砕、そして再形成 内部分裂 弁論術 信仰告白主義化 宗教改革の二つのEnd

「聖書のみ」というプロテスタント教理は間違っているのだろうか?ーーロバート・アラカキ氏(東方正教会)とデイビッド・ロクサス氏(プロテスタント教会)のやり取りを読んで。

アラカキ師が「聖書のみ」の教理を表すメタファーとして用いているピサの斜塔(出典) 目次 はじめに ロクサス氏(新教)からアラカキ氏(正教)への問いかけ アラカキ師の指摘する「聖書のみ」の認識論的問題点 私の解釈を「誰が」正しいと定めるのだろうか…

悩める解釈者への慰めーー動き、拡大する「地平」

それは、、動く。 解釈における「地平」というのが、‟流動的”であるというのは、私にとって希望のメッセージです。それは、「前提」や「見地」ともぴったり同義語というわけではないとアンソニー・C・ティーセルトンは述べ、次のように言っています。

「聖書のみ」というプロテスタント教理に対するクリティカルな論考のご紹介

目次 はじめに 第五章「聖書のみ」その前提 序 「充分」とは言うが、どのように充分なのか 新しい考え方 自己確証される正典 (カノン) 聖書による聖書の解釈 「虎の巻 (answer book)」としての聖書 思想としてのキリスト教

ジョン・ウィクリフ研究ーー何をもって人は ‟英雄的改革者” と称され、あるいは ‟異端者” の烙印を押されるのだろうか?

正統と異端が織りなすダイナミズム。これは他の文化圏にくらべて、中世ヨーロッパ世界に特徴的な歴史事象である。ヨーロッパでは、中世の正統と異端の相剋の中から、宗教改革の理想も市民革命の精神も生まれたといってもよい。ーー『中世の異端者たち』より…

過去の誤りから謙遜に学び、そこからまた進んでいきたい。

前に進んでいくためにーーまっすぐ進んでいくためにーー、後ろを振り返りたい。(写真)

教会は宗教改革を「悔い改める」べきか、それとも「回復させる」べきか?ーープロテスタント界の解釈学的アナーキーとその解決に向けての省察②(by ケヴィン・ヴァン・フーザー、トリニティー神学校)

1519年にライプツィヒで行なわれた公開ディベート。マルティン・ルター vs ヨハン・エック 目次 「キリスト教の危険思想」(アリスター・マクグラス) 私たちの宗教改革の父たちの(故意によるものではなかった)悪行を悔い改める?? 批判1)宗教改革…

教会は宗教改革を「悔い改める」べきか、それとも「回復させる」べきか?ーープロテスタント界の解釈学的アナーキーとその解決に向けての省察①(by ケヴィン・ヴァン・フーザー、トリニティー神学校)

目次 「建設的プロテスタンティズム」 関連資料 ①プロテスタント側からの弁明 ②カトリック側からの挑戦と問題提起

ポスト近代性は、キリスト教信仰と両立可能?ーー考えられ得る三つの回答(アンソニー・C・ティーセルトン、ノッティンガム大)

ポストモダン建築(出典) 目次 第一の回答 第二の回答 第三の回答

なぜ解釈学を学ぶのか?(アンソニー・C・ティーセルトン、ノッティンガム大)

Anthony C. Thiselton, Hermeneutics: An Introduction, chapter 1, sec.1. Toward a Definition of Hermeneutics(拙訳) 解釈学は、私たちがいかにテキストを読み(特に自分たちとは時間や生活の文脈を隔てたところで書かれたテキストを取り扱う際)、理解…

自分とは異なる見解を持つ同胞をより良く理解し、より深く愛していくために

ロバに乗った老人 目次 はじめに できる限り、相手の言い分を「直接」聞くように努める キリスト教会史の中の「悪玉」と言えば・・・?? いざイコン問答! 一つの食卓を囲んでーー公開ディベートの有益性 おわりに

解釈者の苦悶と告白

目次 はじめに 告白

黙示録2章のニコライ派に関し一般に信じられている〈神話〉についてーー「語根にかかわる誤謬(root fallacy)」の事例

ニコライ派ーーキリスト教内における権力とコントロール(ヘブル的ルーツ運動に関与するMidrash Monthlyのサイトより)Nicolaitan | Midrash Monthly 目次 はじめに 初代教会の証言 現代の実例 結語 〔一次資料〕ニコライ派に関する古代および中世文献 〔補…

聖書理解における地平の融合ーー「疎隔」について(D・A・カーソン、トリニティー神学校)

地平(出典) D.A. Carson, Exegetical Fallacies, Introduction, p.20-22.(拙訳) 聖書の批評的研究に常につきまとう危険は、解釈学者たちが呼ぶところのいわゆる「疎隔(distanciation)」にあります。疎隔というのは、批評的働きにおける必要要素です。…

「混沌」から「より明瞭」な方向へ羊を導いてくれる聖書教師

目次 はじめに 1.立場や前提やリソース元をごまかさず、率直に明かしてくれる教師 2.解釈の「なぜ」に共に取り組んでくれる教師

「神学者レベル」の牧師と、「大衆レベル」の牧師?

出典 キリスト教界には、「神学者レベル」の牧師と、「大衆レベル」の牧師という二種類(二層)のパスターが存在するのでしょうか。聞くところによると、後者のカテゴリーに属するパスターたちの方が、より一層、誤教理・誤解釈・誤体系にのめり込みやすく、…

2テサロニケ2:3は、「教会の携挙」のことを言及しているのでしょうか?ーー「アポスタシア」の意味解釈について(by ゲイリー・ショーグレン、ウィリアム・W・カムズ)

目次 ゲイリー・ショーグレン師の論考〔邦訳〕 ウィリアム・カムズ師の論考〔英文〕 はじめに 2テサロニケ2:3の文脈 ラプチャー見解の歴史 ラプチャー見解における幾つかの訴え ①より初期の英語訳に訴える ②ἀποστασίαの意味 ③文脈的議論 結語

私のディスペンセーション主義にいかにして変化が生じていったのかーーデイビット・L・ホワイト師の証し

出典 目次 証し 大学および神学校時代 論理的誤謬 釈義的諸問題ーー「キリストの裁きの御座(ベーマ)」 釈義的諸問題ーー2テサロニケ2:1-12 最終決定打 〔補足1〕「大きな白い御座の裁き」と「キリストの裁きの御座(ベーマ)」の釈義について(ジ…

「そもそも聖書の解釈の仕方など学ぶ必要あるの?」(D・A・カーソン、トリニティー神学校)

目次 はじめに できる限り良心的に、聖書のバランスを計り、歴史的/神学的「あれかこれか」的分裂への屈服を避ける。 聖書のある部分におけるアンチテーゼ的性質(特にイエスの説教のある部分)はレトリックなものであり、絶対的でものではないことを認識す…

ヘブル的ルーツ運動の神学的「ルーツ」に関する考察(クラーレンス・B・バス)

Clarence B. Bass, Backgrounds to Dispensationalism: Its Historical Genesis and Ecclesiastical Implications:C・B・バス著『ディスペンセーション主義の背景』 目次 はじめに 各章の主題 2005 年版への序(S・R・スペンサー) 結びの言葉(C・B・バス)

組織神学の中における釈義の役割(D・A・カーソン、トリニティー神学校)【英文】

目次 序 問題の所在 釈義と解釈 釈義と歴史神学 釈義と聖書神学 釈義、組織神学、そして霊的経験 釈義、組織神学、そして説教 結論

キリストの再臨に先立ち、イスラエルはリバイバルもしくは回復を経験するのでしょうか?(by D・A・カーソン、トリニティー神学校)

D.A. Carson, Will Israel experience a revival or restoration prior to Jesus' return?(拙訳) 「キリスト再臨の前に何らかの形でイスラエルはリバイバルもしくは神への回復を経験するのでしょうか?」という問いに関してですが、これは主としてローマ人…

過度の単純化/還元主義/誤前提から生み出される解釈的弊害を避けるために①ーー「ヘブライ的思考」「ギリシャ的思考」に関する考察(ミラード・エリクソン『キリスト教神学』)

「ヘブライ的思考 vs ギリシャ的思考」ーー代表的な「ヘブル的ルーツ運動」の団体119Ministriesの教えより Millard J. Erickson, Christian Theology, Part 5. Humanity, sec. 23. The Constitutional Nature of the Humanより(抄訳) 非常に重要かつ影響力…

「ヘブル的ルーツ運動」を検証する②(by クリス・ローズブロー)

「これまで存在してきたものとは異なる種類の信仰を定義している『ヘブル的ルーツ運動』。信仰をそういった運動の定義の中に閉じ込めることにより、『普遍性』および『歴史性』というキリスト教の二大強点がはく奪されています。 この運動を推進しておられる…

「ヘブル的ルーツ運動」を検証する①(by ジョシュ・サマー)

目次 はじめに ヘブル的ルーツ運動(The Hebrew Roots Movement) プロテスタントとの対比 相違その1 相違その2 相違その3 核心問題 考えられ得る反論 結論

二つの深淵ーー「放縦主義」と「ユダヤ主義」の狭間を歩むキリスト者のけわしい道

振り子は右から左、あるいは左から右へと振り切れやすいものです。私は元来、白黒はっきりさせたいタイプの人間であるため、他の人以上に「振り切れ」の潜在的危険性を持っています。そして忍耐深く憐れみに富んだ主は、さまざまな形で私のそういった弱点を…

聖書の神的意味に関する考察(by ヴェルン・ポイスレス、ウェストミンスター神学校)

私の目を開いてください。私が、あなたのみおしえのうちにある奇しいことに目を留めるようにしてください。詩篇119:18 私は主を待ち望みます。私のたましいは、待ち望みます。私は主のみことばを待ちます。詩篇130:5 目次 はじめに 第1章 神的意…

「○○的な聖書の読み方をしよう」と人に誘われた時、私たちはどう対応すればいいのでしょうか?

ある時、教会の役員の方が私の所に来られ、次のようにおっしゃいました。「あのね、○○的な聖書の読み方って知ってる?これ、すごいんよ。講義テープ貸したげるから一度聴いてみて。○○的読み方分かるとね、聖書が、ぐぁーってものすっごく良く分かってくるか…

神が比喩的に語られるとき(by ヴェルン・ポイスレス、ウェストミンスター神学校)

春陽のかがやき。さあ、神の創造された〈ことば〉の草原を元気いっぱい駈け巡ろう! 目次 神からの贈り物としての、言語の持つあらゆる能力 比喩的表現を識別する 「文字通り/字義的」と「比喩的」を共に受け入れる

啓示論ーー聖書解釈の諸前提(by 水草修治師)

日本同盟基督教団 苫小牧福音教会 水草修治師(出典) 目次 序 解釈者の世界観が聖書観と聖書解釈を規定する (1)理神論者の聖書解釈。 (2)有神論的世界観をもつ者の聖書解釈 照明(啓明 illuminatio) 聖書の神言性と人言性 啓示の中心キリスト