巡礼者の小道(Pursuing Veritas)

聖書の真理を愛し、歌い、どこまでも探求の旅をつづけたい。

神学

受肉の神秘ーー現代に語りかけるトマス・アクィナス

「私の神よ、私があなたを忘れても、あなたは私を忘れないでください。私があなたを見捨てても、あなたは私を見捨てないでください。私があなたから離れても、あなたは私から離れないでください。私が逃げだしても呼びもどし、反抗しても引き寄せ、倒れても…

私の辿ってきた道ーージョシュア・リム神学生の真理探究記【後篇】

出典 【前篇】はココです。 目次 カトリック神学者たちとのディベート 「自然と恩寵」の関係 自分の疑いと懐疑主義の発生源に気づく 「哲学と神学」の関係 トマス・アクィナスに行き着くーー懐疑主義からの漸進的回復 ルターの「十字架の神学」 米国における…

息子の自死という喪失の痛みの只中でーー「折衷的」正教徒エイダン・キメル神父の証し

出典 About | Eclectic Orthodoxy なぜブログ名が「折衷的オーソドクシー(Eclectic Orthodoxy)」なのでしょうか?それは自分という人間は結局、折衷的キリスト信者以外のあり方ではいかにしても存在し得ないということを悟ったからです。

ドグマ、懐疑、モダニティー、そしてゲットー神学ーーある信仰者の精神の軌跡

出典 Fr. Aidan Kimel, Dogma, Doubt, Modernity and Ghetto Theology(抄訳) 先月、ピーター・エンズは「経験はわれわれに、ラディカルに非ドグマチックであれと教える」という論文*1を発刊しました。このタイトルを読んでまず私は「おお、〔このような言…

新旧約の啓示の連続性/非連続性・漸進性・有機的一体性に関する「改革派神学」「ディスペンセーション主義神学」「正教神学」の比較対照〔J・トレンハム主席司祭に質問してみました!〕

赤組と白組のリレー競走(出典) 目次 赤組と白組の論争 モルモン教陣営内の場合 福音主義陣営内の場合 でも両方とも間違っているとしたら、、その場合はどうなる? レフリーを探すぞぉ~! ジョサイア・トレンハム神父 質問してみる 一歩ずつ進んでいく

聖書神学運動の興亡(by バルナバ・アスプレイ、ケンブリッジ大 解釈学)【悩めるグランパたちへの応援記事】

ふ~、変化が著しいなぁ。。 目次 はじめに 1.その誕生と目標 2.いくつかの諸問題 問題点その1 問題点その2 問題点その3 そして、、最大の問題点は。。 3.結論ーーここからさらに前進していく 文献案内

「異なる」聖書解釈の仕方が存在する?ーーこれは実際どういう意味なんだろう?(by バルナバ・アスプレイ、ケンブリッジ大 解釈学)【悩める学生の皆さんへの応援記事】

「ねぇ、『異なる』聖書解釈の仕方が存在するっていうのはさ、つまり、アイスクリーム屋さんに並んでるスウィーツを見ているって感じなのかな。どう思う?」 「スウィーツ?よう分からんわな。」 目次 はじめに ファンダメンタリズムの場合ーー内向きの運動 …

教会政治とジェンダー論ーー女性教職を認めるべきか?(ウェイン・グルーデム著『組織神学』第47章)後篇【さまざまな反論に対する応答】

困ったなぁ~。どうしよう。 目次 はじめに 反論の実例 ①「ジェンダーではなく賜物によってミニストリーは決定されるべきです。」 ②「神様が女性である私を真実に牧師に召してくださいました。」 ③「新約聖書はしもべとしてのリーダーシップを重んじています…

教会政治とジェンダー論ーー女性教職を認めるべきか?(ウェイン・グルーデム著『組織神学』第47章)前篇

ウェイン・グルーデム(1948~)過去20年間に渡り、イリノイ州にあるトリニティー神学校で教鞭を取った後、現フェニックス神学校教授。ハーバード大(B.A.)、ウェストミンスター神学校(M.Div.)、ケンブリッジ大(Ph.D.)1998-1999年にかけ、Evangel…

「高教会的」カルヴィニズムは可能か?ーーフィリップ・シャフ、ジョン・ネヴィンのマーサーズバーグ神学の試みに対する東方正教会の批評

ジャン・カルヴァン(出典) 目次 マーサーズバーグ神学に対する新たなる関心と復興 オランダ改革派とドイツ改革派の性格の違い マーサーズバーグ神学の特徴 聖餐における実在の教義の回復 低教会プロテスタンティズムに対する矯正 ネヴィンの当惑 行き過ぎ…

福音主義クリスチャンが教父文書に親しみ研究する際に留意すべき事(by ハンス・ボースマ、リージェント・カレッジ、教父学)

目次 福音主義者たちの間にみられる目覚ましい進展 注意点その1 注意点その2

何をもって「一致」とするのか?ーーピーター・ライトハート著『プロテスタンティズムの終焉ーーバラバラになった教会の一致を求めて』に対する東方正教会の評価

そもそもなぜフェンスがそこに建てられたのかを知らないうちに、それを取り外そうとしてはならない。決して。ーーG・K・チェスタートン 目次 未来の「合同教会」 ポスト福音主義と彷徨う宗教的遊牧民 大文字のChurch 現実 家族か他人か

なぜ西洋神学が支配的な場所で「ペンテコステ運動」が繁栄するのだろう?ーー東方正教会バルナバ・パウエル神父の視点【東方から西方の聖霊運動をみる】

東の方からは、西はどのように見えているのだろう?(出典) 目次 はじめに 宗教改革の「治療薬」としてのペンテコステ主義!? 西洋キリスト教世界における「反動」としてのペンテコステ運動 最大の希望 一致のあり方

聖書神学の本質と方法(ゲルハルダス・ヴォス『聖書神学』のアウトラインより)  

Fred Carl Kuehner, Outline of Geerhardus Vos's Biblical Theology (1948) の冒頭部分を翻訳 旧約聖書の聖書神学 パート1:モーセ時代の啓示 1.緒論:聖書神学の本質と方法

「そもそも聖書の解釈の仕方など学ぶ必要あるの?」(D・A・カーソン、トリニティー神学校)

目次 はじめに できる限り良心的に、聖書のバランスを計り、歴史的/神学的「あれかこれか」的分裂への屈服を避ける。 聖書のある部分におけるアンチテーゼ的性質(特にイエスの説教のある部分)はレトリックなものであり、絶対的でものではないことを認識す…

神の永遠の御住まい(ゲルハルダス・ヴォス、R・B・カイパー)

神の栄光が都を照らし(黙21:23) 目次 幕屋(ゲルハルダス・ヴォス) 幕屋 キリストーー対型的幕屋(anti-typical tabernacle) 幕屋はまた教会の予型でもある 神の家ーー永遠の住まい(R・B・カイパー)

組織神学の中における釈義の役割(D・A・カーソン、トリニティー神学校)【英文】

目次 序 問題の所在 釈義と解釈 釈義と歴史神学 釈義と聖書神学 釈義、組織神学、そして霊的経験 釈義、組織神学、そして説教 結論

過度の単純化/還元主義/誤前提から生み出される解釈的弊害を避けるために②ーー神学と哲学との関係についての諸類型(ミラード・エリクソン『キリスト教神学』)

「ヘブライ的思考 vs ギリシャ的思考」(トーラー遵守を強調する「ヘブル的ルーツ運動」団体The Way Biblical Fellowshipの教え) 目次 神学と哲学との関係についての諸類型(ミラード・エリクソン) 神学と哲学の間には全く関係がないとする立場 哲学は神学…

「意図的でなかった」宗教改革?(by マイケル・ホートン、ウェストミンスター神学校)

目次 一般に受け入れられているモダニティー解釈 〈スコトゥス・ストーリー〉とは何か? 1.一義性(Univocity) 2.節約の原理もしくは「オッカムの剃刀」 3.知性そして自然から(神および私たち両方の)意志を分離させるラディカルな主意主義(volunta…

アンティオケ学派の神学について(『ベイカー福音主義神学事典』他)

アンティオケ学派とアレクサンドリア学派(情報源) 目次 序 イグナティオス テオフィロス サモサタのパウロ ルキアノス ヨハネス・クリソストムス タルソの長老ディオドルス テオドロス キュロスのテオドレトス ネストリウス まとめ 〔補足資料〕ジョン・メ…

新約聖書の啓示の構造(ゲルハルダス・ヴォスの『Biblical Theology』より)

一つの有機体、そして全体。 目次 はじめに ①旧約聖書の中での表示から ②イエスの教えから ③パウロ及びその他の使徒たちの教えから 新経綸は最終的なもの。 さらなる啓示は予測されるのか?

なぜ「組織」神学は、現代人の間で、嫌忌されるようになっていったのか?ーーその思想的背景について(by アンソニー・C・ティーセルトン他)

目次 なぜ「組織」神学は、現代人の間で、嫌忌されるようになっていったのか?ーーその思想的背景について(by アンソニー・C・ティーセルトン) 〔補足資料〕神学の必要性(by ミラード・エリクソン) 序. 神学は本当に必要なのだろうか? 理由1.信仰者…

黙示と新約聖書の神学(by ジョージ・エルドン・ラッド)

目次(小見出しは読みやすさを考え訳者が任意に作成したものです。) エルンスト・ケーゼマンの論文、大きな反響を呼ぶーー黙示への関心のルネッサンス 黙示思想における終末論的二元論について 「この時代」と「来るべき時代」 なぜ彼らは、歴史の中での神…

プロテスタンティズムというのは「新奇な教えの寄せ集め」に過ぎない?

「プロテスタントとは歴史的に新しく出てきた教会なので『新教』とも呼ばれます。これに対してローマ・カトリックは『旧教』と呼ばれます。正教会は『旧教』でも『新教』でもありません。『正教』です。」 ーー正教会のサイトより 今、G・K・ビールの「神…

組織神学で使われている「術語」は、ほとんど常に一通り以上の定義づけが可能であり、各術語は、それを含む素性の中で「選択的」である。(by ヴェルン・ポイスレス)

目次 「術語」 術語としての "faith"の例 一つの錯覚

今日の神学の状況(by ミラード・エリクソン)

目次(小見出しは管理人が任意に作成したものです。) 今日の神学の状況 神学の短命化 偉大な神学学派自体の消滅 神学的巨匠の不在 なぜ近年、組織神学に携わりにくい知的雰囲気が広がりつつあるのか? 行動科学の影響の増大 グローバリゼーションの傾向 時…

ベリート〔berith〕とディアセーケー〔diatheke〕ーーそれぞれの起源と意味について(ゲルハルダス・ヴォス著『歴史神学』より)

目次 ベリート(berith) 贖罪の特別啓示(Redemptive Special Revelation)とは何か? ベリートの傑出した特徴点 ディアセーケー(diatheke) もう一つの候補語シンセーケー(syntheke)はどうなのか? 翻訳者たち、古(いにしえ)の語義を復元させる ロー…

「組織神学」と「聖書神学」の結婚(by ヴェルン・ポイスレス)

目次 はじめに 歴史からの教訓 新しい定義 聖書神学に対する組織神学の影響 参考になる資料 文献目録

ディスペンセーション主義者を理解する ⑧ 契約主義神学の中でのいくつかの進展(by ヴェルン・ポイスレス/ウェストミンスター神学大 新約学)

小見出し 契約主義神学内でのいくつかの修正(MODIFICATIONS IN COVENANT THEOLOGY) 贖罪的時代ないしは「ディスペンセーション(経綸)」(A VIEW OF REDEMPTIVE EPOCHS OR “DISPENSATIONS”) 「ねぇ、ぼくのヒヨコさん、各時代間における『有機的なつなが…