巡礼者の小道(Pursuing Veritas)

聖書の真理を愛し、歌い、どこまでも探求の旅をつづけたい。

知ることについて(認識論 epistemology)

「イマージング・チャーチ・ムーブメントとは何ですか。そしてどのようにしたら私たちはその動きを識別することができるのでしょうか。」(by ジョン・マッカーサー&フィル・ジョンソン)

What's So Dangerous About Emerging Church? (Grace to You) 読者からの質問:イマージング・チャーチ・ムーブメントとは何ですか。そしてどのようにしたら私たちはその動きを識別することができるのでしょうか。 John MacArthur ジョン・マッカーサー:ひ…

信仰と理性――キリスト教会に忍び寄るネオ・グノーシス主義を警戒しよう(by R・C・スプロール)

R.C. Sproul, Faith and Reason 現代のポストモダン文化にあって、私たちは古代グノーシス主義の驚くべき復興を目の当たりにしています。 古のグノーシス主義者たちがこの名で呼ばれていたのは、彼らが、「自分たちは、より優れた種類の知識(ギ:gnosis)を…

用語の「ひとり歩き」に注意したい

少し前に、伝統教会系のカルト化した某団体からやっとの思いで脱出することのできたある姉妹から連絡をいただきました。 実際に中に入ってみなければ分からない内部の実態や魂を監督する「牧者」からのメンバーに対する巧妙な心理的操作などに、なにかホラー…

懐疑と絶望に苦しむ者への慰め――ウィリアム・クーパーの生涯と信仰詩

新生した信仰者が懐疑や不可知論の沼に陥ることはあるのでしょうか。他の人の心や思考のかたちは目に見えないので客観的なことは何も言えませんが、私個人に関して言えば、そうだと告白せざるを得ません。この状態に陥ると魂は、必死の抵抗にも関わらず、う…

「神中心の神学」と「人間中心の神学」――ポストモダン思想の三大特徴(スティーブ・ゴールデン)

Steve Golden, Starting Points, The Influence of Postmodernism より一部抄訳 要約 ポストモダニズムの哲学は、次に挙げる三つの思想に基礎づけられています。①究極的真理は存在しない、②言語というのはコミュニケーションをする上でとりわけ効果的なもの…

福音宣教の働きが以前よりもやりにくい?―ポスト近代の挑戦(アルバート・モーラー)

米国テキサス州にある「Church of Uncertain」引用元 目次 真理の脱構築(The Deconstruction of Truth) 「大きな物語(Metanarrative)」の死 テクストの解体(The Demise of the Text)

ポストモダン神学の諸類型(ミラード・J・エリクソン)

ミラード・J・エリクソン著(宇田進〔監修〕/安黒務〔訳〕)『キリスト教神学 第1巻』より一部抜粋 純粋にポストモダン神学と見なされるものについて、〔デイヴィッド・レイ〕グリフィンは、以下のように指摘している。(David Ray Griffin, "Introductio…

知識と信仰(三谷隆正)

一 古代ギリシャの哲人が、「哲学は驚異に始まる」と言った。しかし驚異のうちに我を忘れて、恍惚として神羅万象を嘆美していたのでは、哲学は始まらない。それは詩の境地である。詩は我を忘れての嘆美である。 しかし哲学は我に帰っての省察でなければなら…

知り尽くしえない神(イサク・ワッツの信仰詩)

天空のかなた奥に、わが神は退いておられる。 わが憧憬の対象である主は ご自身の御顔を隠されている。

ポスト近代と福音主義フェミニズム(スティーブ・ゴールデン)

Steve Golden, Feminism, The Influence of Postmodernism, March, 2013より抄訳 福音主義フェミニズムと聖書的権威(Evangelical Feminism and Biblical Authority) このシリーズで取り扱ってきたその他のポストモダン思想と同様、フェミニスト理論もまた…

人間のささやかな哲理は、汝から洩れてくる木漏れ日にすぎません。(アルフレッド・テニソンの信仰詩)

Our little systems have their day; They have their day and cease to be: They are but broken lights of thee, And thou, O Lord, art more than they. 私たちのささやかな哲理が、時としてもて囃(はや)されます。 確かに、もて囃されはしますが、たち…