巡礼者の小道(Pursuing Veritas)

聖書の真理を愛し、歌い、どこまでも探求の旅をつづけたい。

旧新約の啓示の連続性/非連続性・漸進性・有機的一体性についての考察

神の受肉、物質の聖化、イスラーム、イコン崇敬(ダマスコの聖イオアン)

ー ダマスコの聖イオアン(ヨアンネス;675-749) 「東方教会でヨアンネス〔=イオアン〕は何よりも三つの講話『聖画像破壊論者駁論*1』によって知られます。 この講話は彼の死後、聖画像破壊論者によるヒエレイア教会会議(754年)によって断罪されました。…

聖書神学は正教理解に有益!(by セラフィム・ハミルトン)【福音主義と東方正教の架け橋】

燃える柴(出エジプト記3章)。シナイ山のモーセとオディギートリアの三連祭壇画イコン。エジプトシナイ山、聖カテリーナ修道院蔵。出典 Seraphim Hamilton, Why Orthodoxy?, 2. The Scriptures come to life here. (拙訳) 聖書の無誤性に関し質問を受け…

キリスト論的無誤性(by セラフィム・ハミルトン)

目次 聖書論とキリスト論 神的エネルゲイアーー「ロゴイ(logoi )」 シネルギア(協働;synergy)に関する正教理解 神のエネルゲイアと終末(eschaton) 聖書の霊感 聖書の歴史的信憑性 第一番目の欠陥――神の包括的摂理に関する理解不足 第二番目の欠陥――万…

聖書のアレゴリカル(寓意的)な解釈?(by ジョン・ホワイトフォード神父)

Fr. John Whiteford, Allegorical Interepretations of Scripture?, Orthodox Christianity, 2015(拙訳) 最近、当該サイトにおいて、私たちはジョン・A・ペック神父「聖書における四通りの意味(The Four Senses of Scripture)」という記事を掲載しまし…

新旧約の啓示の連続性/非連続性・漸進性・有機的一体性に関する「改革派神学」「ディスペンセーション主義神学」「正教神学」の比較対照〔J・トレンハム長司祭に質問してみました!〕

2018年7月25日付記事の再掲載 赤組と白組のリレー競走(出典) 目次 赤組と白組の論争 モルモン教陣営内の場合 福音主義陣営内の場合 でも両方とも間違っているとしたら、、その場合はどうなる? レフリーを探すぞぉ~! ジョサイア・トレンハム神父 …

ディスペンセーション主義者を理解する (by ヴェルン・ポイスレス/ウェストミンスター神学大学、新約学)

Vern Sheridan Poythress, Understanding Dispensationalists, Westminster Theological Seminary, PA, 1986(インターネットにて公開) 著者紹介 はじめに 用語定義・聖書の歴史的形態・ジョン・N・ダービーについて スコフィールドのディスペンセーション…

プロテスタント救済論について(ジョサイア・トレンハム長司祭)

Archpriest Josiah Trenham, Rock and Sand : An Orthodox Appraisal of the Protestant Reformers and Their Teaching, 2015. Chapter II Heresies of Protestantism(抄訳) それでは今度は、救いに関するプロテスタント教義に注目していくことにしましょ…

福音主義クリスチャンと聖母マリア(Θεοτόκος)(by ロバート・アラカキ)【後篇】

【前篇】からの続きです。 出典 目次 マリアの処女性——聖書的立証 マリアの永続的処女性—神学的角度 祈りのパートナーとしてのマリア プロテスタンティズムの心の傷跡(Protestantism’s Emotional Scars) 正教の方へ漕ぎ出す 「聖書のみ(Sola Scriptura)…

列車の中の神学——マルチ信仰談義【シリーズ④ 倫理性について】(by マイケル・ロフトン)

【シリーズ① 永遠の刑罰について】【シリーズ② 聖書正典について】【シリーズ③ 教導権について】からの続きです。 出典 Michael Lofton, Theology on a Train: A Multi-Faith Dialogue, Jan, 2019(拙訳) ルーテル派信者:確かに私たちは教義上の諸問題を抱…

トマス・アクィナスの解釈学とプラトン主義的伝統(by ピーター・クリーフト 、ボストン大学)

出典 目次 「聖書」と「自然」ーー二つの書 「聖書および自然は、signで溢れている」 脱構築主義との対照 アナロギア(類比) 創造(Creation)

三位一体(至聖三者)ーーA・ラヴローフの信仰詩

『至聖三者』(Троица,Trinity)アンドレイ・ルブリョフによるイコン。15世紀。

「字義通りの解釈」という思想と、人間観(anthropology)の考察

実験室(出典) 19世紀に英国で興ったディスペンセーショナリズムというプロテスタントの一潮流があります。 ディスペンセーショナリズムは、当時猛威を振るっていたキリスト教リベラリズムに対抗する敬虔運動としての肯定的側面を持っている一方、その聖…

「まなざし」をもつ信仰ーー聖画像の深遠性と内的感覚の開示(by ヨーゼフ・ラッツィンガー)

イタリア、ラヴェンナ(出典) 「聖画像は礼拝時に起こることと内的につながっています。歴史はキリストにおいて秘跡となり、キリストは秘跡の源泉です。それゆえ、キリストの聖画像は宗教絵画芸術の中心です。キリスト聖画像の中心は過越秘儀です。過越に焦…

私の辿ってきた道ーーライサ・マリタンの信仰行程

Raïssa Oumansoff Maritain (1883-1960). ロシア生まれのユダヤ人カトリック女性思想家。十歳の時、家族と共にフランスに移住。ソルボンヌ大卒。哲学者ジャック・マリタンの妻。

私の辿ってきた道ーーローレンス・ファインゴールド師の信仰行程

出典 目次 無神論者の家庭に生まれる 美術史の教授との出会い キリスト教美術の世界 石像の研究でイタリアへ 「生きていくのがしんどい。もう生きたくない。」 初めてのミサ カトリックか、プロテスタントか ジョン・ヘンリー・ニューマン カトリシズムのユ…

カンタベリーからローマへの軌跡ーーテーラー・マーシャル師(元聖公会司祭)の信仰行程

目次 「テーラー、地獄に落っこちちゃうよ。」 御言葉を通しての救い ヨハネ・パウロ二世ーー反キリスト? 信仰と理性の和合 アングリカン司祭になる 教皇が死んだ! 私にローマを指し示した一人のラビ カンタベリーからローマへの行路 訳者によるエピローグ

私の辿ってきた道ーーケヴィン・ウェイン氏の信仰行程

目次 セブンスデー・アドベンチストの家庭に生まれる 両親の離婚 黙示録セミナー なぜ牧師の家の冷蔵庫にワインがあるのだろう。 「レビ記の食物規定律法」と、「1テモテ4章」をどう考えればいいのだろう。 「終末における主のまことなる教会」 ジュリーと…

「♪ 神がわれわれと共におられる(Μεθ' ἡμῶν ὁ Θεός)」【ビザンティン典礼 受難節の讃歌】

はかりごとを立てよ。しかし、それは破られる。申し出をせよ。しかし、それは成らない。神が、私たちとともにおられるからだ。 καὶ ἣν ἂν βουλεύσησθε βουλήν διασκεδάσει κύριος καὶ λόγον ὃν ἐὰν λαλήσητε οὐ μὴ ἐμμείνῃ ὑμῗν ὅτι μεθ᾽ ἡμῶν κύριος ὁ θεός…

初代教会と詩篇23篇

ローマのプリスキラのカタコンベにある壁画「良い羊飼い」(AD3世紀)出典 目次 初代教会と詩篇23篇 詩篇23篇を詠唱する〔ビザンティン典礼〕

私の辿ってきた道ーーアンドリュー・プレスラー師の信仰行程【最終回】天と地の出会う場所

【その1】【その2】【その3】【その4】【その5】からの続きです。 The Last Judgement, Fra Angelico作(出典) 目次 永遠のいのち 契約的、サクラメント的リアリズム おわりにーー天と地の出会う場所

私の辿ってきた道ーーアンドリュー・プレスラー師の信仰行程【その1】

出典 目次 「聖なる地」を求めて トールキンの世界に魅せられて 神との出会い、そして聖書の再発見 ウェスト・バージニアの聖書学校、そして南部福音神学校(SES) 神礼拝とリトルジーの発見

典礼における時間と空間(ヨーゼフ・ラッツィンガー著『典礼の精神』)【アド・オリエンテムの深遠なる意味】

アド・オリエンテム("to the East")。東の方角を向いて祈るのはなぜだろう? 写真 目次 第二部 典礼における時間と空間 第2章 聖なる場所ーー教会建築の意味 第3章 典礼における祭壇と祈りの方向性

ミサの「犠牲的性質」と「アド・オリエンテム(Ad Orientem)」の間の深く密接な関係を知り感動!

典礼の一つ一つに込められた意味。 プロテスタント時代から私は、「なぜステージに立つ私たち賛美チームは十字架の方向を向かないで会衆の方を向いているのだろう?プレイズ&ワーシップの空間がコンサートやショーにならないためにも、本来なら奉仕者も含め…

私の辿ってきた道ーーユダヤ人女性ロザリンド・モスの信仰行程

目次 Jews for Jesusの兄弟姉妹との出会い 兄と妹にも福音が伝わる 兄が懸念を打ち明ける デイビッド、なぜ? 「大淫婦バビロン」 ミサの衝撃 「キリストが共におられるシナゴーグ!」 葛藤と探求の歳月 聖なる、普遍の、使徒的、唯一の教会へ 全きキリスト…

第二のイヴとキリストの人間格ーー古代教会における聖母マリアの教義展開について(by ヤロスラフ・ペリカン)

目次 初期キリスト教世界の創世記1-3章読解 イヴとマリアの比定ーー教父エイレナイオス イヴとマリア――均衡のとれた両端の開示 第二のイヴとしてのマリアーー「歴史循環説」への批判 「イエスの人間格」に躊躇するグノーシス派の認識に対する、教父たちの…

遺物、聖人、そしてマリアの被昇天について(by デイビッド・アンダーズ)

“The Assumption of the Most Holy Mother of God”(Pietro Cavallini作) 目次 遺物、聖人、マリア崇敬に対するマイナス感情 最初のパンチ 一筋縄ではいかない 聖人や遺物は実は聖書的だということに気づく なぜユダヤ人たちはこのような事を信じ実践してい…

「ヘブル的視点」の兄弟と「非ヘブル的視点」の兄弟の永遠の和解と再会の場所ーーユーカリストのヘブル的ルーツについて(by ブラント・ピーター、カトリック教会)

全能なる神が、伝統的キリスト教会の中にすでに「恒久的に」ヘブル的ルーツを植えてくださっているため、「回復」のための新運動自体がそもそも必要ないという事実は、私たちキリスト者にとって喜びと慰めに満ちた知らせではないでしょうか。こうして私たち…

いかにして聖書を読めばよいのだろうか。(by エイダン・キメル)

Fr. Aidan Kimel.

私の辿ってきた道ーージョシュア・リム神学生の真理探究記【前篇】

あなたの真理のうちに私を導き、私を教えてください。詩篇25:5a(出典) 目次 熱心なバプテスト信者になる 孤立した教会構造に疑問を感じ始める 古典的神学書を熱心に読み始める なぜかカール・バルトの『教会教義学』を読了しようと決意する 信条告白主…

ハーバード大教授からキリスト教伝道者へーー元正統派ユダヤ教徒ロイ・H・シューマン師へのインタビュー記事

人生の意味を探し求めて(出典) 目次 ロイ・H・シューマン師について インタビュー記事