読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

巡礼者の小道(Pursuing Veritas)

聖書の真理を愛し、歌い、どこまでも探求の旅をつづけたい。

失われつつある聖書の権威――教会の女性化(feminization)と聖書的男性像の喪失〔フランスにて〕

現在、フランスでは、アラブ系の移民子弟だけでなく、一般のフランス人若者たちもまたイスラムの教えに惹き付けられ、ISISに加入していることが社会問題になっています。パリ近郊で滞在した家庭には高校一年生の男の子がいましたが、数週間前、彼の級友のフ…

「12使徒に特別な権威はありませんでした」というフェミニスト見解に対する応答。

Wayne Grudem, Evangelical Feminism and Biblical Truth, chapter 5 12使徒の男性性(maleness)の重要性を弱体化させようという明らかな意図を持ち、ギルバート・ビレズィキアンは次のように書いています。 イエスはあえてイスカリオテのユダの代わる人…

「すべてをフラット(平ら)にしていこう」という一連の潮流について

赤の広場を行進するボリシェヴィキ軍(引用元) 「階級のないユートピア社会を!」1917年のロシア革命勃発の翌年、ウクライナはドイツ軍の占領下に入りました。この時期、ウクライナにはドイツ系のメノナイト教徒、ルター教徒、カトリック教徒などが数多…

グレッグ・ボイド & N・T・ライト両氏の1テモテ2:12解釈について(+私たち姉妹の証し)

① グレッグ・ボイド氏の1テモテ2章の解釈について 「女が教えたり男を支配したりすることを許さない」という1テモテ2章に関してですが、二つの事を述べる必要があります。第一番目に、この指示の文脈が、この節が「文化的に条件付けられたものである」と…

「新約記者は、夫と妻が互いに恭順し合うよう勧告しています(エペソ5:21)。ですから、夫にだけ特別なリーダーシップの役割というのは存在しないのです」という主張はどうでしょうか。【相互恭順説 反証③:hupotassoの意味について】

宗教改革期のファミリー・ライフ ②からの続きです。 Wayne Grudem, Evangelical Feminism and Biblical Truth, chapter 6 回答5. この対等主義見解は、未だかつて実証されたことのない意味をギリシャ語に付与する事に依拠しています。 エペソ5:21「互…

「新約記者は、夫と妻が互いに恭順し合うよう勧告しています(エペソ5:21)。ですから、夫にだけ特別なリーダーシップの役割というのは存在しないのです」という主張はどうでしょうか。【対等主義「相互恭順説」反証】②

①からの続きです。 回答2. エペソ5:21に続く文脈において、パウロは自分がどういう意味合いにおいて「互いに従いなさい」と説いたのかを説明しています。つまり、妻は夫に、子どもは親に、そして奴隷は主人に従わなければならないということです。 エ…

「新約記者は、夫と妻が互いに恭順し合うよう勧告しています(エペソ5:21)。ですから、夫にだけ特別なリーダーシップの役割というのは存在しないのです」という主張はどうでしょうか。【対等主義「相互恭順説」反証】①

祈り 天地を創造され、歴史の主権者であられるおそるべき万軍の主、私たちの大いなる三位一体の神に賛美と誉れを帰します。今、取り扱っているこの重要なテーマをあなたの前に広げ、ただあなたの前に私たちの嘆きを注ぎ出します。これはあなたの属性、権威、…

「ローマ16:2の女性執事フィベは、『指導者』であり『支配者』であって、使徒パウロの上に立つ人でした」という主張はどうでしょうか。

ケンクレヤ(フィベの仕えていた教会はこの地域にありました。ギリシャ) フィーベはまた多くのプロスタティスの一人でした、、スィドゥラーは、その言葉は新約聖書の他のどの個所にもなく、他のギリシャ文学の中ではいつも支配者、指導者または保護者を意味…

「1テモテ2:12の『許しません』は現在形動詞であり、一時的な命令であることを示しています。よって、ここは『私は今この時・・許していないのです』と訳してしかるべきです」という主張はどうでしょうか。【キリスト教リベラリズムの脅威】

Wayne Grudem, Evangelical Feminism and Biblical Truth, chapter 8 この対等主義見解は次のようになっています。 「ここでのパウロの命令は一時的なものであった。なぜなら、その当時、エペソでは何か普通でない状況が発生していた。おそらく、多くの女性…

「マリヤを褒め、マルタをたしなめた時(ルカ10:38-42)、イエスは当時の家父長制文化が女性たちに課していた社会通念を覆し、ひっくり返されたのです」という主張はどうでしょうか。

女性の行動範囲は、主に家庭であり、彼女は「不貞から守られるべきでした。その結果、女性は会話において啓発するようなものは殆ど持っておらず、公の生活における誘惑に立ち向かう備えが殆どできていない人間であるかのように扱われました。」 しかし、イエ…

「三位一体の中で、御父もまた御子に恭順(submit)しているのです。ですから、御子との関係において、御父に固有の権威があるわけではないのです」という主張はどうでしょうか。【三位一体論とフェミニズム】後篇

人間の友に向けられる中傷に対し、われわれは憤りを覚えている。 しかるになぜ、我々の神が、これほどまでに卑劣きわまりない中傷をお受けになっている現状をみながら、われわれはここまで平気でいられるのだろう? J・グレシャム・メイチェン Wayne Grudem,…

「三位一体の中で、御父もまた御子に恭順(submit)しているのです。ですから、御子との関係において、御父に固有の権威があるわけではないのです」という主張はどうでしょうか。【三位一体論とフェミニズム】前篇

以下は、ウィリアム・P・ヤング著『神の小屋』の中で、「イエス」が、三位一体の神のことを説明する場面です。 「イエス」が主人公のマックに言うセリフ: これこそ、パパ(御父)およびサラユ(聖霊)と私(イエス)の関係にある美しさなんだ。 私たち[三…

「エバが造られる以前、アダムは男ではなく、単に『性的区分のされていない人間』だったのです」という主張はどうでしょうか。【アダム両性具有説 検証】

「女性牧師について」というある日本語サイトの頁に次のようなことが書かれていました。 「みんな誤解してるのが、男の肋骨から女が作られたって話。ところが、創世記にはアダムが男だとはどこにも書いていない。『人』ってあるだけ。パウロの手紙にもあるよ…

「1テモテ2:12で、パウロは権威を表す一般的なことば(エクスーシア)を用いず、比較的まれなことば(アウセンテオー)を使っています。そのため、この意味を正確に知ることは非常に困難であり、よってこの節に重点を置きすぎるべきではありません。」という主張はどうでしょうか。

このテモテの個所におけるもう一つの問題は、「支配する」と訳されているアウセンテインということばの用法です。アウセンテインの意味について統一見解はありません。しかし、一つのことは確かです。それは、もし、パウロが、女性がこのことばの一般的な意…

「旧約聖書にみられる女性への抑圧や虐待は、男性かしら性(male headship / "家父長制")によって引き起こされたものであり、よって、男性のかしら性が『誤り』であることを示しています」という見解についてご一緒に考えてみましょう。【後篇】

家族に聖書を読み聞かせる父親 Wayne Grudem, Evangelical Feminism and Biblical Truth, chapter 4 (前篇からのつづきです。) 回答2. このアプローチは、偏ったフィルターを課し、それは旧約聖書に対する誤った解釈へと人々を導く結果をもたらします。 …

「旧約聖書にみられる女性への抑圧や虐待は、男性かしら性(male headship / "家父長制")によって引き起こされたものであり、よって、男性のかしら性が『誤り』であることを示しています」という見解についてご一緒に考えてみましょう。【前篇】

Wayne Grudem, Evangelical Feminism and Biblical Truth, chapter 4 ルース・タッカーは次のように書いています。「創世記3章の人類の堕落後、新しい家父長制体制が導入され、夫は妻を支配するにとどまらず、残りの家族をも支配するようになったのです。」…

「旧約聖書のヘブル語自体が、『家父長制文化の表現』だったのです」という主張はどうでしょうか。

Wayne Grudem, Evangelical Feminism and Biblical Truth, chapter 3 レベッカ・グルースイス(Rebecca Groothuis)は次のように言っています。 私たちが留意しなければならないのは、古代ヘブライ語というのは、家父長制文化の表現("expression of patriar…

前回の記事「ローマ16:7のユニアは女使徒?」の追記です。

日本福音同盟(JEA)のホームページに掲載されている論稿の中に、次のようなパラグラフがありました。 レベッカ・メリル・グルースイス(Rebecca Groothuis)は、著書『女性のためのグッドニュース』の中で 以下のように指摘しています。 初期の教父たちは、…

「夫に対する妻の恭順の掟は、新約期、『伝道目的』のために出されていたものです。しかし今日ではそういった目的はもはや有効性を持っていません。ですから、妻は夫に従う必要はないのです。」という主張はどうでしょうか。

Wayne Grudem, Evangelical Feminism and Biblical Truth, chapter 6 ウィリアム・ウェブは、次のように言っています。 ――ペテロは、「妻たちよ。自分の夫に服従しなさい。たとい、みことばに従わない夫であっても、妻の無言のふるまいによって、神のものと…

「ローマ16:7のユニアは女使徒でした。ですから、初代教会の初めより、女性にも権威ある地位が与えられていたのです。」という主張はどうでしょうか。【後篇】

John Piper and Wayne Grudem, 50 Crucial Questions About Manhood and Womanhood | Desiring God, 2016 (前篇からのつづきです。) (2)ユニア(ス)は使徒だったのではないでしょうか。 これはかなりの割合であり得ないことだと言っていいでしょう。文…

「ローマ16:7のユニアは女使徒でした。ですから、初代教会の初めより、女性にも権威ある地位が与えられていたのです。」という主張はどうでしょうか。【前篇】

John Piper and Wayne Grudem, 50 Crucial Questions About Manhood and Womanhood | Desiring God, 2016 Q. ローマ16:7でパウロは次のように書いています。「私の同国人で私といっしょに投獄されたことのある、アンドロニコとユニアス(別訳:ユニア)…

「イエスが男性たちだけを12使徒に任命されたのは、当時の文化的拘束ゆえです。」という主張はどうでしょうか。

Wayne Gruden, Evangelical Feminism and Biblical Truth, chapter 5 対等主義者側の主張: イエスが男性たちだけを使徒に任命したのは、ただ単に当時の文化に譲歩したためです。しかしそれは今日の私たちの文化には当てはまらないものです。

神は《男性》でしょうか?ー現代のジェンダー戦争

(自ブログ「地の果てまで福音を」からの再掲載) Kyle Pope, Is God Male?, Ancient Road Publications™ 新聞『カンザス・シティ・スター』はある特集欄で、某教派の牧師およびユダヤ教のラビに対し、次のような問いを出していました。 「私たちは神のこと…

「1テモテ2:12の正しい訳は、『私は、女が教えたり、自分こそが《男の起源である》と宣言したりすることを許しません』です。」―この主張はどうでしょうか?【authenteoの意味】続編

(前の記事からの続きです。) ④ Authenteoの意味が「自らをなにかの起源、創始者、もしくは源であると表現することである」とし、クローガーは、その意味がさまざまな古い辞典に記載されていると次のように述べています。 「学者たちが古典古代の文献を、今…

「1テモテ2:12の正しい訳は、『私は、女が教えたり、自分こそが《男の起源である》と宣言したりすることを許しません』です。」―この主張はどうでしょうか?【authenteoの意味】

ある日本語サイトの説教録より一部引用させていただきます。対等主義の立場からの1テモテ2:12の解釈です。 「V11-15a 特定の女を指して、あの女に教えさせるな。 当時、間違った教えをする偽教師たちがはびこっていました。そして、その異端的な教えを…

「エバと同じように、当時エペソの女性も十分な教育を受けていませんでした。しかし今日の女性には男性と同等の教育があります。ですから、1テモテ2:11-15は今日の教会に一般化して適用されるべきではないのです」という主張はどうでしょうか。

大学の授業風景。引用元 Wayne Grudem, Evangelical Feminism and Biblical Truth, chapter 8 対等主義者側の主張: 1テモテ2:14から分かるのは、当時のエペソの女性たちと同様、エバもアダムより教育がなかったということです。しかし今日の女性は、男…

「当時のエペソの女性たちは偽りの教えを説いており、1テモテ2:12はその歴史的文脈で解釈されなければなりません。ですから、この聖句内容は、今日の教会に一般化して適用すべきではないのです。」という主張に対しての応答。【その5】

Wayne Grudem, Evangelical Feminism and Biblical Truth, chapter 8 回答4. もし偽りの教えを何人かの人が教えていたという事実をもって、その人たちの性別に属する全ての人を不適任とするのなら、とどのつまり、すべての男性は教える適性資格をはく奪さ…

聖書の主要な教えを、「文化的に相対的なもの」として再解釈しようとする最近の傾向について――ロバート・W・ヤーブロー師の警告(カベナント神学校新約学教授)

Covenant Theological Seminary in St. Louis ロバート&キャサリン・クローガー著「I Suffer Not a Woman」の中で展開されている「グノーシス異端説」に関する書評を書いたロバート・ヤーブロー(Robert W. Yarbrough)は、このレビューの中で次のような警…

1テモテ2:12 徹底検証:A・コステンバーガー師へのインタビュー

(自ブログ「地の果てまで福音を」より再掲載) オーストラリアで初の女性司教(聖公会) 2008年、パース市、source Interview with Andreas J. Köstenberger on 1 Timothy 2:12 (インタビュー聞き手:アンディー・ナセリ氏、ベツレヘム神学校新約学、…

「当時のエペソの女性たちは偽りの教えを説いており、1テモテ2:12はその歴史的文脈で解釈されなければなりません。ですから、この聖句内容は、今日の教会に一般化して適用すべきではないのです。」という主張に対しての応答。【その4】

Wayne Grudem, Evangelical Feminism and Biblical Truth, chapter 8 回答3. 「エバがアダムよりも先に造られたと説く『グノーシス異端の存在』」を論拠にしているリチャード&キャサリン・クローガーの主張には、説得力ある歴史的証拠がありません。 リチ…

「当時のエペソの女性たちは偽りの教えを説いており、1テモテ2:12はその歴史的文脈で解釈されなければなりません。ですから、この聖句内容は、今日の教会に一般化して適用すべきではないのです。」という主張に対しての応答。【その3】

Wayne Grudem, Evangelical Feminism and Biblical Truth, chapter 8 回答2. 「当時のエペソで女性たちが偽りの教えを説いていた」ということを裏付ける明瞭な証拠は、聖書の中にも見いだされず、また、聖書外の資料の中にも未だかつて見いだされたことは…

「当時のエペソの女性たちは偽りの教えを説いており、1テモテ2:12はその歴史的文脈で解釈されなければなりません。ですから、この聖句内容は、今日の教会に一般化して適用すべきではなく、従って、女性も牧師になれるのです」という主張についての応答【その2】

Wayne Grudem, Evangelical Feminism and Biblical Truth, chapter 8 対等主義者側の主張: 当時エペソにいた女性たちは、偽りの教えを説き教えていました。。そして、それが理由で、パウロは、1テモテ2:11-15で、女性たちが聖書を説き教えることを…

「当時のエペソの女性たちは偽りの教えを説いており、1テモテ2:12はその歴史的文脈で解釈されなければなりません。ですから、この聖句内容は、今日の教会に一般化して適用すべきではないのです。」という主張に対しての応答。【その1】

日本のあるクリスチャン・サイトに次のような悩み相談が寄せられていました。 「私が通っている教会の牧師は女性です。 テモテ2:12に、女性が教えたりすることは許さない、と書いてありました。どう解釈すればいいのでしょうか? 牧師先生ご本人にはとて…

「万人祭司説というのは、聖書の真理です。ですから、女性も牧師になることができるのです」という主張はどうでしょうか。

(自ブログ「地の果てまで福音を」より再掲載) Wayne Grudem, Evangelical Feminism and the Biblical Truth, chap.10 対等主義者側の主張: 新約聖書の「万人祭司説」から分かるのは、男性だけでなく、今や、女性にも牧会職につく資格が与えられているとい…

「でも、プリスカは男性伝道者アポロに教えませんでしたか(使徒18:26)?しかも彼女の名前は夫アクラの名前よりも『先に』書かれています。ですから、聖書は女性の霊的リーダーシップを認めているのです」という主張はどうでしょうか。

Q. しかし、プリスカはアポロに教えませんでしたか(使徒18:26)?しかも、彼女の名前は、夫アクラの名前よりも「先に」書かれています。この事が示しているのは、初代教会の慣習において、女性が、教会の教職から排除されていなかったということではな…

エペソ5:22-33のような聖句は、いわば家父長体制との「一時的妥協」を示す一例にすぎないのではないでしょうか。

John Piper and Wayne Grudem, 50 Crucial Questions About Manhood and Womanhood | Desiring God, 2016 Q. エペソ5:22-33のような聖句は、いわば家父長体制との一時的妥協を示す一例にすぎないのではないでしょうか。そして、むしろ聖書の主たる方…

ケファレー(かしら、"head")をめぐるジェンダー論争―福音主義フェミニズムに対する応答③:Philip B. Payne氏の "source" 論への反証/三位一体論におけるフェミニスト神学者たちの重大な誤謬について〔英文〕

愛する読者のみなさんへの注意喚起 グルーデム氏がこの論文の後半部分で警告しているように、福音主義フェミニスト神学者たちは、家庭内における夫のリーダーシップ(headship)を否定したいがあまりに、正統的な三位一体論からも逸脱傾向にあります。また、…

ケファレー(かしら, head)をめぐるジェンダー論争ー福音主義フェミニズムに対する応答①:1985年以降に出された諸論文〔英文〕

今日、単に「アカデミックな推論に過ぎない」とみなされているものが、明日には、諸国の軍隊を動かし、帝国を投げ倒すようになるのである。 ージョン・G・メイチェン(1881-1937) Wayne Grudem, "The Meaning of Kephale (“Head”, κεφαλη): A Resp…