巡礼者の小道(Pursuing Veritas)

聖書の真理を愛し、歌い、どこまでも探求の旅をつづけたい。

女性牧師問題で悩んでいる方々へ

「『牧会職は男性だけに限られます』『妻は夫に従え』というような今日的議論は、19世紀にクリスチャンが展開していた奴隷制擁護の議論とパラレル関係にありませんか?」という主張はどうでしょうか。

日本福音同盟(JEA)のホームページの「女性委員会」のセクションに、世界福音同盟女性委員会出版 「性差によるのか、賜物によるのか」翻訳文と資料・考察という項があり、そこには、マリリン・B.・(リン)・スミス著 Gender Or Giftednessの日本語訳が全文…

女性牧師問題とフェミニスト聖書解釈――「軌道解釈(Trajectory Interpretation)」に対する応答(by ウェイン・グルーデム)【後篇】

〔前編〕からの続きです。 Wayne Grudem, Evangelical Feminism and Biblical Truth, chapter 9より翻訳抜粋 回答3.この「軌道解釈」は、旧約聖書とは区別される新約聖書の特異性(uniqueness)について理解し損なっています。 R・T・フランスは次のような…

女性牧師問題とフェミニスト聖書解釈――「軌道解釈(Trajectory Interpretation)」に対する応答(by ウェイン・グルーデム)【前篇】

Wayne Grudem, Evangelical Feminism and Biblical Truth, chapter 9より翻訳抜粋 対等主義側の主張:「軌道解釈(Trajectory Interpretation)」 パウロを始めとする新約記者たちは、完全な形での女性リーダーシップに向けての「軌道」を移行中でした。しか…

「イマージング・チャーチ・ムーブメントとは何ですか。そしてどのようにしたら私たちはその動きを識別することができるのでしょうか。」(by ジョン・マッカーサー&フィル・ジョンソン)【その2】

【その1】からのつづきです。 Seeker Sensitive Churches(「求道者にやさしい」教会) フィル・ジョンソン:教会史をみても、こういった「文化を聖別しよう」という発想は、各世代に存在していたように思われます。 つまり、教会の中の一角に、「この世の…

グレッグ・ボイド & N・T・ライト両氏の1テモテ2:12解釈について(+私たち姉妹の証し)

① グレッグ・ボイド氏の1テモテ2章の解釈について 「女が教えたり男を支配したりすることを許さない」という1テモテ2章に関してですが、二つの事を述べる必要があります。第一番目に、この指示の文脈が、この節が「文化的に条件付けられたものである」と…

「神の義」と「人の義」――女性牧師問題に関しての個人的所感

ある人々は、女性牧師を認めないことは、周縁化(marginalized)され、疎んじられている弱者に対するある種の「差別行為」だと受け取っておられます。次のような声明文がそのことをよく表現しています。 「私たちは、イエス・キリストが差別されている人たち…

次なるステップ――「神、われわれの御母!」【福音主義教会の大惨事】

対等主義側の見解の一例 ポイント5.旧約聖書における女性 (1)神の女性的イメージ 神は食糧、水、衣服を用意するというような、ヘブル文化では女性によって担われていた働きをする者として描かれています。神はまた産みの苦しみを経験し、子供の世話をし…

「1テモテ2:12の『許しません』は現在形動詞であり、一時的な命令であることを示しています。よって、ここは『私は今この時・・許していないのです』と訳してしかるべきです」という主張はどうでしょうか。【キリスト教リベラリズムの脅威】

Wayne Grudem, Evangelical Feminism and Biblical Truth, chapter 8 この対等主義見解は次のようになっています。 「ここでのパウロの命令は一時的なものであった。なぜなら、その当時、エペソでは何か普通でない状況が発生していた。おそらく、多くの女性…

「1テモテ2:12-15でパウロが創造に訴えているのは今日性を持ち得ません。なぜなら、創造に関する創世記の記述自体、文化的に相対的であり得るからです」という主張はどうでしょうか。

Wayne Grudem, Evangelical Feminism and Biblical Truth, chapter 8 これはウィリアム・ウェブによって提唱されている説です。彼は創世記1-2章の記述を取り上げた上で、次のような主旨のことを言っています。 「堕落前のアダムのリーダーシップに訴える…

「教会でのリーダーシップや家庭でのかしら性を力説するあなたがたの見解は、ルカ22:26で言われている僕なるキリストの模範と相反していませんか?」

Servant-leadership 日本ルーテル教団 北海道地区総会「女性教職についての分かち合い」より一部抜粋させていただきます。 世界中のキリスト教会で、女性教職を認めている教会がすでにあります。また実際に女性教職はいなくとも、女性教職に理解を示し、肯定…

「女性たちに対するイエスの積極的なとり扱いは、1世紀の家父長制的ユダヤ教を打ち破り、『新しいパラダイム』をもたらすものではなかったのでしょうか。よって、すべてのミニストリーの門が女性に開かれるようになったのではないでしょうか。」

足なえの女性を起こされるイエス様 Wayne Grudem, Evangelical Feminism and Biblical Truth, chapter 5 福音書を読むとイエスが女性たちに尊厳と敬意をもって接しておられたことが分かります。そして対等主義の人々は、「こういったイエスの、女性たちとの…

「イエスが男性たちだけを12使徒に任命されたのは、当時の文化的拘束ゆえです。」という主張はどうでしょうか。

Wayne Gruden, Evangelical Feminism and Biblical Truth, chapter 5 対等主義者側の主張: イエスが男性たちだけを使徒に任命したのは、ただ単に当時の文化に譲歩したためです。しかしそれは今日の私たちの文化には当てはまらないものです。

「『男子も女子もありません。なぜなら、あなたがたはみな、キリストにあって一つだからです』(ガラ3:28)というパウロの言明によって、ジェンダーの壁が取り除かれたのではありませんか?それゆえに女性教職の門戸は開かれてしかるべきなのです。」

John Piper and Wayne Grudem, 50 Crucial Questions About Manhood and Womanhood | Desiring God, 2016 Q. パウロはガラテヤ3:28で、「男子も女子もありません。なぜなら、あなたがたはみな、キリストにあって一つだからです」と言いました。ですから…

「1テモテ2:12の正しい訳は、『私は、女が教えたり、自分こそが《男の起源である》と宣言したりすることを許しません』です。」―この主張はどうでしょうか?【authenteoの意味】続編

(前の記事からの続きです。) ④ Authenteoの意味が「自らをなにかの起源、創始者、もしくは源であると表現することである」とし、クローガーは、その意味がさまざまな古い辞典に記載されていると次のように述べています。 「学者たちが古典古代の文献を、今…

「1テモテ2:12の正しい訳は、『私は、女が教えたり、自分こそが《男の起源である》と宣言したりすることを許しません』です。」―この主張はどうでしょうか?【authenteoの意味】

ある日本語サイトの説教録より一部引用させていただきます。対等主義の立場からの1テモテ2:12の解釈です。 「V11-15a 特定の女を指して、あの女に教えさせるな。 当時、間違った教えをする偽教師たちがはびこっていました。そして、その異端的な教えを…

「エバと同じように、当時エペソの女性も十分な教育を受けていませんでした。しかし今日の女性には男性と同等の教育があります。ですから、1テモテ2:11-15は今日の教会に一般化して適用されるべきではないのです」という主張はどうでしょうか。【その2】

(前の記事からのつづきです。) 椅子に座り、巻本(scroll)を読んでいる古代ギリシャ人女性。"Ancient Greek School; Did children go to school in ancient greece?"より(引用元) その他の諸資料が示すところによれば、ギリシャ文化のいわゆる「ヘレニ…

「当時のエペソの女性たちは偽りの教えを説いており、1テモテ2:12はその歴史的文脈で解釈されなければなりません。ですから、この聖句内容は、今日の教会に一般化して適用すべきではないのです。」という主張に対しての応答。【その5】

Wayne Grudem, Evangelical Feminism and Biblical Truth, chapter 8 回答4. もし偽りの教えを何人かの人が教えていたという事実をもって、その人たちの性別に属する全ての人を不適任とするのなら、とどのつまり、すべての男性は教える適性資格をはく奪さ…

1テモテ2:12 徹底検証:A・コステンバーガー師へのインタビュー

(自ブログ「地の果てまで福音を」より再掲載) オーストラリアで初の女性司教(聖公会) 2008年、パース市、source Interview with Andreas J. Köstenberger on 1 Timothy 2:12 (インタビュー聞き手:アンディー・ナセリ氏、ベツレヘム神学校新約学、…

「当時のエペソの女性たちは偽りの教えを説いており、1テモテ2:12はその歴史的文脈で解釈されなければなりません。ですから、この聖句内容は、今日の教会に一般化して適用すべきではないのです。」という主張に対しての応答。【その4】

Wayne Grudem, Evangelical Feminism and Biblical Truth, chapter 8 回答3. 「エバがアダムよりも先に造られたと説く『グノーシス異端の存在』」を論拠にしているリチャード&キャサリン・クローガーの主張には、説得力ある歴史的証拠がありません。 リチ…

「当時のエペソの女性たちは偽りの教えを説いており、1テモテ2:12はその歴史的文脈で解釈されなければなりません。ですから、この聖句内容は、今日の教会に一般化して適用すべきではないのです。」という主張に対しての応答。【その3】

Wayne Grudem, Evangelical Feminism and Biblical Truth, chapter 8 回答2. 「当時のエペソで女性たちが偽りの教えを説いていた」ということを裏付ける明瞭な証拠は、聖書の中にも見いだされず、また、聖書外の資料の中にも未だかつて見いだされたことは…

「当時のエペソの女性たちは偽りの教えを説いており、1テモテ2:12はその歴史的文脈で解釈されなければなりません。ですから、この聖句内容は、今日の教会に一般化して適用すべきではなく、従って、女性も牧師になれるのです」という主張についての応答【その2】

Wayne Grudem, Evangelical Feminism and Biblical Truth, chapter 8 対等主義者側の主張: 当時エペソにいた女性たちは、偽りの教えを説き教えていました。。そして、それが理由で、パウロは、1テモテ2:11-15で、女性たちが聖書を説き教えることを…

「当時のエペソの女性たちは偽りの教えを説いており、1テモテ2:12はその歴史的文脈で解釈されなければなりません。ですから、この聖句内容は、今日の教会に一般化して適用すべきではないのです。」という主張に対しての応答。【その1】

日本のあるクリスチャン・サイトに次のような悩み相談が寄せられていました。 「私が通っている教会の牧師は女性です。 テモテ2:12に、女性が教えたりすることは許さない、と書いてありました。どう解釈すればいいのでしょうか? 牧師先生ご本人にはとて…

【悩み相談】もしも神様が真実に(genuinely)ある女性を牧師に召してくださっているのなら、一介の被造物にすぎない私たちが、どうしてその尊い召命に抗言することなどできましょうか。(+献身の召命を受けている女性のみなさんへの、私からの応援メッセージ)

John Piper and Wayne Grudem, 50 Crucial Questions About Manhood and Womanhood | Desiring God, 2016 Q. もしも神様が真実に(genuinely)ある女性を牧師に召してくださっているのなら、私たちが、どうしてその尊い召命に抗言することなどできましょうか…

「万人祭司説というのは、聖書の真理です。ですから、女性も牧師になることができるのです」という主張はどうでしょうか。

(自ブログ「地の果てまで福音を」より再掲載) Wayne Grudem, Evangelical Feminism and the Biblical Truth, chap.10 対等主義者側の主張: 新約聖書の「万人祭司説」から分かるのは、男性だけでなく、今や、女性にも牧会職につく資格が与えられているとい…

「でも、プリスカは男性伝道者アポロに教えませんでしたか(使徒18:26)?しかも彼女の名前は夫アクラの名前よりも『先に』書かれています。ですから、聖書は女性の霊的リーダーシップを認めているのです」という主張はどうでしょうか。

Q. しかし、プリスカはアポロに教えませんでしたか(使徒18:26)?しかも、彼女の名前は、夫アクラの名前よりも「先に」書かれています。この事が示しているのは、初代教会の慣習において、女性が、教会の教職から排除されていなかったということではな…

【悩み相談】男性牧師の「権威の下で」なら、女性は会衆に聖書を教えることができると思うのですが、どうでしょうか。

John Piper and Wayne Grudem, 50 Crucial Questions About Manhood and Womanhood | Desiring God, 2016 Q. 男性牧師の「権威の下に」あるのなら、女性が教会で会衆に聖書を教えることは可能ではないでしょうか。しかも、その男性牧師は、彼女が教えている…

【悩み相談】それでは、どんな状況下にあって、クリスチャンの女性が男性に「教えること」は問題ないとされるのでしょうか。

John Piper and Wayne Grudem, 50 Crucial Questions About Manhood and Womanhood | Desiring God, 2016 Q. それでは、どんな状況下にあって、クリスチャンの女性が男性に「教えること」は問題ないとされるのでしょうか。 応答: パウロが、パウロが1テモ…

【悩み相談】新約聖書によれば、女性も預言することができます。ですから、彼女たちも神の言葉を教え、牧師になることができると思うのですが、どうでしょうか。

John Piper and Wayne Grudem, 50 Crucial Questions About Manhood and Womanhood | Desiring God, 2016 Q. あなたがたはどうして、教会で女性たちが「預言すること」を認めていながら、女性牧師制度には反対しているのですか。牧師や長老という役割の根幹…

教会内での分裂を避けるためにも、ジェンダー問題には「あまり目くじらを立てない。」-そういう方向でいった方が良いのではないかと思うのですが、どうでしょうか。

John Piper and Wayne Grudem, 50 Crucial Questions About Manhood and Womanhood | Desiring God, 2016 (前の記事からのつづきです。) Q. 、、それと同様、現在、教会内での男性・女性の役割をめぐって、キリスト教界に甚大な意見の不一致があります。で…

「女性」と「ミニストリ―」と「神のことば」と「私」ー包み隠しのない真実の告白

制御され ととのえられた力には 心を落ち着かせるなにかがある 海岸線に打ちよせる波 暖炉のなかで パチパチと燃える薪 これが 柔和さというものだろうか、、 制御され ととのえられたところに存在する力。 自制。御霊の中にある慎み。 この美しさを 私はい…