巡礼者の小道(Pursuing Veritas)

聖書の真理を愛し、歌い、どこまでも探求の旅をつづけたい。

創造 VS 文化的解釈

私の活動は「問題を解決するもの」なのだろうか。それとも現行のこの在り方自体が意図せずして「問題の一部」となってしまっているのだろうか?

出典 目次 保守改革派内における三つの被り物見解 二つのハードル ①シンボルと物質に関するプロテスタント見解のばらつき ②教父たちの証言(聖伝)に訴えることができない 賛否双方の立場から 類似の事例ーー異端・カルト対策に取り組む個人や団体の働きにつ…

聖公会の信仰と職制に忠実であろうとする信仰者の群れのご紹介【聖公会とフェミニズム問題】

トーマス・クランマー(1489-1556)彼はかつて一度、教権側の重圧に屈し、自説を取り消し、取り消し状に署名したことがありました。しかし処刑場に引いていかれたその日、彼は公に、その取り消しを取り消し、火あぶりの時には、声の続く限り、「お…

キリスト教対等主義(Egalitarianism)の詳細分析ーーウェイン・グルーデム、フェニックス神学校【総括編】

ウェイン・グルーデム(Wayne Grudem, 1948~)過去20年間に渡り、イリノイ州にあるトリニティー神学校で教鞭を取った後、現フェニックス神学校教授。ハーバード大(B.A.)、ウェストミンスター神学校(M.Div.)、ケンブリッジ大(Ph.D.)1998-1999年…

私たちクリスチャンは旧約聖書をどういう風に捉えればいいのだろう?(by バルナバ・アスプレイ、ケンブリッジ大 解釈学)【悩める学生の皆さんへの応援記事】

あ~もうお手上げ、、かも。 目次 はじめにーーみんなが頭を悩ませてきた問題! 3つのアプローチをみてみよう。 モデル1.「旧約は律法についての書であり、新約は恵みについての書です。」 モデル2.「旧約は文化的に特定のものであり、新約は時代を超越…

教会政治とジェンダー論ーー女性教職を認めるべきか?(ウェイン・グルーデム著『組織神学』第47章)後篇【さまざまな反論に対する応答】

困ったなぁ~。どうしよう。 目次 はじめに 反論の実例 ①「ジェンダーではなく賜物によってミニストリーは決定されるべきです。」 ②「神様が女性である私を真実に牧師に召してくださいました。」 ③「新約聖書はしもべとしてのリーダーシップを重んじています…

教会政治とジェンダー論ーー女性教職を認めるべきか?(ウェイン・グルーデム著『組織神学』第47章)前篇

ウェイン・グルーデム(1948~)過去20年間に渡り、イリノイ州にあるトリニティー神学校で教鞭を取った後、現フェニックス神学校教授。ハーバード大(B.A.)、ウェストミンスター神学校(M.Div.)、ケンブリッジ大(Ph.D.)1998-1999年にかけ、Evangel…

どんなに世が変わり、諸教会の教えが変わっても。ーー居場所を失いつつあるわが兄弟たちに捧げる詞

出典 どんなに世が変わり、 諸教会の教えが変わっても、 私は、わが兄弟たちと共に 古(いにしえ)のかしら像を見上げ そこにとどまり続けたいと思う。

かしらの聖域

アトス山、シモノペトラ修道院、13世紀創設(出典) 目次 アトス山修道院群 ウラノポリにて 男のかしらはキリスト、女のかしらは男、そしてキリストのかしらは神 天的/地上的かしらの聖域 おわりにーー全てはつながっている

ユニークなクリスチャンのシンボル――パウロが生きた当時もなじみのない特異な慣習だった祈りのベール

カタコンベの壁画ーーベールを被って祈る初代教会の女性(出典) (執筆者:ジェレミー・ガーディナー師) 目次 はじめに 紀元1世紀当時のユダヤ人にはどんなかぶり物の習慣があったのだろう? 1世紀のギリシア人やローマ人はどのような慣習だったのか? …

1コリント11章「祈りのベール」問答②:髪の長さと、自然と、同性愛

①からの続きです。 Jeremy Gardiner, Are Appropriate Hair Lengths Dictated by Culture? Φύσις (Phusis)=自然 「自然」を定義する ある言葉を定義する際、その用語を使っている著者自身、その語について、なんらかの定義をしているのかを調べてみること…

1コリント11章「祈りのベール」問答①:適切な髪の長さは、「自然」ではなく、「文化」によって規定されるのでしょうか?

Jeremy Gardiner, Are Appropriate Hair Lengths Dictated by Culture? 反論:適切な髪の長さは、「自然(nature)」によって規定されるのではなく、「文化」によって規定されるのです。ネイティブ・アメリカンのように、多くの文化圏では、男性の長い髪とい…

「1テモテ2:12-15でパウロが創造に訴えているのは今日性を持ち得ません。なぜなら、創造に関する創世記の記述自体、文化的に相対的であり得るからです」という主張はどうでしょうか。

Wayne Grudem, Evangelical Feminism and Biblical Truth, chapter 8 これはウィリアム・ウェブによって提唱されている説です。彼は創世記1-2章の記述を取り上げた上で、次のような主旨のことを言っています。 「堕落前のアダムのリーダーシップに訴える…

祈りのベールーーその深さ、美しさ、そして喜び!

実際に食べてみなければ分からない味というのがあり、 行って見てみなければ分からない絶景というのがあり、 信じてみなければ分からない信仰の至福というのがあるように、 実践してみなければ分からない・・・・ それが祈りのベールであり、奥ゆきあるその…

「当時のコリント文化では女性が被り物をかぶるのが慣習だったので、そうしない女性は容易に売春婦に間違われたのです。そういった状況は地域的なものだったので、祈りのベールは今日の私たちには必要ないのです。」という主張はどうでしょうか。

(執筆者:ジェレミー・ガーディナー) 反論:「パウロが生きていた当時、売春婦は髪を短くし、かぶり物も着けていませんでした。当時のコリント文化では女性がかぶり物を着けるのが慣習だったので、そうしない女性は容易に売春婦に間違われたのです。そうい…

1コリント11章「祈りのベール」弁証シリーズ③:自然(nature, φυσις)

愛する読者のみなさんへ。掲載する本記事は、同性愛の是非をめぐる今日のジェンダー議論にも深く関わっている非常に重要な論稿です。下の記事とも併せて注意深くお読みください。 Jeremy Gardiner, Why Head Coverings? Reason #3 Nature 長い髪は、男女間の…

1コリント11章「祈りのベール」弁証シリーズ②:御使いゆえ("because of the angels")

↑は、「御使いのゆえにも」教会の姉妹たちは、被り物を実践しなければならないと説くマーティン・ロイドジョーンズの説教clip。

1コリント11章「祈りのベール」弁証シリーズ①:創造の秩序

Jeremy Gardiner, Why Head Coverings? Reason #1: Creation Order 「、、、ここで最も驚くべきことは、パウロが、コリントのことではなく、創造のことに論拠を求めていることだ。何であれ、地域的習慣を超えるものは創造に根付き秩序づけられているものであ…

「夫に対する妻の恭順の掟は、新約期、『伝道目的』のために出されていたものです。しかし今日ではそういった目的はもはや有効性を持っていません。ですから、妻は夫に従う必要はないのです。」という主張はどうでしょうか。

Wayne Grudem, Evangelical Feminism and Biblical Truth, chapter 6 ウィリアム・ウェブは、次のように言っています。 ――ペテロは、「妻たちよ。自分の夫に服従しなさい。たとい、みことばに従わない夫であっても、妻の無言のふるまいによって、神のものと…

「イエスが男性たちだけを12使徒に任命されたのは、当時の文化的拘束ゆえです。」という主張はどうでしょうか。

Wayne Gruden, Evangelical Feminism and Biblical Truth, chapter 5 対等主義者側の主張: イエスが男性たちだけを使徒に任命したのは、ただ単に当時の文化に譲歩したためです。しかしそれは今日の私たちの文化には当てはまらないものです。

「創世記1-3章によれば、男性のかしら性(male headship)というのは、人類が堕落する以前には存在していませんでした。ですから、これは罪がもたらした負の産物です。」という主張はどうでしょうか。【後篇】

Wayne Grudem, Evangelical Feminism and Biblical Truth, chapter 3 (前篇からのつづきです。) 回答2. 抑圧的な男性支配というのが堕落以前には存在していなかったというのは真です。しかし、結婚の中における男性のかしら性(male headship)および固…

神は《男性》でしょうか?ー現代のジェンダー戦争

Kyle Pope, Is God Male?, Ancient Road Publications™ 新聞『カンザス・シティ・スター』はある特集欄で、某教派の牧師およびユダヤ教のラビに対し、次のような問いを出していました。 「私たちは神のことを〈彼〉と呼ぶべきか、〈彼女〉と呼ぶべきか、それ…

「1テモテ2:12の正しい訳は、『私は、女が教えたり、自分こそが《男の起源である》と宣言したりすることを許しません』です。」―この主張はどうでしょうか?【authenteoの意味】続編

(前の記事からの続きです。) ④ Authenteoの意味が「自らをなにかの起源、創始者、もしくは源であると表現することである」とし、クローガーは、その意味がさまざまな古い辞典に記載されていると次のように述べています。 「学者たちが古典古代の文献を、今…

「1テモテ2:12の正しい訳は、『私は、女が教えたり、自分こそが《男の起源である》と宣言したりすることを許しません』です。」―この主張はどうでしょうか?【authenteoの意味】

ある日本語サイトの説教録より一部引用させていただきます。対等主義の立場からの1テモテ2:12の解釈です。 「V11-15a 特定の女を指して、あの女に教えさせるな。 当時、間違った教えをする偽教師たちがはびこっていました。そして、その異端的な教えを…

「エバと同じように、当時エペソの女性も十分な教育を受けていませんでした。しかし今日の女性には男性と同等の教育があります。ですから、1テモテ2:11-15は今日の教会に一般化して適用されるべきではないのです」という主張はどうでしょうか。【その2】

(前の記事からのつづきです。) 椅子に座り、巻本(scroll)を読んでいる古代ギリシャ人女性。"Ancient Greek School; Did children go to school in ancient greece?"より(引用元) その他の諸資料が示すところによれば、ギリシャ文化のいわゆる「ヘレニ…

「エバと同じように、当時エペソの女性も十分な教育を受けていませんでした。しかし今日の女性には男性と同等の教育があります。ですから、1テモテ2:11-15は今日の教会に一般化して適用されるべきではないのです」という主張はどうでしょうか。

大学の授業風景。引用元 Wayne Grudem, Evangelical Feminism and Biblical Truth, chapter 8 対等主義者側の主張: 1テモテ2:14から分かるのは、当時のエペソの女性たちと同様、エバもアダムより教育がなかったということです。しかし今日の女性は、男…

「当時のエペソの女性たちは偽りの教えを説いており、1テモテ2:12はその歴史的文脈で解釈されなければなりません。ですから、この聖句内容は、今日の教会に一般化して適用すべきではないのです。」という主張に対しての応答。【その5】

Wayne Grudem, Evangelical Feminism and Biblical Truth, chapter 8 回答4. もし偽りの教えを何人かの人が教えていたという事実をもって、その人たちの性別に属する全ての人を不適任とするのなら、とどのつまり、すべての男性は教える適性資格をはく奪さ…

被り物と聖書解釈(Head Covering and Hermeneutics)―R・C・スプロール著『Knowing Scripture』より

被り物と聖書解釈 Head Covering and Hermeneutics (An Excerpt from “Knowing Scripture” by R.C. Sproul) here R・C・スプロール 目次 原則と慣習(PRINCIPLE AND CUSTOM) 1.完全に慣習だとみなす立場。 2.完全に原則だとみなす立場 3.ある部分は原…

創造の秩序 VS 文化的解釈――被り物と聖書解釈(R・C・スプロール)

もしパウロがコリントにいる女性に対しただ単に「被り物をしなさい」と言っただけで、そういった指示を出した根本的理由を説明していなかったのだとすれば、私たちはその理由を見出すべく、自分たちの「文化的知識」に頼らざるをえなかったかもしれません。 …

聖書の主要な教えを、「文化的に相対的なもの」として再解釈しようとする最近の傾向について――ロバート・W・ヤーブロー師の警告(カベナント神学校新約学教授)

Covenant Theological Seminary in St. Louis ロバート&キャサリン・クローガー著「I Suffer Not a Woman」の中で展開されている「グノーシス異端説」に関する書評を書いたロバート・ヤーブロー(Robert W. Yarbrough)は、このレビューの中で次のような警…

いかにして同性愛行為を「聖書的に」支持する方々は「被り物の聖句」を自らの立場の擁護のために用いているのでしょうか?

How Gay Rights Advocates use Head Covering to Support their Position 執筆者:ジェレミー・ガーディナー師 「被り物を、ある特定の文化のためだけの慣習と解釈すること」の危険性について、今日、私はみなさんにお話したいと思います。 みなさんはお気づ…