公会議研究
カッパドキア三教父 4世紀のキリスト教世界を混乱させたアリウス派論争の収拾に大きな役割を果たし、ニカイア信仰の確立に尽くしたギリシア教父たち。大バシレイオス、その弟ニッサのグレゴリオス、両者の友人ナジアンゾスのグレゴリオスの3人で、すべて小…
質問者のコメント ハミルトン師の応答 アンチペルソナ主義(antipersonalism)――危険な教義 聖グレゴリオス・パラマスと、ロマニデスの描き出す〈パラマス像〉のギャップに驚く 東西の教父たちとギリシャ哲学 「聖書」と「教父文書」の間の区別を実質上、破…
目次 聖書論とキリスト論 神的エネルゲイアーー「ロゴイ(logoi )」 シネルギア(協働;synergy)に関する正教理解 神のエネルゲイアと終末(eschaton) 聖書の霊感 聖書の歴史的信憑性 第一番目の欠陥――神の包括的摂理に関する理解不足 第二番目の欠陥――万…
目次 ミサの犠牲に対するルター及びカルヴァンの諸反論 ルターのミサ理解 ①サクラメント定義からの議論 ②「ミサにおける犠牲というのは、毎回のミサの中で繰り返しキリストが殺されるということを意味している」という反論について ③「ユーカリストは犠牲と…
エリック・イバラ師が、教皇制及びペテロの首位性に関する文献リストを挙げておられます。各著者は、カトリック教会の方である場合もあれば、正教会それから、聖公会の方である場合もあります。
FirstThings誌に掲載されたデイビッド・ベントリー・ハート氏のオリゲネス論("Saint Origen")を以前、本ブログにて翻訳掲載いたしました。オリゲネスは一般に評価の難しい人物ですが、教会は諸公会議を通し、実に何百年という歳月をかけ、オリゲネス問題に…
Fさん、こんにちは。現在、エウカリスチア(聖餐)におけるキリストの現存に関し、それからマリア教義に関し、カトリック教会の教理を真剣に検討なさっているということをお聞きしました。
まずは個人的なお話から始めます。私は20年近いプロテスタント信仰生活を経、2018年中盤に一介の旅びととなり、ローマ・カトリック教会、ビザンティン東方典礼カトリック教会、東方正教会それぞれのコミュニオンで教義研究をし、求道し、多くの方々に…
【前篇】からの続きです。 出典 目次 マリアの処女性——聖書的立証 マリアの永続的処女性—神学的角度 祈りのパートナーとしてのマリア プロテスタンティズムの心の傷跡(Protestantism’s Emotional Scars) 正教の方へ漕ぎ出す 「聖書のみ(Sola Scriptura)…
出典 目次 福音主義クリスチャンにとっての最大のハードル 聖書の中のマリア マリア——全ての福音主義者にとっての母 典礼の中におけるマリア 全地公会議(The Ecumenical Councils) マリアとイコン
教会の非変節性(indefectibility of the Church)の教義と現在の厳しいリアリティーをどのように調和させることができるだろうか。「承認し抵抗する Recognize & Resist」という立場と第一バチカン公会議の間に矛盾はあるのか。(写真) 目次 元セデヴァカ…
【シリーズ① 永遠の刑罰について】【シリーズ② 聖書正典について】からの続きです。 出典 Michael Lofton, Theology on a Train: A Multi-Faith Dialogue, Jan, 2019(拙訳) 教導権(Magisterium)について 東方正教徒:私やオリエンタル正教の友は、あなた…
【シリーズ① 永遠の刑罰について】からの続きです。 出典 Michael Lofton, Theology on a Train: A Multi-Faith Dialogue, Jan, 2019(拙訳) 聖書正典(The Canon of Scripture)について 無神論者:ほほぅ、あなたがたは互いに意見がバラバラでありながら…
目次 「仲介者」はただおひとりのはずなのに・・・困ったなあ。 二種類の「仲介者」 「共同贖罪者(Co-Redemptrix)マリア」という教えにかんするカトリック論争史 教皇ヨハネ・パウロ二世および教皇ベネディクト十六世は「共同贖罪者マリア」という提案に対…
出典 目次 「マリアに祈ることは間違っている。」——敬虔なプロテスタント信仰者の方からの警告 「・・それで神およびイエス・キリストへの愛が増し加わった」という理由づけだけでは不十分 改革派神学者R・C・スプロール師の批判と矛盾 聖母マリアに捧げる祈…
パチャママ偶像をかつぎ聖堂に運び込むシノドス司教たち (出典) 目次 アタナシウス・シュナイダー司教、「パチャママ偶像礼拝」を公開書簡にてストレートに糾弾。(by スティーブ・スコエッツ) アタナシウス・シュナイダー司教の公開書簡全文〔英文〕 段落 …
アダム・J・ドヴィル(Adam J. DeVille)。聖フランチェスコ大学神学部准教授。主著:『Orthodoxy and the Roman Papacy: Ut Unum Sint and the Prospects of East-West Unity』(2016年)、『Everything Hidden Shall Be Revealed: Ridding the Church of A…
ふぅ~、いろいろ大変だね。 目次 はじめに 東方典礼カトリック教会とはどんな教会? Ορθοδοξίαの語用やフィリオクェ問題を通し、ビザンティン・カトリシズムの「微妙さ」を痛感! 困ったなぁ マヌエル・ニン主教の元を訪れる。 正教修道院を訪れる。
目次 デイブ・アームストロング師とテーラー・マーシャル師の意見の対立 調和のない二つの異なる声 忘れられない一言
キリスト受難の像、キリストの磔像のついている十字架(crucifix)出典 伝統的なカトリック教会、聖公会、東方正教会、そして一部の伝統的ルーテル教会の聖堂に入ると、正面の中央に主イエスの磔像がついた十字架(crucifix)が架けてあるのに私たちは気がつ…
フラ・アンジェリコ作「最後の審判」(1432年)出典 目次 グレゴリオ聖歌 天使ミサ(Missa De Angelis) Kyrie Eleison(キリエ・エレイソン) Gloria in Excelsis Deo(グロリア・イン・エクチェルシス・デオ) Memorial Acclamation(追悼誦) Sanctus(サ…
宗教間対話(interfaith dialogue)出典 G.K. Chesterton, The Thing, "The Drift from Domesticity," 1929(拙訳) (「変形」させることとは一線を画し)何事かを「改革」することに関してであるが、ここに明白にして単純なる一つの原則がある。おそらくこ…
イタリア、ラヴェンナ(出典) 「聖画像は礼拝時に起こることと内的につながっています。歴史はキリストにおいて秘跡となり、キリストは秘跡の源泉です。それゆえ、キリストの聖画像は宗教絵画芸術の中心です。キリスト聖画像の中心は過越秘儀です。過越に焦…
Catholic “Women Priests”: Can There Be a Discussion? – Catholic World Report Taylor Marshall & Timothy Gordon, Pope Francis on Women Deaconesses: Can Women be Ordained? Amazon Synod, May 13, 2019(抄訳) テーラー・マーシャル:なぜ女性の叙…
堅実な福音主義クリスチャンたちにとって、カトリック教会への参入を妨げている最大のハードルの一つが、聖母マリアに関する教義です。
主の晩餐(The Lord's Supper)出典 Bryan Cross, Ecclesial Consumerism vs. Ecclesial Unity, 2007(拙訳) 質問者:カトリック教会は、プロテスタント改宗者のことをーーその人がプロテスタント時代に受けていたところの「聖餐(eucharist)」に共に与っ…
目次 女性司祭問題に対する教会(Church)の回答 教父および公会議文書の証言 リヨンの聖エイレナイオス(紀元189年) カルタゴのテルトゥリアヌス(紀元200年) ローマの聖ヒュッポリトゥス(紀元215年) ディダスカリア(紀元225年) カエサリ…
出典 ある日、一人のカトリック教徒が、年老いた聖者であり賢人に助言をもらうべく修道院を訪れました。教会の不穏な状況に不安を覚えていたのです。
...トマス・アクィナスは、キリスト教信仰と理性の間には自然な調和があることを示しました。これこそがトマスの偉大な業績です。トマスは、二つの文化が出会った時代に(当時、信仰は理性の前に降服しなければならないように思われていました)、二つの文化…
出典 目次 ニケア・コンスタンティノープル信条(Το Σύμβολο της Πίστεως) 発音についてのメモ書き