巡礼者の小道(Pursuing Veritas)

聖書の真理を愛し、歌い、どこまでも探求の旅をつづけたい。

公会議研究

東西の教権の過度集中化についてーーアダム・J・ドヴィル教授へのインタビュー

アダム・J・ドヴィル(Adam J. DeVille)。聖フランチェスコ大学神学部准教授。主著:『Orthodoxy and the Roman Papacy: Ut Unum Sint and the Prospects of East-West Unity』(2016年)、『Everything Hidden Shall Be Revealed: Ridding the Church of A…

ビザンティン・カトリシズムは「包括的」?それとも「トリッキー」?【さあ、フィリオクェ問題に取り掛かろう!】

ふぅ~、いろいろ大変だね。 目次 はじめに 東方典礼カトリック教会とはどんな教会? Ορθοδοξίαの語用やフィリオクェ問題を通し、ビザンティン・カトリシズムの「微妙さ」を痛感! 困ったなぁ マヌエル・ニン主教の元を訪れる。 正教修道院を訪れる。

「頭」と「心」の乖離をどうしたらいいのだろう?ーーデイブ・アームストロング師とテーラー・マーシャル師の論争を概観して

目次 デイブ・アームストロング師とテーラー・マーシャル師の意見の対立 調和のない二つの異なる声 忘れられない一言

なぜ伝統諸教会では主イエスの磔像がついた十字架(crucifix)が用いられているのだろう?ーー私の探求

キリスト受難の像、キリストの磔像のついている十字架(crucifix)出典 伝統的なカトリック教会、聖公会、東方正教会、そして一部の伝統的ルーテル教会の聖堂に入ると、正面の中央に主イエスの磔像がついた十字架(crucifix)が架けてあるのに私たちは気がつ…

天使ミサ(Missa De Angelis)【グレゴリオ聖歌】

フラ・アンジェリコ作「最後の審判」(1432年)出典 目次 グレゴリオ聖歌 天使ミサ(Missa De Angelis) Kyrie Eleison(キリエ・エレイソン) Gloria in Excelsis Deo(グロリア・イン・エクチェルシス・デオ) Memorial Acclamation(追悼誦) Sanctus(サ…

そもそもなぜそこに「フェンス」が建てられたのか?(by G・K・チェスタートン)【教皇フランシスコと世界統一宗教】

宗教間対話(interfaith dialogue)出典 G.K. Chesterton, The Thing, "The Drift from Domesticity," 1929(拙訳) (「変形」させることとは一線を画し)何事かを「改革」することに関してであるが、ここに明白にして単純なる一つの原則がある。おそらくこ…

「まなざし」をもつ信仰ーー聖画像の深遠性と内的感覚の開示(by ヨーゼフ・ラッツィンガー)

イタリア、ラヴェンナ(出典) 「聖画像は礼拝時に起こることと内的につながっています。歴史はキリストにおいて秘跡となり、キリストは秘跡の源泉です。それゆえ、キリストの聖画像は宗教絵画芸術の中心です。キリスト聖画像の中心は過越秘儀です。過越に焦…

女性叙階が不可能である理由について(by テーラー・マーシャル & ティモシー・ゴードン)

Catholic “Women Priests”: Can There Be a Discussion? – Catholic World Report Taylor Marshall & Timothy Gordon, Pope Francis on Women Deaconesses: Can Women be Ordained? Amazon Synod, May 13, 2019(抄訳) テーラー・マーシャル:なぜ女性の叙…

聖母マリア(Θεοτόκος)に関し、目から鱗が落ちた瞬間についての証し

堅実な福音主義クリスチャンたちにとって、カトリック教会への参入を妨げている最大のハードルの一つが、聖母マリアに関する教義です。

「カトリック教会はプロテスタント改宗者が過去に与ってきた『聖餐』をどのように捉えているのですか?」Q & A(by ブライアン・クロス、マウント・マースィー大学)

主の晩餐(The Lord's Supper)出典 Bryan Cross, Ecclesial Consumerism vs. Ecclesial Unity, 2007(拙訳) 質問者:カトリック教会は、プロテスタント改宗者のことをーーその人がプロテスタント時代に受けていたところの「聖餐(eucharist)」に共に与っ…

女性司祭?(by ジミー・エイキン)【教父学及び公会議研究】

目次 女性司祭問題に対する教会(Church)の回答 教父および公会議文書の証言 リヨンの聖エイレナイオス(紀元189年) カルタゴのテルトゥリアヌス(紀元200年) ローマの聖ヒュッポリトゥス(紀元215年) ディダスカリア(紀元225年) カエサリ…

教皇が異端者になった場合、歴代のクリスチャンたちはどのようにそれに対処してきたのだろう?

出典 ある日、一人のカトリック教徒が、年老いた聖者であり賢人に助言をもらうべく修道院を訪れました。教会の不穏な状況に不安を覚えていたのです。

懐疑主義を乗り越える。ーー21世紀キリスト教弁証と聖トマス・アクィナス

...トマス・アクィナスは、キリスト教信仰と理性の間には自然な調和があることを示しました。これこそがトマスの偉大な業績です。トマスは、二つの文化が出会った時代に(当時、信仰は理性の前に降服しなければならないように思われていました)、二つの文化…

ニケア・コンスタンティノープル信条(Το Σύμβολο της Πίστεως)をコイネー・ギリシャ語で唱えてみよう!

出典 目次 ニケア・コンスタンティノープル信条(Το Σύμβολο της Πίστεως) 発音についてのメモ書き

私の辿ってきた道ーーダグラス・M・ボウモント師の信仰行程【その1】南部福音神学校の教官として

出典 目次 ある学生の問い 南部福音神学校(SES)の教官として 福音主義の根本的諸問題に直面して 正統性に関する問題 最大の悩みーー「教派選び」

「正統性」の源泉を追い求めてーーイスラム教徒への伝道と三位一体論

出典 「聖書のみ」のパラダイムに対する疑問や、「権威の所在」、「正統性」の源泉についての根本的問いは、机の上での教理研究によるものだけでなく、ここ15年近く携わってきたイスラム教徒との弁証的対話やディスカッションの中においても自分自身、常に…

聖書正典(biblical canon)の問題と福音主義(by ダグラス・M・ボウモント他)【前篇】

出典 目次 はじめに 聖書正典の形成 1世紀 2世紀 3世紀 4世紀 5世紀~15世紀 16世紀

キリスト教正統性の問題と福音主義(by ダグラス・M・ボウモント他)【その3】

【その1】【その2】からの続きです。 十二使徒と教会(出典) 目次 教会(Church)が正統性を決定した。 主は私たちに「書物」を残したのではなく「教会」を建てられた。 一番目の点 二番目の点 三番目の点 四番目の点 人間に対する神の御配慮と教会

私の辿ってきた道ーーアンドリュー・プレスラー師の信仰行程【その4】

【その1】【その2】【その3】からの続きです。 ペテロとパウロ、そして一つの教会。(出典) 目次 目の前に立ちはだかるカトリック教会と正教会。さあ、どうするか。 ローマ典礼の新しい形態に失望、落胆。そして挫折。 私の発見した「カトリック教会」は…

第二バチカン公会議研究④ーーヨーゼフ・ラッツィンガーの回想記

第二バチカン公会議(出典) ベネディクト16世ヨーゼフ・ラッツィンガー著(里野泰昭訳)『新ローマ教皇ーーわが信仰の歩み』(春秋社)より一部抜粋 (下の目次の小見出しは読みやすさを考え、ブログ管理人が任意に作成したものです。) 目次 どのテーマ…

第二バチカン公会議研究③ーーピーター・A・ヒーズ首司祭著『第二バチカン公会議の教会論的革新:バプテスマ及び教会に関するローマのエキュメニカル神学に対する東方正教会批評』

Fr. Peter Alban Heers D.Th., The Ecclesiological Renovation of Vatican II: An Orthodox Examination of Rome's Ecumenical Theology Regarding Baptism and the Church ピーター・ヒーズ首司祭(Fr. Peter Heers)。米国テキサス州ダラスの聖公会司祭…

第二バチカン公会議研究②ーーロマノ・アメリオ著『イオタ・ウヌム(Iota Unum)』(1985年)

ロマノ・アメリオ著『イオタ・ウヌム(Iota Unum)』(原著1985年にイタリア語で出版) Iota unum non praeteribit. Not one jot, nor one tittle shall pass away. (律法の中の一点一画でも決してすたれることはない。)マタイ5:18 目次 第1章ー…

第二バチカン公会議研究①ーー教皇庁教理省「教会論のいくつかの側面に関する問いに対する回答」(2007年)

教会とは何だろう?教会が教会である要素は何だろう。そして教会と非教会の境界線はどこにあるのだろう? 絵:フラ・アンジェリコ作、Lunette of the west wall in Niccoline Chapel 目次 教皇庁教理省「教会論のいくつかの側面に関する問いに対する回答」(…

トマス・アクィナスとトリエント公会議(by ブライアン・クロス、マウント・マースィー大学)

トリエント公会議(Concilium Tridentinum)は教皇パウルス3世 によって1545年3月15日にトリエント(現在のイタリア領トレント )で召集され、1563年12月4日にピウス4世のもとで第25総会を最後に終了したカトリック教会の公会議。(出典) …

シスマ(schism/教会分裂)というのはそもそも正当化され得るものなのだろうか?(by ブライアン・クロス、マウント・マースィー大学)

出典 シスマ シスマ(ラテン語: Schisma)とは、「分裂」を意味する語で、宗教史上、宗教団体の分裂を指します。元々古典ギリシア語で、(布などを)引き裂くこと、あるいは、その裂け目を意味する "σχίζω" に由来しています。離教、教会分裂とも訳されます…

「君だって同じじゃないか。カトリックの立場も結局『ソロ・スクリプトゥーラ』を免れていない。」という反論について(by ブライアン・クロス& ニール・ジュディッシュ)【その7】

「権威」というのはどこから来ているのだろう?(出典) 目次 全体の総目次 第5章.反論とそれに対する応答 A. 反論:「君だって同じじゃないか(Tu Quoque)。カトリックの立場も結局『ソロ・スクリプトゥーラ』を免れていない。」 カトリックとプロテスタ…

私の辿ってきた道ーーレイ・ライランド師の信仰行程

Fr. Ray Ryland (1921-2014) 目次 はじめに ディサイプル教会と「回復運動」 ハーバード神学校でユニタリアン主義にはまり込む 歴史的連続性を求めて 聖公会司祭になる 東方正教会への転向を検討し始める もう選択肢がない 【補足】ローマ・カトリック教会と…

〈ローマ〉について(by G・K・チェスタートン)&「ロシアと普遍教会」(by ウラジミール・ソロヴィヨフ)

目次 〈ローマ〉について(G・K・チェスタートン) ロシアと普遍教会ーーロシア民衆の「真の正教」及び、アンチ・カトリック神学者たちによる「疑似正教」について(by ウラジミール・ソロヴィヨフ) ロシアと普遍教会ーーコンスタンティノープルやエルサ…

ソロ・スクリプトゥーラ、ソラ・スクリプトゥーラ、そして解釈的権威の問題(by ブライアン・クロス&ニール・ジュディッシュ)【その6:派生的権威という誤想】

全体の目次はココです。 本稿内の小見出し 執筆者 第4章.なぜソラ・スクリプトゥーラとソロ・スクリプトゥーラの間には原則的相違がないのかについて C.派生的権威(derivative authority)という誤想 「ソラ」と「ソロ」を区別したい でも結局、両者の間…

それでもやはり、第二ヴァチカン公会議後のカトリックの方向性に非常に不安を感じる。

Big Red Nose Clown Mass(出典) カトリック汎進化論の心 - ✟ キリストの心とキリスト教 ✟ The Mind of Christ and of Christianity ✟ 上記のような堅実なカトリックの方々による内部批判は何を意味しているのでしょうか。どんなに肯定的/好意的に捉えよう…