巡礼者の小道(Pursuing Veritas)

聖書の真理を愛し、歌い、どこまでも探求の旅をつづけたい。

ポスト近代とキリスト教世界観

智慧から認識論へーーいかにして「人間精神」と「世界」との間のつながりが絶たれていったのか?(by ジェン・ズィンマーマン、トリニティー・ウェスタン大 解釈学)

自分は、、この世界、そして他者とどのようにつながっているのだろう。。(出典) 目次 智慧から認識論へ 解釈の衝突 基礎づけ主義の誕生 教化から証明へ 精神と世界の分離 ルネ・デカルト 合理主義 伝統からの理性の独立 影響その① 影響その② 深い裂け目が…

しかし自分もまた「時代の子」であるという事実を深く心に留めたい。(前回の記事の追記です)

出典 もしも主が私の助けでなかったなら、私のたましいはただちに沈黙のうちに住んだことでしょう。もしも私が、「私の足はよろけています。」と言ったとすれば、主よ、あなたの恵みが私をささえてくださいますように。詩篇94:17-18

やがて完成する聖書的「神の国」と対等主義的ユートピア「ファランステール」は同一のものでしょうか?

ユートピア社会 Utopia(Nowhere land)=ギリシャ語の οὐ (ou, 無い)と τόπος (topos, 場所) を組み合わせた語で「どこにも無い場所」が原義。現実には決して存在しない理想郷のことを指す。

道を求める魂とキリスト教弁証

その道を歩み、魂に安らぎを得よ。エレミヤ6:16 カトリックの弁証家であるロバート・バロン神父の講義「無神論と‟神”という語の意味」を聴きました。これは、クリストファー・ヒッチェンズやリチャード・ドーキンズ等、世俗主義ファンダメンタリスト(New…

私たちが解釈(hermeneutics)をする上で是非とも知っておきたいこと(by ジェン・ズィンマーマン、トリニティー・ウェスタン大学)

目次 1. Hermeneutics(解釈学)という語はどこから来たのか? 2.今日、hermeneutics(解釈学)は何を意味しているのか? 3.知覚の性質 4.知識というのは関心によって突き動かされている(interest-driven) 5.地平の融合(fusion of horizons) …

「個」から「公同性」へのちいさな一歩を踏み出したい。

使徒たちがいて、聖徒たちがいて、そこに時空を超えた公同の交わりがある。(出典) インターネットの普及により、私たちは世界中のさまざまな聖書教師たちのHPを訪問し、そこから御言葉の教えや霊的糧を得ることができるようになりました。 「うん、この先…

想像の二項対立図?ーーハイブリッド型オーソドクシーによる西方批判について考えたこと

ダイコトミー(出典) 福音主義から東方正教会に転向された欧米圏の元牧師や神学者の方々の文章を読んだり、直接的に意見をお伺いする中で、私にとり、以下のような点がより明らかになってきました。 それは、(彼らの文脈における)「東方」ならびに「西方…

あなたの葛藤は尊いものーー点在の世界に統一性を見い出そうとする人間の知的欣求について(by エスター・ミーク)

執筆者:エスター・L・ミーク。ペンシルベニア州ジュネーブ大学哲学科教授。ヴァン・ティル学派の前提主義、ジョン・フレームの多元遠近法(multiperspectivalism)及び、マイケル・ポランニーの暗黙知(tacit knowledge)をベースに、契約主義キリスト教認…

キリスト教とギリシャ文化/哲学を私たちはどのように考え、どのように識別してゆけばよいのだろう?ーーA・ハルナック「ヘレニズム化説」に関する考察(by バルナバ・アスプレイ、ケンブリッジ大学)

殉教者ユスティノス著『ユダヤ人トリュフォンとの対話』(2世紀):ユスティノスとヘレニズム・ユダヤ教徒トリュフォンとが、旧約聖書の様々な箇所の解釈をめぐって交わす論争を対話篇の形で述べたもので、その序文は、プラトン主義者であったユスティノス…

なぜ正教改宗後13年して再び福音主義に戻る決断をしたのかーー水面下で着実に進行しつつある正教リベラル化に直面して(by E・パーソン、保守聖公会)

出典 目次 東方正教会に転向していく福音主義クリスチャンたち 忍び寄るリベラリズム エピスコパル化(監督制主義化)現象 関連記事のご紹介

「改宗させる」使命以上に、羊の「なぜ」に共に取り組んでくれる牧者を求めて

たくさんのお店(出典) 目次 「あなたは今、惑わしの中にいます。」 「シンプルに信ぜよ」とはどういう意味だろう? ある意味「お店は一つではない」という現代の厳しいリアリティーを分かってほしい。 「改宗」のお手伝いをするとはどういうことだろう? …

福音主義が直面している三重の脅威(by ロバート・アラカキ、東方正教会)

出典 執筆者:Robert K. Arakaki, ハワイ生まれ。ゴードン・コーンウェル神学大(M.Div.)、バークレーGraduate Theological Union(Ph.D.)。教役者として所属教団United Church of Christの急速なリベラル化傾斜に必死に抗す。激しい苦悶の末、新教内部で…

「個」という自由、そして「個」という監獄ーープロテスタンティズムと聖書解釈

「最終的に大切なのは、どの宗派/教派の教会が正しいのかではなく、各個人が神の前にいかにあるかということである。」 私はこれまで上記のような教会論に希望を託してきました。そして現在でもこういった意見は妥当なのではないかと思っています。しかし最…

転向すべきか留まるべきか?ーー私が東方正教会に接近しながらも結局「越境」には至らなかった理由【あるプロテスタント教会牧師の葛藤と内的相剋の記録】

「〈堅実〉という名の頑迷/錯誤があり、そうかと思えば〈柔軟〉という名の迎合/狡猾もある。この世界で信仰者として生きるっていろいろむずかしいね。」 「うん。そうだね。ボクたちどうしたらいいんだろね。」(出典) 目次 ある著書との出会い 正教の信…

安定しない魂、揺らぐ世界、そして堅固なる岩

出典 人は誰しも自分の住む世界や関係性に安定を求めているのではないかと思います。 しかし悲しいかな、人生にはしばしそれとは逆のことが起こります。安定せずガタガタいう椅子、心もとなく空を漂う浮き雲。きしみ、揺れる大地ーー。万全を期し、事前対策…

条件性という風鈴

風鈴(出典) 頑丈だと思っていた要塞やダムがーー神学的ダムがーー過去のある時点で崩れはじめた。内部崩壊。あっけないほど悲しいほど簡単にいろいろなものが流されていく。かつて何を基にあれほどの自信と「確信」を持てていたのだろう。 ああ、無知より…

21世紀におけるキリスト教の形態(ジェームズ・K・A・スミス、カルヴァン大学)【ポスト近代と福音宣教その③】

教会で祈る若者(出典) James K.A. Smith, Beyond Atheism: Postmodernity and the Future of God(2010年10月カナダ、オタワ大学での特別講義。音声書き起こし。) 真正なるポストモダン的信仰表現は、今後、非常に個別的かつ具体的なものになってい…

デリダの ‟ポスト近代宗教” の中に存在する深い内的緊張ーーポストモダン的グノーシス主義の内実(ジェームズ・K・A・スミス、カルヴァン大学)【ポスト近代と福音宣教その②】

メシアニズム(messianisme;キリスト教などの特定宗教)と〈メシア的なもの(le messianique)〉の区別を導入したジャック・デリダ(出典) James K.A. Smith, Beyond Atheism: Postmodernity and the Future of God(2010年10月カナダ、オタワ大学で…

公共圏における21世紀キリスト教の展望(ジェームズ・K・A・スミス、カルヴァン大学)【ポスト近代と福音宣教その①】

新無神論の旗手リチャード・ドーキンズ(出典) James K.A. Smith, Beyond Atheism: Postmodernity and the Future of God(2010年10月カナダ、オタワ大学での特別講義。音声書き起こし。) 宗教に関する現代談話の大半ーー特に、世俗主義ファンダメン…

狭間で生きるのは苦しい。でもその向こうにきっとなにかが備えられているはず。それを期待したい。

出典 目次 交差圧力にさらされて 「相対主義」をどのように捉えていけばいいのだろう? 難民セルの中で生まれた「共通語」 ごちゃまぜ軍隊の中で生まれたサバイバル言語コイネー お互いに近くなりたいから

正教ファンダメンタリズムについて(by ジョージ・E・デマコプーロス、フォーダム大学歴史神学 正教研究所長)

ジョージ・E・デマコプーロス教授、フォーダム大学歴史神学 George E. Demacopoulos, Orthodox Fundamentalism(拙訳) 正教キリスト教の礎石の一つは、偉大なる教会教父たちに対する崇敬にあります。教父たちは聖潔さの模範であっただけでなく、彼らが生き…

「聖書のみ」というプロテスタント教理は間違っているのだろうか?ーーロバート・アラカキ氏(東方正教会)とデイビッド・ロクサス氏(プロテスタント教会)のやり取りを読んで。

アラカキ師が「聖書のみ」の教理を表すメタファーとして用いているピサの斜塔(出典) 目次 はじめに ロクサス氏(新教)からアラカキ氏(正教)への問いかけ アラカキ師の指摘する「聖書のみ」の認識論的問題点 私の解釈を「誰が」正しいと定めるのだろうか…

福音主義クリスチャンが教父文書に親しみ研究する際に留意すべき事(by ハンス・ボースマ、リージェント・カレッジ、教父学)

目次 福音主義者たちの間にみられる目覚ましい進展 注意点その1 注意点その2

探求ーー〈ほんものの時代〉における霊性(ジェームズ・K・A・スミス、カルヴァン大学)

出典 目次 探求ー〈ほんものの時代〉における霊性(by ジェームズ・K・A・スミス、カルヴァン大学) 〔参考資料〕チャールズ・テイラー著『世俗の時代』の書評論文(by ジョン・ミルバンク、ノッティンガム大学)【英文】

世俗の時代における〈聖なるもの〉の位置について(ジェームズ・K・A・スミス、カルヴァン大学)

出典 目次 想像された〈聖なるもの〉の位置 アンシャン・レジームの時代 移動の時代 ほんものの時代 有益なレンズ 消費者文化ーーより強靭なる形態の〈魔術〉

Liturgicalな空間が映し出す美しい男女の役割ーー世俗ジェンダー文化への〈対抗文化造形〉としてのキリスト教礼拝

こういった光景は、教会の子どもたちの目にどのように映っているのだろう?(出典) 目次 子どもたちを「造形」する世俗ジェンダー教育と現代教会の迎合 一つの時代の幕切れ

〈宗教センター〉としてのショッピング・モール、世俗liturgy、そして対抗文化造形としてのキリスト教礼拝(ジェームズ・K・A・スミス、カルヴァン大学)

われわれは一つの錯覚の中に生きている。ーー世俗という空間が ‟ニュートラル” であるという神話の中に。(出典) 目次 文化的 ‟儀式” と心の愛着 〈宗教センター〉としての現代ショッピング・モール 対抗文化造形としてのキリスト教礼拝(Worship as Counte…

世俗の時代における福音宣教ーーサクラメント性の回復を求め、これからの道を模索するプロテスタントの指導者たち(by ジェームズ・K・A・スミス、カルヴァン大学)

ワートバーグで説教するルター(出典) 目次 世俗の時代における福音宣教を考える(ジェームズ・K・A・スミス、カルヴァン大学) 【参考資料】世俗の時代の「護教論」ーーチャールズ・テイラーの神学的な歴史ーー(一橋大学社会科学、坪光生雄氏) 第一節 は…

なぜ若者たちは伝統的 Liturgy を求めているのか?(by グレーシー・オームステッド)

Liturgy(典礼、礼拝、聖体礼儀)出典 目次 伝統諸教会に向かう若者たちーーポストモダン時代の根幹 バート・ギングリッジの場合 ジェッセ・コーンの場合 ジェイソン・シュテルマンの場合 困難を伴う決断 プロテスタント諸教会の対応 礼典的なもの(sacramen…

世俗の時代とは何だろう?そして私たちクリスチャンはどのように生きていけばいいのだろう?(by ジェームス・K・A・スミス、カルヴァン大学)

主よ、なにをどのように信じていったらいいのか教えてください。(出典) 目次 はじめにーー世俗の時代とは? 講義の内容