巡礼者の小道(Pursuing Veritas)

聖書の真理を愛し、歌い、どこまでも探求の旅をつづけたい。

ポストモダニズムと聖書の真理

ゴスペルフラ問題 Q&A+検証記事のご案内

ゴスペルフラ現象に関することですが、あるサイトで、この問題について真摯に取り組んだ末、ゴスペルフラを習うことにした方のコメントを拝見いたしました。この方のご見解と信仰に最大限の敬意を払いつつ、みなさんとご一緒に考えていけたらと思います。 イ…

すべての真理は神の真理である。(by R・C・スプロール)

R.C. Sproul, All Truth Is God’s Truth(全訳) 自分の思考や精神に、消えることのない深い印象を刻みつけた著書というのが数冊あるが、その中の一冊が、The Metaphysical Foundations of Modern Science(「現代科学の形而上学的基礎」)だった。 50年以…

主日礼拝とはまず第一に信者のための集まりです。(by R・C・スプロール)

牧者たちが羊を養う代わりに、道化師たちが娯楽でヤギを楽しませるような時代が、やがて教会に到来するだろう。――チャールズ・H・スポルジョン R.C. Sproul, Good Intentions Gone Badより抄訳(here) 「地獄への道は善意で敷き詰められている(The road to…

聖書の権威を放棄する秘かなる10の道すじについて(by D・A・カーソン)

D.A. Carson’s “Subtle Ways to Abandon the Authority of Scripture” (here) 訳者はしがき この記事は、2016年5月に、オハイオ州クリ―ヴランドでなされたD・A・カーソンの講義録です。要約筆記者は、ライアン・ウェルシュ氏です。 D.A.Carson この講義…

異教文化を「聖別」?――ゴスぺルフラ現象の背後に潜む新神学および「土着の民の運動(Indigenous People’s Movement)」について【文化と宣教】

Gospel Hula (情報源) 先月、私は、フラダンスを用いたキリスト礼拝のあり方について次のような記事を書きました。 元々女神に捧げられていたハワイの異教ダンスを「聖別し」、「贖い(redeeming)」、伝道や礼拝のために「善用する」というこの新しい宣教…

二種類の謙遜――謙遜と確かさは両立可能(G・K・チェスタートン)

G.K. Chesterton G.K. Chesterton, Orthodoxy [reprint, San Francisco: Ignatius, 1995], 36-37より翻訳抜粋 今日の私たちの災難は、誤った位置に置かれている「謙遜」である。謙虚さは、「熱望」の器官から移動し、今や「確信」の器官の上に落ち着いてしま…

「聖書的」であることの意味について

「何かが『聖書的である』という時、それは一体どういう意味なのでしょう。私たちは『聖書的』という言葉を、記述的な意味(つまり、「聖書に見いだされるもの」)というよりも、「何を神様が望んでおられるか」という規範的な意味で使うことに慣れっこにな…

イマージング運動――昔風のリベラリズム(by ボブ・デウェイ)【後篇】

〔前篇〕からの続きです。 本書中、もっとも神学的リベラリズムが顕著な例として挙げられるのが、サミール・セルマノヴィック(Samir Selmanovic)執筆による論文「包含性という甘美な問題――他者の中にわれわれの神を見い出す("The Sweet Problem of Inclus…

イマージング運動――昔風のリベラリズム(by ボブ・デウェイ)【前篇】

Doug Pagitt and Tony Jones, Emergent Manifesto of Hope, An (emersion: Emergent Village resources for communities of faith) Bob DeWaay, Emergent Old Fashioned Liberalism 最近、出版されたドーグ・パジット/トニー・ジョーンズ共編『希望のイマー…

「イマージング・チャーチ・ムーブメントとは何ですか。そしてどのようにしたら私たちはその動きを識別することができるのでしょうか。」(by ジョン・マッカーサー&フィル・ジョンソン)【その4】

〔その3〕からの続きです。 会話 イマージングと「会話(conversation)」 フィル・ジョンソン:〔人々が各自、自分流の真理を持ちたく、しかもそういった自家製宗教に否定的な事を言ったりチャレンジしたりすることが《非寛容》であると斥けられる風潮の中…

「イマージング・チャーチ・ムーブメントとは何ですか。そしてどのようにしたら私たちはその動きを識別することができるのでしょうか。」(by ジョン・マッカーサー&フィル・ジョンソン)【その3】

〔その1〕〔その2〕からの続きです。 フィル・ジョンソン:それから今ここで語られているポストモダニズムですが、これが一体何なのか、読者のみなさんに分かりやすく説明してくださいますか。秘義や不確かさの受容とか、、そういう事は先ほど少し伺いまし…

「イマージング・チャーチ・ムーブメントとは何ですか。そしてどのようにしたら私たちはその動きを識別することができるのでしょうか。」(by ジョン・マッカーサー&フィル・ジョンソン)【その2】

【その1】からのつづきです。 Seeker Sensitive Churches(「求道者にやさしい」教会) フィル・ジョンソン:教会史をみても、こういった「文化を聖別しよう」という発想は、各世代に存在していたように思われます。 つまり、教会の中の一角に、「この世の…

異教文化を「聖別」?――フラダンスを用いたキリスト礼拝のあり方をご一緒に考えてみましょう。【ゴスペルフラ/文化と宣教/イマージング運動検証】

先日の記事の中で、ある姉妹が、教会の主日礼拝で催されるゴスペルフラダンスのあり方に良心のつまずきを覚え、苦悶しておられる旨をみなさんに共有しました。 その後も私は、「元々異教女神に捧げられていたフラダンスをキリスト教礼拝の中に取り入れる」と…

「イマージング・チャーチ・ムーブメントとは何ですか。そしてどのようにしたら私たちはその動きを識別することができるのでしょうか。」(by ジョン・マッカーサー&フィル・ジョンソン)

What's So Dangerous About Emerging Church? (Grace to You) 読者からの質問:イマージング・チャーチ・ムーブメントとは何ですか。そしてどのようにしたら私たちはその動きを識別することができるのでしょうか。 John MacArthur ジョン・マッカーサー:ひ…

信仰と理性――キリスト教会に忍び寄るネオ・グノーシス主義を警戒しよう(by R・C・スプロール)

R.C. Sproul, Faith and Reason 現代のポストモダン文化にあって、私たちは古代グノーシス主義の驚くべき復興を目の当たりにしています。 古のグノーシス主義者たちがこの名で呼ばれていたのは、彼らが、「自分たちは、より優れた種類の知識(ギ:gnosis)を…

ポスト近代と「セラピーの統治」(by アルバート・モーラー)

セラビーの統治(The Dominion of Therapy) 真理が否定された後には、セラピーが残る――。こうして決定的な問いが、「何が正しいのか?」から「何が私の気分を良くさせてくれるのか?」へと移行していきます。こういった文化的傾向は何世紀にも渡って発展し…

心理学エピデミックとその治療――「クリスチャン・カウンセリング」のあり方を問う(by ジョン・F・マッカーサー)

John F. MacArthur, Jr, The Psychology Epidemic and Its Cureより抄訳 今日使われている表現としての「キリスト教心理学」は、それ自体、矛盾語法(oxymoron)となっています。 心理学という語は、もはや心(精神)についての学を言及しておらず、根本的に…

ユング心理学がキリスト教会に与えている脅威について(by ドン・マツァット)【後篇】

【前篇】からのつづきです。 カール・ユングとMBTI性格テスト(Myers-Briggs Type Indicator)の相関性 神秘主義のための枠組み 「視覚化」に関するカール・ユングの教えは、インナーヒーリング運動だけでなく、キリスト教会内の心理学的神秘主義の蔓延のフレ…

ユング心理学がキリスト教会に与えている脅威について(by ドン・マツァット)【前篇】

The Intrusion of Psychology into Christian Theology: A three-part discussion of the threat that modern psychology poses to the Gospel of Jesus Christ, by Don Matzat より抄訳(here) (執筆者ドン・マツァット師は、聖書主義ルーテル派教団 The …

ラディカル・レズビアンからキリスト者へ――ロザリア・バターフィールド女史(元シラキューズ大英文科教授)の救いの証し

昨日、ロザリア姉妹のインタビューを聞き、その中で語られている彼女の力強く、真実な証しに感動しました。一人一人の人生の旅路において、主がどのように魂に介入し、ご自身を啓示してくださるのか、私たちはそのくすしき御業にただ賛美と感謝をささげるの…

人間、そして人間のジレンマ(フランシス・シェーファー)

写真家カミール・コタルバの作品 ”Hide and Seek":デジタル時代の人間疎外(引用元) Francis A. Schaeffer, He Is There and He Is Not Silent, chap.2より抄訳 本章では哲学的思想の中の二番目の領域である、人間および人間のジレンマについて考察してい…

「神中心の神学」と「人間中心の神学」――ポストモダン思想の三大特徴(スティーブ・ゴールデン)

Steve Golden, Starting Points, The Influence of Postmodernism より一部抄訳 要約 ポストモダニズムの哲学は、次に挙げる三つの思想に基礎づけられています。①究極的真理は存在しない、②言語というのはコミュニケーションをする上でとりわけ効果的なもの…

ポスト近代と新歴史主義、同性愛、そして聖書解釈【後篇】――真の同胞愛を祈り求めつつ

〔前篇〕〔中篇〕からの続きです。 結語 多くの人が自らのアジェンダでもって、キリストのことばを解釈しようとしています。新歴史主義が、公認された文芸評論として認められるよりはるか以前に、C・S・ルイスは、そのように「非適格な意味」による聖書解釈…

ポスト近代と新歴史主義、同性愛、そして聖書解釈【中篇】――権力者とは誰か?

前篇からの続きです。 The Influence of Postmodernism, Part 4: New Historicism | Answers in Genesis 権力者とは誰か? 新歴史主義者にとって、鍵となるのは「権力/権威 "authority"」です。しかしそれは、私たちが普通想像するような権力とは異なる場合…

ポスト近代と新歴史主義、同性愛、そして聖書解釈【前篇】――ミッシェル・フーコーの苦悩の人生

はしがきからの続きです。 answersingenesis.org 新歴史主義は、1980年代に勃興しましたが、この用語自体が、いくつかの諸理論(例:文化的唯物主義)をカバーする傘カテゴリーとなる傾向が往々にしてあります。新歴史主義も、文化的唯物主義も、ほぼ同…

ポスト近代と新歴史主義、同性愛、そして聖書解釈 (はしがき)

まことに、あなたは大いなる方、奇しいわざを行なわれる方です。あなただけが神です。主よ。あなたの道を私に教えてください。詩篇86:10、11a 訳者はしがき 今、ポスト近代と新歴史主義(new historicism)というテーマの論稿を訳しています。これを…

「オープン神論 "Open Theism")」の教えの危険性について by ティム・チャーフィー

Tim Chaffey, The Dangers of Open Theism オープン神論(開放神論;Open theism)は、近年、エヴァンジェリカル界で人気度を博しつつある教えです。社会にもっと受け入れられるような神提示をしようという努力から、グレッグ・ボイド、クラーク・ピンノック…

福音宣教の働きが以前よりもやりにくい?―ポスト近代の挑戦(アルバート・モーラー)

米国テキサス州にある「Church of Uncertain」引用元 Albert Mohler, Ministry is Stranger Than it Used to Be: The Challenge of Postmodernismより抄訳 最近、牧会者たちが集まるたびに耳にするのが、「宣教の働きが以前よりもやりにくくなった」というこ…

ポストモダン神学の諸類型(ミラード・J・エリクソン)

ミラード・J・エリクソン著(宇田進〔監修〕/安黒務〔訳〕)『キリスト教神学 第1巻』より一部抜粋 純粋にポストモダン神学と見なされるものについて、〔デイヴィッド・レイ〕グリフィンは、以下のように指摘している。(David Ray Griffin, "Introductio…

ポスト近代と福音主義フェミニズム(スティーブ・ゴールデン)

Steve Golden, Feminism, The Influence of Postmodernism, March, 2013より抄訳 福音主義フェミニズムと聖書的権威(Evangelical Feminism and Biblical Authority) このシリーズで取り扱ってきたその他のポストモダン思想と同様、フェミニスト理論もまた…

ウィリアム・ポール・ヤング著『神の小屋』書評(ノーマン・L・ゲイスラー&ビル・ローチ)

Norman L. Geisler and Bill Roach, The Shack: Helpful or Heretical? A Critical Review (here) より一部抜粋 『神の小屋(The Shack)』は、現代文化に触れ、それを理解するという点では得るところがあるかもしれませんが、キリスト教真理への妥協は避け…

ポスト近代におけるキリスト教弁証への召命

「兄弟たち、父たちよ、いま申し上げるわたしの弁明を聞いていただきたい」(使徒22:1) Ἄνδρες ἀδελφοὶ καὶ πατέρες, ἀκούσατέ μου τῆς πρὸς ὑμᾶς νυνὶ ἀπολογίας. Apologetics(弁証)という言葉は、απολογουμαι(<απο, 強意+λογος, 言葉 / apologeo…

「三位一体の中で、御父もまた御子に恭順(submit)しているのです。ですから、御子との関係において、御父に固有の権威があるわけではないのです」という主張はどうでしょうか。【三位一体論とフェミニズム】前篇

以下は、ウィリアム・P・ヤング著『神の小屋』の中で、「イエス」が、三位一体の神のことを説明する場面です。 「イエス」が主人公のマックに言うセリフ: これこそ、パパ(御父)およびサラユ(聖霊)と私(イエス)の関係にある美しさなんだ。 私たち[三…