巡礼者の小道(Pursuing Veritas)

聖書の真理を愛し、歌い、どこまでも探求の旅をつづけたい。

フェミニズム批評

女性としての召命および「ジェンダー間闘争」という虚構について

「大きくなったら、私はいずれ教皇になる」というプラカードを掲げ、女性叙階を要求する独カトリック女性団体「マリア2.0」のデモ(出典) 「女性解放の思想は、両性間に横たわる深い敵意、ならびに嫉妬やまねごとに基づいている。こうして女性たちは単なる…

アマゾン・シノドス異教儀式の背後に見え隠れするもの——女神神学(thealogy)及びエコ・フェミニズムに関する考察

パチャママ像 (出典) 目次 アマゾン・シノドス異教儀式の背景にはいかなる思想的・神学的流れがあったのか 二種類の宗教フェミニスト 女神神学(thealogy)とは?

モダニスト聖書観とキリスト教フェミニズムの相関関係について

イエズス会のジェームス・マーティン氏は先日、ツイッター上で公に聖書の正当性に疑問を投げかけました。

女性叙階および同性婚祝福に関するカリストス・ウェア府主教の不穏な言明について(by ヨアンネス・アピアリウス神父)【正教フェミニズム問題】

カリストス・ウェア府主教(正教会) Fr. Ioannes Apiarius, Met. Kallistos Ware on the Ordination of Women and Blessing of Same-Sex Marriages, 2018.(拙訳)

用語のひとり歩きに注意しようーー誤用・乱用されがちなニューマンの「キリスト教教義の発展」というコンセプトについて

発展(development)とは? かつて誰かによって提唱された言葉が、時代を経るにつれて、作者の元来の意図や限定的文脈を超え、さまざまに解釈されつつ、「言葉のひとり歩き」を始める事例は歴史上、後を絶たないと思います。

トロイの木馬ーーアングリカン・コミュニオンの女性司祭制は、「女性助祭」導入から始まった。(by ドロシー・マクリーン記者)

『トロイアの木馬の行進』、ジョヴァンニ・ドメニコ・ティエポロ画(出典) 目次 「アングリカン女性助祭」の登場 英国及びスコットランドにおける「トロイの木馬」

革命ーー社会主義『ドストエフスキーの世界観』(by ニコライ・ベルジャーエフ)

出典 ベルジャーエフ著作集第二巻『ドストエフスキーの世界観』(斎藤栄治訳)白水社より一部抜粋 ドストエフスキーは、天才的な透視的眼光をもって、きたるべきロシア革命の、おそらくはまた世界革命の理念的基礎と性格とを悟った。彼は、言葉の最も真実の…

ジョージ・オーウェルと『1984年』ーーいかにして自由は死に絶えていくのか

《刑務所の中庭(囚人の運動:ドレを模して)》。画家のフィンセント・ファン・ゴッホ によって制作された作品。制作年は1890年から1890年。出典 目次 ジョージ・オーウェルのディストピア小説『1984年』 集産主義(collectivism) 民主社会主義(democr…

言論の自由についてーージョーダン・ピーターソンへのインタビュー【2018年、豪州】

トロント大学のキャンパスで、彼に抗議する学生たちに対峙するジョーダン・ピーターソン教授。(xeやxirといった最近作り出された)様々な代名詞使用を国民に強制するカナダ政府の法案に対し、ピーターソンが公的に不賛成の意を表明した直後の様子。2016…

トランスジェンダー主義に関し、リベラル派知識人たちが見落としている点について(by ジョン・ミルバンク、ノッティンガム大学)

国際反ホモフォビア・トランスフォビア・バイフォビアの日(IDAHO)に、LBGT旗を掲揚するノッティンガム評議会。(出典) 目次 トランスジェンダー主義に関し、リベラル派知識人たちが見落としている点について(by ジョン・ミルバンク、ノッティンガム大学…

「言論の自由」を脅かす、新しい「寛容」?!ーーアバディーンシャー高校での事例

出典 「私は君の意見に賛成しない。しかし、君がそれを言う権利は命を賭けても守ろう。」ヴォルテール 「一人を除く全人類が同一の意見を持ち、ただ一人が反対の意見を抱いていると仮定しても、人類がその一人を沈黙させることは不当である。それは、仮にそ…

性のアナーキー(Sexual Anarchy )ーー現在カリフォルニア州で起こっていること(by ジョサイア・トレンハム神父)【汎セクシュアリズムとジェンダー全体主義】

カリフォルニア州サンディエゴ、LGBTプライド、2019年(出典) 「『寛容』の新しい定義は、一貫性がないだけにとどまらず、それは矛盾をきたしており、実際、モダニズムの下に存在していた従来の『寛容』よりも、むしろよりいっそう寛容精神を欠くもので…

今こそ聖書的女性像という神話を打ち壊す時?ーーベス・アリソン・バー女史の記事に対する考察

わら人形(出典) ベイラー大学歴史学科准教授であるベス・アリソン・バー女史のお書きになった「今こそ聖書的女性像という神話を打ち壊す時(Time to Bust the Myth of Biblical Womanhood)」という記事を読みました。

ああ、悪を善、善を悪と言っている者たち。ーーイエズス会士ジェームス・マーティン神父の倒錯した教説について(by マイケル・ヴォリス記者)

預言者イザヤ(出典) 「ああ、悪を善、善を悪と言っている者たち。彼らは闇を光、光を闇とし、苦みを甘み、甘みを苦みとしている。」イザヤ書5章20節 Michael Voris, DENOUNCE HIM, May 15, 2019(抄訳) 先週、ジェームス・マーティン神父は、ポーラン…

LGBTを巡る決戦の場、ついに正教へ。正教会司祭たち、最後の砦として頑張れ!(by ロッド・ドレアー)

要塞(出典) Rod Dreher, LGBT Fight Comes To Orthodoxy, 2018(抄訳)

「事の真相を名指しで呼ばない限り、問題解決はない。」(by ビガーノ大司教)【女性叙階、ホモセクシュアリティー、対等主義】

抗議運動をするドイツ・カトリック女性グループ「マリア2.0」(出典) 女性叙階を支持しているあるカトリック教徒の方が次のように言っておられました。 「最大の問題は、聖職者による性的虐待をめぐる問題であり、彼ら男性聖職者たちはこの問題をいかに…

独カトリック教会の女性たちが叙階を要求し一週間のスト。(by マイケ・ヒクソン記者)

抗議運動をするドイツ女性グループ「マリア2.0」(出典) Dr. Maike Hickson, German bishops back women refusing to go to Sunday Mass to protest abuse crisis(抄訳) 2019年5月16日、ドイツ(LifeSiteNews)ーー。独教会司教会議は、フェミ…

疎外されている若い男性たちの苦境を想い私は泣かずにはいられない。ーージョーダン・ピーターソンへのインタビュー【2018年、英国にて】

英国では毎日少なくとも3人の若い男性が自ら命を絶っている。(IB Times UKの統計より) Alienating Young Men is Deeply Sad - Jordan Peterson - UK Interview 15 01 2018(抄訳)

福音主義にはリベラリズムの倫理的土砂崩れを食い止める力と権威が無いことをついに悟る。

土砂崩れ(出典) 2017年1月、私は、日本福音同盟(JEA)のみなさんに以下のような公開レターを書きました。

家父長制は善いもの。(by ドワイト・ロングネッカー神父)

レンブラント作『放蕩息子の帰還』 Fr. Dwight Longenecker, In Praise of Patriarchy, 2010(拙訳) 私が聖公会司祭を務めていた時分、〔アングリカン・コミュニオン内で〕フェミニストたちが女性司祭叙階のための闘争をしていました。

同性婚と倫理的議論の破綻(by ロバート・バロン司教)

出典 Bishop Robert Barron, GAY MARRIAGE AND THE BREAKDOWN OF MORAL ARGUMENT, April 16, 2013(拙訳)*1 *1:

米国聖公会キャサリン・ジェファーツ・ショーリ主教の異端教説について(by ロバート・バロン司教)

Bishop Barron on The Limits of Tolerance, 2013(拙訳) 何年か前に掲載された『ニューヨーカー』誌の風刺作品の中で、ーー今日キリスト教会を席巻しているーーいわゆる「包括性(inclusivity)」という名のイデオロギーの愚かしさが揶揄されていました。

『虚偽のキリスト像(Counterfeit Christs)』ーートレント・ホーン氏へのインタビュー(by マット・ネルソン)

Matt Nelson, COUNTERFEIT CHRISTS”: AN INTERVIEW WITH TRENT HORN, May 3, 2019(抄訳) インタビュアー:『虚偽のキリスト像(Counterfeit Christs)』が出版されました。本書の内容について少しお話ください。

「寛容」の諸限界について(by ロバート・バロン司教)

ケヴィン・ロバートソン主教(写真左)と彼の同性パートナーであるモハン・シャーマ氏(写真右)が、女性主教スーザン・ベル女史(写真中央)の司式によって結婚。2018年12月28日。カナダ、トロントにある聖ヤコブ聖公会聖堂にて。(出典) Robert B…

教団内のフェミニズム問題、リベラル背教の問題に苦しむ教職者、信徒たちのための慰め、そして避難所ーー属人区カンタベリーの聖オーガスチン会衆

出典 1992年の女性の司祭按手容認という決議から、2014年の女性主教按手容認という決議に到る歳月の間、聖公会内の忠実な信仰者たちは孤立化と行き場のなさという二重の苦しみを味わってこられたと聞いています。

アングリカン主義の自己破壊作業はほぼ完了した。(by ブライアン・クロス、マウント・マースィー大学)

英国国教会内の団体Women and the Church(出典) Bryan Cross, Anglicanism Nearly Finished Destroying Itself, 2008 現在アングリカン信者に残されている選択は、①各人が、自分と同見解を持つ(南米やアフリカ等)どこかの司教を見つけ出し、そうした上で…

聖母マリア(Θεοτόκος)に関し、目から鱗が落ちた瞬間についての証し

堅実な福音主義クリスチャンたちにとって、カトリック教会への参入を妨げている最大のハードルの一つが、聖母マリアに関する教義です。

アングリカン主義、ニューマン、そして教会一致の問題(byドワイト・ロングネッカー神父)

Anglicans Ablaze: The Challenges Facing the Anglican Church in North America Fr. Dwight Longenecker, ACNA, Newman and Unity, 2009(拙訳) 北米聖公会(ACNA)は、「一致と忠実さ」にコミットしている新しいアングリカン・グループです*1。私の知る…

福音主義者と権威の危機(by ブライアン・クロス、マウント・マースィー大学)

Bryan Cross, Evangelicals and the Crisis of Authority, 2009(拙訳) ジム・トンコヴィチが「福音主義者と権威の危機*1」と題する優れた論考を書いています。この記事は、ホモセクシュアリティーおよび学問の自由を巡って現在、カルヴィン・カレッジが通…

アイデンティティ・ポリティクスと文化的マルクス主義(by ジョーダン・ピーターソン、トロント大学)

ジョーダン・ピーターソン(Jordan Peterson, 1962-) 目次 はじめに マルクス主義思想が実行に移された時、何が起こったのか 「消えた」のではなく「形を変え」生き続けるマルクシズム ジャック・デリダ