キリスト論(Christology)
見よ。「キリストの代理人」が 十字架に架かりしキリストを、 キリスト教会から 駆逐・排斥しようとしている。
一人の隠遁者が 黙々とキリスト磔像を彫っている。 世界の果てで。 永遠の「今」を生き、 孤高の内に祈り、 神のうちに安らぐ。
写真素材 pro.foto 聖マカリオスの祈りの中に次のような箇所があります。「わが罪をお赦しください、おお、ただ一人罪なき御方よ。今日というこの日に汝に対して犯した罪――意識的に、もしくは知らずに――言葉において、行ないにおいて、思いにおいて、自分の…
出典 一人の人間が画面に映っている。彼女は、各自が家で自在にできる「セルフ・コミュニオン」というもののハウツーを聴衆に教えている。 彼女は自分で司祭の祝祷をし、自分で聖餐のパンを裂き、自分で口に入れ、自分で葡萄酒を領している。彼女は「個」と…
ー ダマスコの聖イオアン(ヨアンネス;675-749) 「東方教会でヨアンネス〔=イオアン〕は何よりも三つの講話『聖画像破壊論者駁論*1』によって知られます。 この講話は彼の死後、聖画像破壊論者によるヒエレイア教会会議(754年)によって断罪されました。…
カッパドキア三教父 4世紀のキリスト教世界を混乱させたアリウス派論争の収拾に大きな役割を果たし、ニカイア信仰の確立に尽くしたギリシア教父たち。大バシレイオス、その弟ニッサのグレゴリオス、両者の友人ナジアンゾスのグレゴリオスの3人で、すべて小…
さまざまな空想の妄から解き放たれた心は、それ自身の内に聖く神秘的な思念を生み出すようになるだろう。それはあたかも、穏やかなる海で、魚が跳ね上り、イルカたちがはね回るのを見るかのごとくある。 バトスのヘシュキオス*1 *1:シナイ・バトス修道院長の…
質問者のコメント ハミルトン師の応答 アンチペルソナ主義(antipersonalism)――危険な教義 聖グレゴリオス・パラマスと、ロマニデスの描き出す〈パラマス像〉のギャップに驚く 東西の教父たちとギリシャ哲学 「聖書」と「教父文書」の間の区別を実質上、破…
Seraphim Hamilton, Why Orthodoxy? 4. Orthodox theology is beautiful and useful.(拙訳) 〔アンチ・カトリックではないにも拘らず〕依然としてなぜ私がローマ・カトリックでないのか、をここで説明できるように思います。聖書、教会史および哲学的神学…
目次 聖書論とキリスト論 神的エネルゲイアーー「ロゴイ(logoi )」 シネルギア(協働;synergy)に関する正教理解 神のエネルゲイアと終末(eschaton) 聖書の霊感 聖書の歴史的信憑性 第一番目の欠陥――神の包括的摂理に関する理解不足 第二番目の欠陥――万…
Vern Sheridan Poythress, Understanding Dispensationalists, Westminster Theological Seminary, PA, 1986(インターネットにて公開) 著者紹介 はじめに 用語定義・聖書の歴史的形態・ジョン・N・ダービーについて スコフィールドのディスペンセーション…
Maria Madise、ヴォイス・オブ・ザ・ファミリー Catholic woman warns against female ordination: an ‘attack’ on Christ’s relationship with His Church, Oct, 2019(拙訳) 女性叙階を推進しようとする動きは、——アマゾン・シノドス過程の当初より見受け…
聖トマス・アクィナス(出典) www.firstthings.com Andrew Louth, The Dumb Ox and the Orthodox: A Review of Orthodox Readings of Aquinas by Marcus Plested, First Things(抄訳) Marcus Plested, Orthodox Readings of Aquinas, Oxford University P…
イタリア、ラヴェンナ(出典) 「聖画像は礼拝時に起こることと内的につながっています。歴史はキリストにおいて秘跡となり、キリストは秘跡の源泉です。それゆえ、キリストの聖画像は宗教絵画芸術の中心です。キリスト聖画像の中心は過越秘儀です。過越に焦…
Catholic “Women Priests”: Can There Be a Discussion? – Catholic World Report Taylor Marshall & Timothy Gordon, Pope Francis on Women Deaconesses: Can Women be Ordained? Amazon Synod, May 13, 2019(抄訳) テーラー・マーシャル:なぜ女性の叙…
堅実な福音主義クリスチャンたちにとって、カトリック教会への参入を妨げている最大のハードルの一つが、聖母マリアに関する教義です。
出典 目次 無神論者の家庭に生まれる 美術史の教授との出会い キリスト教美術の世界 石像の研究でイタリアへ 「生きていくのがしんどい。もう生きたくない。」 初めてのミサ カトリックか、プロテスタントか ジョン・ヘンリー・ニューマン カトリシズムのユ…
The Rorate Caeli Mass〔ローマ典礼〕(出典) 「過去の歴史をもってキリストは、彼の秘跡において、時を旅する途上にあります。私たちはその出来事に取り込まれました。その出来事は一方で、過ぎ去る時を乗り越え、教会の秘跡執行において、私たちの間に現…
目次 「テーラー、地獄に落っこちちゃうよ。」 御言葉を通しての救い ヨハネ・パウロ二世ーー反キリスト? 信仰と理性の和合 アングリカン司祭になる 教皇が死んだ! 私にローマを指し示した一人のラビ カンタベリーからローマへの行路 訳者によるエピローグ
シリアの聖エフレム(Ἐφραίμ ὁ Σῦρος, 306頃-373年) 目次 シリアの聖エフライムの祈り シリアの聖エフレム(ベネディクト十六世) 有益な資料
アド・オリエンテム("to the East")。東の方角を向いて祈るのはなぜだろう? 写真 目次 第二部 典礼における時間と空間 第2章 聖なる場所ーー教会建築の意味 第3章 典礼における祭壇と祈りの方向性
女性司祭ーー存在論的奇形性(ontological disfigurement)及びキリスト論的歪曲(Christological distortion)という惨劇 (写真:Feminism and the Catholic Priesthood: What’s the Root of the Matter?) 目次 『カトリック教会のカテキズム』1577項…
出典 目次 著者について 典礼ーー「神の王国」の体験 イコン イコンのキリスト論的な意味 永遠の像 聖堂の装飾とその象徴的意味 「心のうちの修道生活」
自分で決定した正典(カノン)を披露するマルキオン(出典) 目次 はじめに ケリントス、マルキオン、ヴァレンティヌス、ケルド等はいかなる人物であったのか? グノーシス主義者たちは何を教えていたのか? 教会的含意(One Ecclesial Implication)
目次 初期キリスト教世界の創世記1-3章読解 イヴとマリアの比定ーー教父エイレナイオス イヴとマリア――均衡のとれた両端の開示 第二のイヴとしてのマリアーー「歴史循環説」への批判 「イエスの人間格」に躊躇するグノーシス派の認識に対する、教父たちの…
「あらゆる善の中でも至高善である『一致』が、あなたにとっての最大の関心となるよう専心しなさい。」ーーアンティオケの聖イグナティオス(『聖ポリュカルポスへの手紙』2世紀) "The Institution of the Eucharist" Nicolas Poussin (1594-1665) 目次 初…
431年に開催されたエフェソス公会議(出典) 目次 全地公会議に対するプロテスタントとカトリックそれぞれの捉え方 エフェソス公会議 告白者マクシモス
聖ヨハネの昇天、Taddeo Gaddi (1348-1353) Collezione Vittorio Cini, Venice、出典 目次 はじめにーー教会はまたたく間に背教に陥ったのでしょうか? ジレンマ モルモン教宣教師たちの訪問を受ける。 それでは、プロテスタントである自分はどうなんだろう…
目次 「古代教会理解への《橋渡し》となったわがペンテコステ信仰に感謝!」ーー元アッセブリーズ・オブ・ゴッド教団ブレント・スタッブス師の証し はじめに 生い立ち ミニストリーへの召し オーラル・ロバーツ大学へ進学 信仰の動揺 「大いなる背教」という…
目次 はじめに I. 語学的考察 1. πίστις の語義 2. πίστις に係る属格表現 2.1 事物を表す名詞の属格 2.2 人格的存在を表す名詞の属格 2.2.1 神的存在を表す名詞の属格 2.2.2 人間を表す名詞の属格 2.2.3 イエス・キリストを表す名詞の属格 II. 釈義的考察 1…