巡礼者の小道(Pursuing Veritas)

聖書の真理を愛し、歌い、どこまでも探求の旅をつづけたい。

キリスト教リベラリズムの諸形態

カトリック改宗か正教改宗かの最終判断はやはり一筋縄ではいかない。

二択を余儀なくされる分裂した世界に生きていることがつらい。(出典) 先日、プロテスタンティズムからローマ・カトリック経由で東方正教会に改宗した方と、ローマ・カトリックからプロテスタントに行き、後に保守聖公会経由でカトリックに帰還した方の間の…

モダニスト聖書観とキリスト教フェミニズムの相関関係について

イエズス会のジェームス・マーティン氏は先日、ツイッター上で公に聖書の正当性に疑問を投げかけました。

カトリック教会未曽有の大惨事に泣く。【一求道者の告白】

目次 はじめに 和解したい 転向、そして「カトリック教会恥辱の夏(The Summer of Shame)」の混沌の中で 2018年12月31日の夢 リベラリズムの根源——「自然主義」 おわりに 〔補足〕Crying with my broken-hearted Catholic friends and with my frag…

パチャママ異教オブジェがテヴェレ川に廃棄されたことを信者はどのように捉えるべきなのだろう?【異教祭儀とキリスト教倫理】

これはまさしく偶像礼拝です。二人の司教が肩に「パチャママ」偶像をかつぎ、シノドス会場へ行進し、その二人をフランシスコ教皇が歓迎しています。「あなたには、わたしのほかに、ほかの神々があってはならない」(出エジプト記20章2節)。 ジョン・スト…

用語のひとり歩きに注意しようーー誤用・乱用されがちなニューマンの「キリスト教教義の発展」というコンセプトについて

発展(development)とは? かつて誰かによって提唱された言葉が、時代を経るにつれて、作者の元来の意図や限定的文脈を超え、さまざまに解釈されつつ、「言葉のひとり歩き」を始める事例は歴史上、後を絶たないと思います。

ポール・L・ガヴリリュク著「ハルナックの『ヘレニズム化されたキリスト教』か、それともフロロフスキーの『聖なるヘレニズム』か?」レビュー

目次 著者ポール・L・ガヴリリュク氏について 二つの対極的見解 ハルナックの「ヘレニズム化/堕落」説に対する批評 フロロフスキーの「キリスト教ヘレニズム」に対する批評 おわりに

トランスジェンダー主義に関し、リベラル派知識人たちが見落としている点について(by ジョン・ミルバンク、ノッティンガム大学)

国際反ホモフォビア・トランスフォビア・バイフォビアの日(IDAHO)に、LBGT旗を掲揚するノッティンガム評議会。(出典) 目次 トランスジェンダー主義に関し、リベラル派知識人たちが見落としている点について(by ジョン・ミルバンク、ノッティンガム大学…

ああ、悪を善、善を悪と言っている者たち。ーーイエズス会士ジェームス・マーティン神父の倒錯した教説について(by マイケル・ヴォリス記者)

預言者イザヤ(出典) 「ああ、悪を善、善を悪と言っている者たち。彼らは闇を光、光を闇とし、苦みを甘み、甘みを苦みとしている。」イザヤ書5章20節 Michael Voris, DENOUNCE HIM, May 15, 2019(抄訳) 先週、ジェームス・マーティン神父は、ポーラン…

フリーメーソン宗教無差別主義とエキュメニズム宗教間対話精神の親和性について【教皇フランシスコと世界統一宗教】

出典 Patrick Coffin, The Truth About the Masonic Lodge, May, 2019(抄訳) フリーメーソンは相対主義および宗教無差別主義(religious indifferentism)を説いています。この点に関し、教皇レオ13世回勅『フマヌム・ジェヌス』を再び見てみる事にしまし…

そもそもなぜそこに「フェンス」が建てられたのか?(by G・K・チェスタートン)【教皇フランシスコと世界統一宗教】

宗教間対話(interfaith dialogue)出典 G.K. Chesterton, The Thing, "The Drift from Domesticity," 1929(拙訳) (「変形」させることとは一線を画し)何事かを「改革」することに関してであるが、ここに明白にして単純なる一つの原則がある。おそらくこ…

福音主義にはリベラリズムの倫理的土砂崩れを食い止める力と権威が無いことをついに悟る。

土砂崩れ(出典) 2017年1月、私は、日本福音同盟(JEA)のみなさんに以下のような公開レターを書きました。

家父長制は善いもの。(by ドワイト・ロングネッカー神父)

レンブラント作『放蕩息子の帰還』 Fr. Dwight Longenecker, In Praise of Patriarchy, 2010(拙訳) 私が聖公会司祭を務めていた時分、〔アングリカン・コミュニオン内で〕フェミニストたちが女性司祭叙階のための闘争をしていました。

チリの司教、跪き聖体拝領に与ろうとする信者たちへの拝領を拒否。(by リサ・ボーン記者)

跪いている女性への聖体拝領を拒むチェレスティノ・アノス司教、2019年4月18日. (出典) 目次 チリの司教、跪き舌による聖体拝領を受けようとする信者たちへの拝領を拒絶。(by リサ・ボーン記者) 『指針 あがないの秘跡』 (Redemptionis Sacrament…

米国聖公会キャサリン・ジェファーツ・ショーリ主教の異端教説について(by ロバート・バロン司教)

Bishop Barron on The Limits of Tolerance, 2013(拙訳) 何年か前に掲載された『ニューヨーカー』誌の風刺作品の中で、ーー今日キリスト教会を席巻しているーーいわゆる「包括性(inclusivity)」という名のイデオロギーの愚かしさが揶揄されていました。

『虚偽のキリスト像(Counterfeit Christs)』ーートレント・ホーン氏へのインタビュー(by マット・ネルソン)

Matt Nelson, COUNTERFEIT CHRISTS”: AN INTERVIEW WITH TRENT HORN, May 3, 2019(抄訳) インタビュアー:『虚偽のキリスト像(Counterfeit Christs)』が出版されました。本書の内容について少しお話ください。

英国国教会はプロテスタンティズムの道を選び取った。(by ブライアン・クロス、マウント・マースィー大学)

アングリカン・コミュニオンの分断・亀裂(出典) Bryan Cross, Church of England chooses the way of Protestantism, 2008(拙訳) 月曜夜、英国国教会一般総会にて投票が行われ、女性主教叙階が認可されました。

「寛容」の諸限界について(by ロバート・バロン司教)

ケヴィン・ロバートソン主教(写真左)と彼の同性パートナーであるモハン・シャーマ氏(写真右)が、女性主教スーザン・ベル女史(写真中央)の司式によって結婚。2018年12月28日。カナダ、トロントにある聖ヤコブ聖公会聖堂にて。(出典) Robert B…

教団内のフェミニズム問題、リベラル背教の問題に苦しむ教職者、信徒たちのための慰め、そして避難所ーー属人区カンタベリーの聖オーガスチン会衆

出典 1992年の女性の司祭按手容認という決議から、2014年の女性主教按手容認という決議に到る歳月の間、聖公会内の忠実な信仰者たちは孤立化と行き場のなさという二重の苦しみを味わってこられたと聞いています。

アングリカン主義、ニューマン、そして教会一致の問題(byドワイト・ロングネッカー神父)

Anglicans Ablaze: The Challenges Facing the Anglican Church in North America Fr. Dwight Longenecker, ACNA, Newman and Unity, 2009(拙訳) 北米聖公会(ACNA)は、「一致と忠実さ」にコミットしている新しいアングリカン・グループです*1。私の知る…

福音主義者と権威の危機(by ブライアン・クロス、マウント・マースィー大学)

Bryan Cross, Evangelicals and the Crisis of Authority, 2009(拙訳) ジム・トンコヴィチが「福音主義者と権威の危機*1」と題する優れた論考を書いています。この記事は、ホモセクシュアリティーおよび学問の自由を巡って現在、カルヴィン・カレッジが通…

「教会合同」という語のニュアンスについて

皆さんはこの写真からどのようなメッセージを受け取っていますか?(出典) ある忠実なプロテスタント教徒の方が、以下のような懸念を表明しておられました。 「N・T・ライトは、教会合同つまりエキュメニカル運動の回し者である。ローマ・カトリックとプロ…

私の辿ってきた道ーーアルバート・ホールダー氏の信仰行程

目次 復元末日聖徒イエス・キリスト教会(RLDS)宣教師家庭の子として 「末日聖徒イエス・キリスト教会/モルモン教会」と「復元末日聖徒イエス・キリスト教会」の共通点と違いについて 「大いなる背教」 「新しい啓示」 復元派内での分裂 父、宣教師をやめ…

カンタベリーからローマへの軌跡ーーテーラー・マーシャル師(元聖公会司祭)の信仰行程

目次 「テーラー、地獄に落っこちちゃうよ。」 御言葉を通しての救い ヨハネ・パウロ二世ーー反キリスト? 信仰と理性の和合 アングリカン司祭になる 教皇が死んだ! 私にローマを指し示した一人のラビ カンタベリーからローマへの行路 訳者によるエピローグ

懐疑主義を乗り越える。ーー21世紀キリスト教弁証と聖トマス・アクィナス

...トマス・アクィナスは、キリスト教信仰と理性の間には自然な調和があることを示しました。これこそがトマスの偉大な業績です。トマスは、二つの文化が出会った時代に(当時、信仰は理性の前に降服しなければならないように思われていました)、二つの文化…

舌による聖体拝領ーー人間疎外の問題に対する神の愛なる御応答と永遠の智慧

ジャコメッティの作品に登場する人間像。互いに疎外されており、観察者からも疎外されている。(出典) 初めてカトリック教会(東方典礼)で聖体拝領の光景をみた時の驚きと感動を私は生涯忘れることができないと思います。

ローマ典礼における伝統復帰の兆し!

出典

私の辿ってきた道ーーダグラス・M・ボウモント師の信仰行程【その2】英国国教会に通い始める

【その1】からの続きです。 出典 目次 英国国教会に通い始める 機能的グノーシス主義("functional Gnosticism") アングリカン主義のジレンマに気づく

「典礼乱用」と「聖職者の性犯罪/ゲイ・ネットワーク」の密接なる相関関係について

今日における教会の危機は、以下に挙げる二つの姿勢の中に現出している。すなわち、『グノーシス主義的スピリチュアリズム*1』と『水平的自然主義』である。ーーアタナシウス・シュナイダー司教*2 *1: *2:Bishop Athanasius Schneider is defending traditio…

私の辿ってきた道ーーアンドリュー・プレスラー師の信仰行程【その4】

【その1】【その2】【その3】からの続きです。 ペテロとパウロ、そして一つの教会。(出典) 目次 目の前に立ちはだかるカトリック教会と正教会。さあ、どうするか。 ローマ典礼の新しい形態に失望、落胆。そして挫折。 私の発見した「カトリック教会」は…

第二バチカン公会議研究④ーーヨーゼフ・ラッツィンガーの回想記

第二バチカン公会議(出典) ベネディクト16世ヨーゼフ・ラッツィンガー著(里野泰昭訳)『新ローマ教皇ーーわが信仰の歩み』(春秋社)より一部抜粋 (下の目次の小見出しは読みやすさを考え、ブログ管理人が任意に作成したものです。) 目次 どのテーマ…