巡礼者の小道(Pursuing Veritas)

聖書の真理を愛し、歌い、どこまでも探求の旅をつづけたい。

キリストと教会

何をもって「一致」とするのか?ーーピーター・ライトハート著『プロテスタンティズムの終焉ーーバラバラになった教会の一致を求めて』に対する東方正教会の評価

そもそもなぜフェンスがそこに建てられたのかを知らないうちに、それを取り外そうとしてはならない。決して。ーーG・K・チェスタートン 目次 未来の「合同教会」 ポスト福音主義と彷徨う宗教的遊牧民 大文字のChurch 現実 家族か他人か

世俗の時代における福音宣教ーーサクラメント性の回復を求め、これからの道を模索するプロテスタントの指導者たち(by ジェームズ・K・A・スミス、カルヴァン大学)

ワートバーグで説教するルター(出典) 目次 世俗の時代における福音宣教を考える(ジェームズ・K・A・スミス、カルヴァン大学) 【参考資料】世俗の時代の「護教論」ーーチャールズ・テイラーの神学的な歴史ーー(一橋大学社会科学、坪光生雄氏) 第一節 は…

教会の「公同性」と「多様性」を私たちはどのように考えらればいいのだろう?(by ケヴィン・バウダー、中央バプテスト神学校)

一つの大きな邸宅ーーこの中にはいくつ位の部屋があるんだろう?(写真) Kevin Bauder, Leithart and Wilson on the Church, 2016(拙訳) 少し前に、ピーター・ライトハートは「はたしてプロテスタンティズムに将来はあるのだろうか?」と人々に問いかけま…

教派主義的キリスト教について(by ピーター・J・ライトハート)

Peter J. Leithart(1959~)ウェストミンスター神学大修士、ケンブリッジ大Ph.D. セイント・アンドリュース大神学部元教授。米国長老教会(PCA)の長老としての按手を受ける。2011年6月、Federal Visionに関する見解のことで長老会から(異端の疑い…

教会の都市名の「語源」と教会の「状態」を連結させる誤謬ーー黙示録2-3章の「7つの教会」釈義について(by ニゲル・トムス)

出典 目次 7つの教会とウィットネス・リーの解釈 ラオデキヤーー「悪魔的に」堕落した教会内の民主主義?

黙示録2章のニコライ派に関し一般に信じられている〈神話〉についてーー「語根にかかわる誤謬(root fallacy)」の事例

ニコライ派ーーキリスト教内における権力とコントロール(ヘブル的ルーツ運動に関与するMidrash Monthlyのサイトより)Nicolaitan | Midrash Monthly 目次 はじめに 初代教会の証言 現代の実例 結語 〔一次資料〕ニコライ派に関する古代および中世文献 〔補…

彼/彼女は「ネーミング」した。ーー分派的新興運動がみずからを「聖書的回復運動」とみなしていく道すじについて

目次 はじめに 大砲の撃ち込みと「ネーミング」 「ネーミング」と硬直化 彼/彼女は「ネーミング」した。

神の永遠の御住まい(ゲルハルダス・ヴォス、R・B・カイパー)

神の栄光が都を照らし(黙21:23) 目次 幕屋(ゲルハルダス・ヴォス) 幕屋 キリストーー対型的幕屋(anti-typical tabernacle) 幕屋はまた教会の予型でもある 神の家ーー永遠の住まい(R・B・カイパー)

ただ恵みによってーー「ヘブル的ルーツ運動」:ある脱会者の心の軌跡

恵みとは、、何だろう(出典) 目次 はじめに パート1 ことの始まり はじめてのメシアニック・シャバット 礼拝の美しさ、神に対する畏敬 「ヤハウェ」と「イェシュア」 シッドゥールを用いた祈り パート2 より深く入っていく 「新契約」ではない「更新され…

「はじめから全く挫折し崩壊状態にあった教会」ーージョン・ネルソン・ダービーの教会観・終末観及びその思想的余波について(by E・H・ブロードベント他)

ジョン・ネルソン・ダービー(1800-82) 目次 ジョン・ネルソン・ダービーの教えーー崩壊状態にある教会 「おのおののディスペンセーションは最初から失敗していた。」 「崩壊状態にある教会」というダービーの教会観に対するアウグスト・ロシャーの…

永遠なるものと時間的なものーーキリスト者の歴史観と希望について

キリストの世界において、遠方が裂け、開く。天穹が割れ、開く。 「キリスト教的意識は、永遠なものが時間の中にいりこむことができることを究極まで承認したことによって、歴史を、歴史の観念を与えたのであった。」と異色のロシア人哲学者ニコライ・ベルジ…

あゝ教会の公同性!

広く、どこまでも広く、 遠く、そこには果てがない。 「我は、、聖なる公同の教会、、を信ず。」 Πιστεύω εις,, αγίαν καθολικην εκκλησίαν. Credo in,,sanctam Ecclesiam catholicam. ーー使徒信条 「わたしは、聖なる、普遍の、使徒的、唯一の教会を信じま…

「使徒的」であることについて

「わたしは、聖なる、普遍の、使徒的、唯一の教会を信じます。」 Πιστεύω..είς μίαν, αγίαν, καθολικήν καί αποστολικήν Έκκλησίαν. Credo..et unam, sanctam, catholicam et apostolicam Ecclesiam. ーーニケヤ・コンスタンティノープル信条(381年) 私…

使徒信条について(『ベイカー福音主義神学事典(Evangelical Dictionary of Theology)』より)

目次 使徒信条について 【参考資料1】古ローマ信条のラテン語訳とギリシャ語訳 【参考資料2】カトリック教会、聖公会、プロテスタント教会それぞれの訳文 ① カトリック教会 ② 聖公会(英国国教会) ③ プロテスタント 【補足資料】

聖書のワード・スタディーをする際に注意すべき事:その⑪ 「あれかこれか?」:根拠なき意味の選言/分離および制限(by D・A・カーソン)

あれか、これか D.A.Carson, Exegetical Fallacies, Chapter 1. Word-Study Fallacies, p.25-66(拙訳) 小見出し 意味の選言/分離(semantic disjunction)とは ヨハネ17:11のκαθώςについて

教会はいつ始まったのか?(by D・A・カーソン)

D・A・カーソン(トリニティー神学校) D.A. Carson, When Did the Church Begin?(全訳) 「教会はいつ始まったのか?」この問いは、特に神学を学ぶ学生たちの間で頻繁に出されます。

「『牧会職は男性だけに限られます』『妻は夫に従え』というような今日的議論は、19世紀にクリスチャンが展開していた奴隷制擁護の議論とパラレル関係にありませんか?」という主張はどうでしょうか。

日本福音同盟(JEA)のホームページの「女性委員会」のセクションに、世界福音同盟女性委員会出版 「性差によるのか、賜物によるのか」翻訳文と資料・考察という項があり、そこには、マリリン・B.・(リン)・スミス著 Gender Or Giftednessの日本語訳が全文…

諸契約の成就者キリスト

美しい北海道の自然、苫小牧(写真) 諸契約の成就者キリスト (苫小牧福音教会 水草修治師)

教会の性質と目的――「教会」と「イスラエル」について(by ウェイン・グルーデム、ジョージ・ラッド他)

目次 ウェイン・グルーデム著「教会とイスラエル(The Church and Israel)」『組織神学』第44章 【追加資料】【歴史的プレミレ】ジョージ・ラッド著『終末論』(第2章 イスラエルについてはどうか。)より 【追加資料2】【歴史的プレミレ】ディスペンセ…

キリストの栄光のからだ ③――見える一致への切望と努力(R・B・カイパー)

R・B・カイパー著、山崎順治訳『聖書の教会観―キリストの栄光のからだ―』より抜粋 The Glorious Body of Christ: The Ideal of Visible Unity, by R. B. Kuiper (1886-1966) 目次 現実的理想主義 理想的現実主義 現実的理想主義 キリストの教会は、その内面…

キリストの栄光のからだ ②――その「一致」と「分離」(R・B・カイパー)

R・B・カイパー著、山崎順治訳『聖書の教会観―キリストの栄光のからだ―』より抜粋 The Glorious Body of Christ: Unity and Division by R. B. Kuiper (1886-1966) 目次 極端な教派主義(Extreme Denominationalism) 極端な合同主義(Extreme Unionism) キ…

キリストの栄光のからだ ①――その「一致」と「多様性」(R・B・カイパー)

R・B・カイパー著、山崎順治訳『聖書の教会観―キリストの栄光のからだ―』より抜粋 The Glorious Body of Christ: Unity and Diversity by R. B. Kuiper (1886-1966) R.B. Kuiper 目次 一つの教会 多くのかたち 数年前、ウェンデル・ウィルキーが「世界は一つ…

「創世記1-3章によれば、男性のかしら性(male headship)というのは、人類が堕落する以前には存在していませんでした。ですから、これは罪がもたらした負の産物です。」という主張はどうでしょうか。【後篇】

Wayne Grudem, Evangelical Feminism and Biblical Truth, chapter 3 (前篇からのつづきです。) 回答2. 抑圧的な男性支配というのが堕落以前には存在していなかったというのは真です。しかし、結婚の中における男性のかしら性(male headship)および固…

「創世記1-3章によれば、男性のかしら性(male headship)というのは、人類が堕落する以前には存在していませんでした。ですから、これは罪がもたらした負の産物です。」という主張はどうでしょうか。【前篇】

Wayne Grudem, Evangelical Feminism and Biblical Truth, chapter 3 これは、私が知るすべての対等主義者が皆一様に論じている根本的主張です。例えば、アイダ・スペンサーの著 Beyond the Curse(「呪いを超えて」)というタイトルそれ自体が、この主張を…

しかし、エペソ5:21で、パウロは、夫も妻も「互いに従い合いなさい」と教えてはいませんか?

John Piper and Wayne Grudem, 50 Crucial Questions About Manhood and Womanhood | Desiring God, 2016 Q. しかし、エペソ5:21で、パウロは「相互恭順(=夫も妻も互いに従い合いなさい)」を教えてはいませんか? すべては私たちがどういう意味合いに…

ケファレー(かしら、"head")をめぐるジェンダー論争―福音主義フェミニズムに対する応答④:G・ビレジキアン氏の論への反証/"Source”説 徹底検証〔英文〕

他の諸領域と同様、宗教の領域においても、次のことが言えると思う。つまり、皆が皆、容易に合意できるような事柄というのは概して、「それらを保持するに余り価値のないものである」というきらいがあるのだ。しかし真に重要なことを巡っては、[それらを保…

エペソ5:23「夫は妻のかしらである」という箇所の「かしら」という語は、「源 "source"」という意味だと聞きましたが、それは本当ですか?

John Piper and Wayne Grudem, 50 Crucial Questions About Manhood and Womanhood | Desiring God, 2016 Q. エペソ5:23「夫は妻のかしらである」という箇所の「かしら」という語は、「源(“source”)」という意味だと言っている学者たちがいます。もし…