巡礼者の小道(Pursuing Veritas)

聖書の真理を愛し、歌い、どこまでも探求の旅をつづけたい。

2016-12-29から1日間の記事一覧

「創世記1-3章によれば、男性のかしら性(male headship)というのは、人類が堕落する以前には存在していませんでした。ですから、これは罪がもたらした負の産物です。」という主張はどうでしょうか。【後篇】

Wayne Grudem, Evangelical Feminism and Biblical Truth, chapter 3 (前篇からのつづきです。) 回答2. 抑圧的な男性支配というのが堕落以前には存在していなかったというのは真です。しかし、結婚の中における男性のかしら性(male headship)および固…

「創世記1-3章によれば、男性のかしら性(male headship)というのは、人類が堕落する以前には存在していませんでした。ですから、これは罪がもたらした負の産物です。」という主張はどうでしょうか。【前篇】

Wayne Grudem, Evangelical Feminism and Biblical Truth, chapter 3 これは、私が知るすべての対等主義者が皆一様に論じている根本的主張です。例えば、アイダ・スペンサーの著 Beyond the Curse(「呪いを超えて」)というタイトルそれ自体が、この主張を…

律法により、わが罪の実体を知る。(イサク・ワッツの信仰詩)

ローマ7:8、9、14、24 8 しかし、罪はこの戒めによって機会を捕え、私のうちにあらゆるむさぼりを引き起こしました。律法がなければ、罪は死んだものです。 9 私はかつて律法なしに生きていましたが、戒めが来たときに、罪が生き、私は死にました。 …

宗教改革者たちの叫び(9)-ヤン・コメンスキー(17世紀、ボヘミヤ)

「測りがたいほど苦しく、不面目な悲哀の死を耐え忍ばれた主ご自身でさえ、一粒の麦が死ななければいつまでもそのままであるが、もし死んだら多くの実を結ぶであろう、という言葉によって、みずからを慰められた。 したがって、彼の御傷によって癒され、彼の…

「もし、人類の堕落以前にすでに『男性の権威(male authority)』が存在していたのなら、男性の方が女性よりも優越しているということになり、男女は平等ということではなくなってしまいませんか?」という疑問に対する応答。

Wayne Grudem, Evangelical Feminism and Biblical Truth, chapter 3 平等というのが、役割における同一(no difference)を意味していると対等主義の人々は考えています。そしてそういった対等主義的観点でみるなら、男性の権威というのは必然的に男性の優…