巡礼者の小道(Pursuing Veritas)

聖書の真理を愛し、歌い、どこまでも探求の旅をつづけたい。

人と人を近づける翻訳、人と人を遠ざける翻訳

ボクも混ざっていいかな?(出典) 「丸山:ともかく想像以上に、翻訳文化の到来というのは早くて、その影響も大きかった。このあいだ、ひさしぶりに安岡章太郎君に会ってだべったら、福沢諭吉と、彼の思想的弟子の植木枝盛(1857-92)とのちがいは、…

21世紀におけるキリスト教の形態(ジェームズ・K・A・スミス、カルヴァン大学)【ポスト近代と福音宣教その③】

教会で祈る若者(出典) James K.A. Smith, Beyond Atheism: Postmodernity and the Future of God(2010年10月カナダ、オタワ大学での特別講義。音声書き起こし。) 真正なるポストモダン的信仰表現は、今後、非常に個別的かつ具体的なものになってい…

デリダの ‟ポスト近代宗教” の中に存在する深い内的緊張ーーポストモダン的グノーシス主義の内実(ジェームズ・K・A・スミス、カルヴァン大学)【ポスト近代と福音宣教その②】

メシアニズム(messianisme;キリスト教などの特定宗教)と〈メシア的なもの(le messianique)〉の区別を導入したジャック・デリダ(出典) James K.A. Smith, Beyond Atheism: Postmodernity and the Future of God(2010年10月カナダ、オタワ大学で…

公共圏における21世紀キリスト教の展望(ジェームズ・K・A・スミス、カルヴァン大学)【ポスト近代と福音宣教その①】

新無神論の旗手リチャード・ドーキンズ(出典) James K.A. Smith, Beyond Atheism: Postmodernity and the Future of God(2010年10月カナダ、オタワ大学での特別講義。音声書き起こし。) 宗教に関する現代談話の大半ーー特に、世俗主義ファンダメン…

あゝ、この世のものではない讃美がわれわれの魂をはるか彼方へと運んでいく(V・ウトレネフの信仰詩)

出典 芳(かぐわ)しい芝生、緑ゆたかな柱廊、 白樺の木の間に漂う芳香。 過ぎ去った影が 息を吹き返し 此岸の湖畔に向かい、風が吹きよせる。

狭間で生きるのは苦しい。でもその向こうにきっとなにかが備えられているはず。それを期待したい。

出典 目次 交差圧力にさらされて 「相対主義」をどのように捉えていけばいいのだろう? 難民セルの中で生まれた「共通語」 ごちゃまぜ軍隊の中で生まれたサバイバル言語コイネー お互いに近くなりたいから

聖なるコイノニアーー聖餐の神秘

「ネヴィンとシャフは、ユーカリスト(聖餐)におけるキリストの実在を是認していましたが、彼らはこの実在が意味する、より深遠なる教会論的重要性を把握することができずにいたと思います。教会というのは根源的に言って、ユーカリスト的共同体です。

正教ファンダメンタリズムについて(by ジョージ・E・デマコプーロス、フォーダム大学歴史神学 正教研究所長)

ジョージ・E・デマコプーロス教授、フォーダム大学歴史神学 George E. Demacopoulos, Orthodox Fundamentalism(拙訳) 正教キリスト教の礎石の一つは、偉大なる教会教父たちに対する崇敬にあります。教父たちは聖潔さの模範であっただけでなく、彼らが生き…

‟高教会的” カルヴィニズムは可能か?ーーフィリップ・シャフ、ジョン・ネヴィンのマーサーズバーグ神学の試みに対する東方正教会の批評

ジャン・カルヴァン(出典) 目次 マーサーズバーグ神学に対する新たなる関心と復興 オランダ改革派とドイツ改革派の性格の違い マーサーズバーグ神学の特徴 聖餐における実在の教義の回復 低教会プロテスタンティズムに対する矯正 ネヴィンの当惑 行き過ぎ…

〈オジサン〉たちも泣きたい時がある。ーー嘆きと受容の空間

出典 主よ。私の祈りを聞いてください。私の叫びが、あなたに届きますように。私が苦しんでいるときに、御顔を私に隠さないでください。私に耳を傾けてください。私が呼ぶときに、早く私に答えてください。詩篇102:1-2

宗教改革ーー「もしもあの時、、、」(by ピーター・J・ライトハート)

聖餐における聖書解釈で意見を違わせるルターとツヴィングリ(マールブルク会談、1529年) 目次 はじめに ーー「もしもあの時、、」 形成、粉砕、そして再形成 内部分裂 弁論術 信仰告白主義化 宗教改革の二つのEnd

東と西ーー福音主義プロテスタントと東方正教会の対話を聞いて思ったこと。

目次 はじめに 4人それぞれの道のり 大文字の伝統(Tradition)と小文字の伝統(traditions)を区別することの大切さ 西洋版の〈正教〉と、ギリシャ版の〈正教〉 〈伝統〉は皆、持っている。 おわりに

典礼の交唱(アンティフォナ)ーー天の韻律のこだま(by トーマス・ハワード)

典礼の空間においては、すべてのものが意味を持ってくる。(出典) Thomas Howard, Evangelical is Not Enough: Worship of God in Liturgy and Sacrament, Ignatius, 1984 (抄訳) 〈主があなたと共におられますように。"The Lord be with you."〉 〈そし…

ユニークなクリスチャンのシンボル――パウロが生きた当時もなじみのない特異な慣習だった祈りのベール

(自ブログ「地の果てまで福音を」より再掲載) カタコンベの壁画ーーベールを被って祈る初代教会の女性(出典) (執筆者:ジェレミー・ガーディナー師) 目次 はじめに 紀元1世紀当時のユダヤ人にはどんなかぶり物の習慣があったのだろう? 1世紀のギリ…

なぜ司祭たちは、1コリント11:4、7の聖句に反し、典礼の時に頭にかぶり物を着けているのでしょうか?

出典 1コリント11:4,7 4 男が、祈りや預言をするとき、頭にかぶり物を着けていたら、自分の頭をはずかしめることになります。 7 男はかぶり物を着けるべきではありません。男は神の似姿であり、神の栄光の現われだからです。女は男の栄光の現われです…

聖なる時間を「見えるもの」にする典礼歌、キリストの受肉、そして天的なものに対する礼拝者の憧れ

出典 キリストの受肉という歴史上の決定的出来事が、いかに典礼の美、深遠性に影響を及ぼし、それを形作っているのかということを私は学びつつあります。

たとい、地は変わり山々が海のまなかに移ろうとも。ーー変動と危機の中の信仰

「神はわれらの避け所。また力。苦しむとき、そこにある助け。それゆえ、われらは恐れない。たとい、地は変わり山々が海のまなかに移ろうとも。たとい、その水が立ち騒ぎ、あわだっても、その水かさが増して山々が揺れ動いても。」(詩篇46:1-3節) ど…

寂しく貧しい魂の祈り、そして讃歌。

目次 アウグスティヌス『告白 III』第12巻第10章、11章 トマス・ア・ケンピス『キリストにならいて』第4篇 第3章 いつまでも朽ちない讃歌

「聖書のみ」というプロテスタント教理は間違っているのだろうか?ーーロバート・アラカキ氏(東方正教会)とデイビッド・ロクサス氏(プロテスタント教会)のやり取りを読んで。

アラカキ師が「聖書のみ」の教理を表すメタファーとして用いているピサの斜塔(出典) 目次 はじめに ロクサス氏(新教)からアラカキ氏(正教)への問いかけ アラカキ師の指摘する「聖書のみ」の認識論的問題点 私の解釈を「誰が」正しいと定めるのだろうか…

朝の讃歌ーーミラノの聖アンブロシウス(340-397)

出典 目次 朝の讃歌(聖アンブロシウス) 聖アンブロシウスについて ♪ テ・デウム(我ら神なる汝を讃えん)

福音主義クリスチャンが教父文書に親しみ研究する際に留意すべき事(by ハンス・ボースマ、リージェント・カレッジ、教父学)

目次 福音主義者たちの間にみられる目覚ましい進展 注意点その1 注意点その2

偉大にして永遠なる神への讃歌(F・W・フェーバーの信仰詩)

目次 永遠の御霊 主への畏れ 神の永遠を想う 神聖なる威光! (自ブログ「地の果てまで福音を」より再掲載)

探求ーー〈ほんものの時代〉における霊性(ジェームズ・K・A・スミス、カルヴァン大学)

出典 目次 探求ー〈ほんものの時代〉における霊性(by ジェームズ・K・A・スミス、カルヴァン大学) 〔参考資料〕チャールズ・テイラー著『世俗の時代』の書評論文(by ジョン・ミルバンク、ノッティンガム大学)【英文】

世俗の時代における〈聖なるもの〉の位置について(ジェームズ・K・A・スミス、カルヴァン大学)

出典 目次 想像された〈聖なるもの〉の位置 アンシャン・レジームの時代 移動の時代 ほんものの時代 有益なレンズ 消費者文化ーーより強靭なる形態の〈魔術〉

主よ。私はあなたを呼び求めます。私のところに急いでください。ーー詩篇141篇1-4節を歌い祈る。【典礼の中の詩篇歌】

詩篇141篇1-4節 1 主よ。私はあなたを呼び求めます。私のところに急いでください。私があなたに呼ばわるとき、私の声を聞いてください。 2 私の祈りが、御前への香として、私が手を上げることが、夕べのささげ物として立ち上りますように。 3 主よ。私…

ユーカリストに召されて(by ピーター・J・ライトハート)

出典 目次 はじめに 文化的な産物としてのパンと葡萄酒 共有された祝祭(shared festivity)としてのユーカリスト

中東の小さな〈窓〉から見えるもう一つの世界ーー列強大国の狭間を生き延びてきたアルメニア人クリスチャンの豊かな遺産

アルメニアの教会ーーアララト山を背景に。出典 目次 アルメニア人クリスチャン? 世界最古の教会の一つ 「単性論者」という悲しきレッテル 私はばい菌のような「異端者」なの? 「異端的な」十字架 離れても、いつかきっと再会するーー何千年の分離の後に互…

置き換えられた「サクラメント」ーー元賛美リーダーによる過去30年の振り返りと自省の記録

出典 目次 置き換えられた「サクラメント」(by レス・ラムキン) ユーカリスト的に機能するプレイズ&ワーシップ?? 教会の中に生じた「好み文化」 ワーシップ・ソングとロックンロールーー感情の ‟質” は違うのだろうか? もしも過去に戻ることができるの…

教会の伝統回復を切望する若者たちーー26歳の父親の心の叫び【ジェンダー・フェミニズム問題とカトリック教会】

出典 私は26歳であり、三人の幼い子どもの父親です。もうすぐローマで開催予定の教会会議(議題「若者、信仰、職業に関する見分け」)に際し、どうか拙見を述べさせてください。

Liturgicalな空間が映し出す美しい男女の役割ーー世俗ジェンダー文化への〈対抗文化造形〉としてのキリスト教礼拝

こういった光景は、教会の子どもたちの目にどのように映っているのだろう?(出典) 目次 子どもたちを「造形」する世俗ジェンダー教育と現代教会の迎合 一つの時代の幕切れ