巡礼者の小道(Pursuing Veritas)

聖書の真理を愛し、歌い、どこまでも探求の旅をつづけたい。

元教皇座空位論者(ex-Sedevacantist)の探求と人生を駈けた問い【教会の非変節性についての考察】

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教会の非変節性(indefectibility of the Church)の教義と現在の厳しいリアリティーをどのように調和させることができるだろうか。「承認し抵抗する Recognize & Resist」という立場と第一バチカン公会議の間に矛盾はあるのか。(写真

 

目次

  • 元セデヴァカンティスト、ジョン・C・ポントレーロ氏の回想記
    • 私の探求
    • 問題に正面から向き合いたい
    • 不合理的思考
    • 「二つの教会(two Churches)」という理論
    • 正しい問いをしてきただろうか?
    • 選択的記憶——フィリオクェ条項の実例
    • 「教会の外に救いはない」という教義を巡る論争
    • 不可謬性(infallibility)の教理
    • ロマン主義化された教会概念
  • 【補足資料】
    • 教皇座空位論を支持する立場の見解
    • 教皇座空位論に反対する諸立場の見解
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列車の中の神学——マルチ信仰談義【シリーズ③ 教導権について】(by マイケル・ロフトン)

シリーズ① 永遠の刑罰について】【シリーズ② 聖書正典について】からの続きです。

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出典

 

Michael Lofton, Theology on a Train: A Multi-Faith Dialogue, Jan, 2019(拙訳)

 

教導権(Magisterium)について

 

東方正教徒:私やオリエンタル正教の友は、あなたの最後の問いに対する回答に断然関心があります。

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列車の中の神学——マルチ信仰談義【シリーズ② 聖書正典について】(by マイケル・ロフトン)

シリーズ① 永遠の刑罰について】からの続きです。

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出典

 

Michael Lofton, Theology on a Train: A Multi-Faith Dialogue, Jan, 2019(拙訳)

 

聖書正典(The Canon of Scripture)について

 

無神論者:ほほぅ、あなたがたは同じ聖書を用いているにもかかわらず、互いに意見がバラバラだ。これはおもしろい。

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「仲介者マリア(Mediatrix, Μεσίτρια)」という教義と、「神と人との間の唯一の仲介者キリスト・イエス」(1テモテ2:5)の聖句はいかにして調和が可能?【正教神学者の所へ質問に行く】

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目次

  • 「仲介者」はただおひとりのはずなのに・・・困ったなあ。
  • 二種類の「仲介者」
  • 「共同贖罪者(Co-Redemptrix)マリア」という教えにかんするカトリック論争史
  • 教皇ヨハネ・パウロ二世および教皇ベネディクト十六世は「共同贖罪者マリア」という提案に対しどのように対応されたのだろう?
  • おわりに
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列車の中の神学——マルチ信仰談義【シリーズ① 永遠の刑罰について】(by マイケル・ロフトン)

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Michael Lofton, Theology on a Train: A Multi-Faith Dialogue, Jan, 2019(拙訳)

 

  • キャストと設定
  • 永遠の刑罰について
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「聖なる静寂にみちた典礼」が「エンターテイメント礼拝」に変貌する時。

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How Vatican II elevated worshipers’ ‘active participation’ above worship of God | LifeSite

 

目次

  • ①「聖ペトロ司祭兄弟会(FSSP)のミサ」と、「ロサンゼルス宗教教育総会ミサ」の比較
  • ②「ロシア正教会ビザンティン典礼」と、「ロサンゼルス宗教教育総会ミサ」の比較
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