巡礼者の小道(Pursuing Veritas)

聖書の真理を愛し、歌い、どこまでも探求の旅をつづけたい。

キリスト教とギリシャ文化/哲学を私たちはどのように考え、どのように識別してゆけばよいのだろう?ーーA・ハルナック「ヘレニズム化説」に関する考察(by バルナバ・アスプレイ、ケンブリッジ大学)

殉教者ユスティノス著『ユダヤ人トリュフォンとの対話』(2世紀):ユスティノスとヘレニズム・ユダヤ教徒トリュフォンとが、旧約聖書の様々な箇所の解釈をめぐって交わす論争を対話篇の形で述べたもので、その序文は、プラトン主義者であったユスティノスが、キリスト教徒である老人との出会いを契機にキリスト教に回心するまでのいきさつを述べつつ、当時のギリシア哲学諸派を批判する印象深い文章となっている。(参照

 

目次

  • ハルナックの「ヘレニズム化説」
    • ハルナック説 第1の前提
    • ハルナック説 第2の前提
    • ハルナック説 第3の前提
  • おわりにーー現代に生きる私たちはここから何を学ぶことができるのだろう。
  • 文献
  • 関連記事
    • 初代教会とギリシャ哲学
    • 「キリストと文化」に関する考察
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苦難をとおしての勇気ーー信仰の勇者ーー(カール・ヒルティ)

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 出典

 

偉大な思想は、ただ大きな苦しみによって深く耕された心の土壌のなかからのみ成長する。そのような苦痛を知らない心には、ある浅薄さと凡庸さが残る。いくら竹馬に乗って背伸びしたとて無駄であるーー例えば、その竹馬が宗教的な、科学的な、それとも哲学的な性質のものであろうとも、あるいは人間的な特性であろうとも。

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用語の再定義、BOBO理論、「ヘレニズム的思考」によって汚染された正典、「ヘブライ的思考」 のレンズ。【ヘブル的ルーツ運動(HRM)検証】

目次

  • 用語の再定義
  • BOBO理論の登場
  • 「ヘレニズム思考」に汚染された西洋教父たちにより編纂された欠陥ある聖書正典!?
  • 聖書を「ヘブライ的思考」のレンズおよびヘブライ語を通して理解することの重要性というHRMの強調点に関して

 

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いかなるプロセスを経て「イエシュア=生けるトーラー」という教義が形成されていくのか?【ヘブル的ルーツ運動(HRM)検証】

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出典

 

目次

  • 「イエシュア=生けるトーラー」という教理の決定的ジレンマ
    • 訳者補足ーー意味論の領域における再解釈の試み
    • תורה (Torah)とは?(『牧師の書斎』サイト収録文献より引用)
    • 上の引用文に対する訳者の所感
  • ヘブル的ルーツ運動/メシアニック・ユダヤ教の聖書解釈
  • まとめ:ヘブル的ルーツ運動/メシアニック・ユダヤ教の教えにより持ち込まれた混乱した教え

 

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あなたの苦闘を無駄と呼んではいけない。(by アーサー・ヒュー・クラフ)

出典

 

あらゆる欠乏、落胆、閉塞、孤独の最中にあって、尚もどうにか前を向こうとしているわが同胞へ

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「新約聖書のヘブル的解釈」「イエシュア=生けるトーラー」等の考え方をバックアップしている思想的背景について

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 あらゆる新運動にはそれを支える神学があり、思想がある。

 

目次

  • 『牧師の書斎』に収録されている文書群より
  • 要点
  • 考察1 依拠している解釈法について
  • 考察2 言語における慣習性について
  • 考察3 「イェシュア=生けるトーラー」
  • まとめ
  • 【補足資料】「日本福音同盟(JEA)がなぜアッセンブリー教団しか加入を認めないのかについてーー啓示問題」

 

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