巡礼者の小道(Pursuing Veritas)

聖書の真理を愛し、歌い、どこまでも探求の旅をつづけたい。

詩篇1篇を愛した教父たちーー黙想と歌

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4世紀の教父アタナシオスは詩篇を植物園の多様性にたとえました。

 

目次

  • 詩篇1篇を愛した教父たち
  • 詩篇1篇ーヘブライ語による吟唱
  • 詩篇1篇ーコイネー・ギリシャ語による吟唱
  • 詩篇1篇ー英語による歌唱

 

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認識論の必要性ーーマイケル・ポランニーについて(by フランシス・シェーファー)

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フランシス・A・シェーファー(1912 –1984)

 

Francis A. Schaeffer, He is there and He is not silent in Trilogy (Wheaton, 1990), chap.3. The Epistemological Necessity: The Problem, 311-313(抄訳)

 

さて、我々はまた、「階下」にある実証主義に注意を向けなければならない。この哲学はかつて合理主義的な人間にとっての偉大なる希望であったが、今や次第に息絶えつつある。

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「聖書を『素直に』読めば、、、」という表現について【自己反省とお詫び】

「聖書を『素直に』読めば、自然と○○という理解に至るんです。」(○○には、自分の支持する聖書解釈や主義名が入ります。)

 

私はこれまでどれだけ多くの場で、上記のようなフレーズを使ってきたことでしょう。しかし振り返ってみて今、私はその事を大いに恥じ、また悔いています。

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時, time, χρόνοςについて(『ベイカー福音主義神学事典(Evangelical Dictionary of Theology)』より)

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Walter A. Elwell, ed., Evangelical Dictionary of Theology, Second Edition, 1984("Time"の項を全訳)

 

執筆担当者:カール・ヘンリー

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Regulative Principle of Worshipという16世紀の〈窓〉から遥かにひろがりゆく教会の公同性と普遍性

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 この先に何があるのだろう?

 

「ウィクリフは著述全体を通し、『新しい企画・手法(innovation)や真新しいものへの愛着が、キリスト教および教会の一致と統合を脅かしている』と訴えています。」*1

*1:Stephen Lahey, John Wyclif, Oxford University Press (2009), p.154.

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あゝ教会の公同性!

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広く、どこまでも広く、

遠く、そこには果てがない。

 

「我は、、聖なる公同の教会、、を信ず。」

Πιστεύω εις,, αγίαν καθολικην εκκλησίαν.

Credo in,,sanctam Ecclesiam catholicam.

ーー使徒信条

 

「わたしは、聖なる、普遍の、使徒的、唯一の教会を信じます。」

Πιστεύω..είς μίαν, αγίαν, καθολικήν καί αποστολικήν Έκκλησίαν.

Credo..et unam, sanctam, catholicam et apostolicam Ecclesiam.

ーーニケヤ・コンスタンティノープル信条(381年)

 

目次

  • はじめに
  • 教会の「公同性」について(R・B・カイパー)
    • 流布している誤解
    • 旧約における予表
    • 新約における実現
  • 教会のただ一つの土台

 

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