巡礼者の小道(Pursuing Veritas)

聖書の真理を愛し、歌い、どこまでも探求の旅をつづけたい。

山々を見、永遠性に心を馳せ、神の栄光を想う。(ジョン・マクダフ)

 

Mount Kinabalu

翠嶺(すいれい)

 

 

John MacDuff, The Glory of God(全訳)

 

f:id:Kinuko:20170507195229p:plain

ジョン・マクダフ(John MacDuff, 1818-1895)は、19世紀のスコットランドの説教者です。

 

「山々が生まれる前から、あなたが地と世界とを生み出す前から、まことに、とこしえからとこしえまであなたは神です」(詩篇90:2)。

 

おおわが魂よ!全能なるお方への思いであなたの心を満たしなさい。神の栄光の計り知れない海原の中に自らを沈めなさい。

 

「あなたは神の深さを見抜くことができようか。」(ヨブ11:7)。アメーバが海洋を測深することができましょうか。そして虫けらが天空を測ることができましょうか。

続きを読む

季節の移り変わりと神の栄光

      f:id:Kinuko:20170506220456p:plain

 

5月になり、若葉・新樹の光りは、夏らしい輝きをみせるようになってきています。

 

「夏めくや椎のかづきし雲のいろ 高橋潤

 

春が終わりつつあります。さて、一つの季節が過ぎ去ってしまうことは私たち人間にとって憂いなのでしょうか。それとも歓びなのでしょうか。

続きを読む

「『教会では、妻たちは黙っていなさい』(1コリ14:34)の箇所は、後代の筆記者による挿入句であり、神のみことばではありません」という主張はどうでしょうか?【キリスト教リベラリズムへの下り坂としての福音主義フェミニズム】

           Image result for mudslide

 

Wayne Grudem, Evangelical Feminism and Biblical Truth, chapter 7より翻訳

 

ゴードン・フィーは、第一コリント人への手紙の註解書の中で、「パウロが1コリント14:34-35を書いたのではない。この箇所は後代の筆記者によって書き加えられたものである」という事を述べています。

続きを読む

聖書解釈の原則――アナロジー・オブ・フェイス(=聖書は聖書によって解釈する)by R・C・スプロール

 Image result for protestant reformation

プロテスタント宗教改革

 

R.C. Sproul, Knowing Scriptureより翻訳抜粋

 

宗教改革者たちがローマ教会と袂を分かち、聖書こそが教会の至高の権威であるという見解(Sola Scriptura)を主張したとき、彼らは聖書解釈上の基本原則について細心の注意を払いました。

 

そして、解釈におけるこういった主要原則は、「アナロジー・オブ・フェイス(信仰の類比)」と呼ばれていました。

続きを読む

偉大なる神!汝はなんと無限なる方でしょう!(イサク・ワッツの信仰詩)

         f:id:Kinuko:20170504152336p:plain

 

偉大なる神!汝はなんと無限なる方でしょう!

そして私たちはなんと価値なき虫けらであることでしょう!

おお、あらゆる被造物が額ずき

汝に賛美を捧げんことを。

 

汝の御座は、海や星々が造られるはるか以前に

永遠より据えられていました。

汝はとこしえに生きておられる神であり、

汝の前にあってあらゆる国々は無きに等しいのです。

続きを読む

Κοινωνία(交わり)について

         f:id:Kinuko:20170504005623p:plain

 

聖書のことばの世界は深く、広く、果てしなく拡がる海原のように思われます。「ことばは人となって、私たちの間に住まわれた」(ヨハネ1:14a)。

 

私たちの神様はなぜ私たちに聖書をお与えになったのでしょうか。なぜ聖書はヘブル語やアラム語やギリシャ語という人間の言語で書かれているのでしょうか。そしてなぜ「翻訳」という人間の手によるプロセスを経た後にも、それは神のことばとして存在し続け、私たち日本人に、そして世界中の人々に救いの福音をもたらすことができているのでしょうか。

続きを読む

「『牧会職は男性だけに限られます』『妻は夫に従え』というような今日的議論は、19世紀にクリスチャンが展開していた奴隷制擁護の議論とパラレル関係にありませんか?」という主張はどうでしょうか。

Image result for american slave in southern america plantation oil painting

 

日本福音同盟(JEA)のホームページの「女性委員会」のセクションに、世界福音同盟女性委員会出版 「性差によるのか、賜物によるのか」翻訳文と資料・考察という項があり、そこには、マリリン・B.・(リン)・スミス著 Gender Or Giftednessの日本語訳が全文掲載されています。

 

f:id:Kinuko:20170503062505p:plain

 

その中の「参考資料①ディスカッションのためのノート」の欄には次のようなことが記載されています。

続きを読む